matlab.net.http.io.JSONConsumer クラス
名前空間: matlab.net.http.io
スーパークラス: matlab.net.http.io.StringConsumer
JSON の入力を MATLAB データに変換するコンテンツ コンシューマー
説明
この ContentConsumer は、コンテンツが JSON のメッセージを受信します。これは JSON データを MATLAB® に変換して、結果を応答メッセージの本文に格納します。
このコンシューマーは JSON である受信コンテンツ (たとえば、Content-Type が "application/json" の応答メッセージまたはマルチパート メッセージの一部) にのみ適用されますが、受信の Content-Type のチェックは行いません。
既定では、MATLAB は Content-Type "application/json" をもつメッセージを自動的に変換します。そのため、このタイプまたは明らかに JSON を示すその他のタイプの場合は、このコンシューマーを指定する必要はありません。詳細については、MessageBody.Data の入力変換を参照してください。Content-Type がこれを示していなくても受信データが JSON であることがわかる場合は、このプロバイダーを明示的に指定します。たとえば、JSON データを含むファイルの名前が .txt 拡張子をもつ場合があります。そのようなファイルをダウンロードすると、ファイルに JSON データが含まれていても、サーバーはその拡張子に基づいて "text/plain" の Content-Type を指定することがあります。
データの変換時にエラーが発生した場合、エラーに対してスローされた HTTPException 内の Response.Body.Data には、復号化処理の中間結果が含まれています。
matlab.net.http.io.JSONConsumer クラスは handle クラスです。
作成
説明
consumer = JSONConsumer は、jsondecode を使用して ResponseMessage で受信した JSON 文字列を MATLAB データに変換するコンシューマーを作成します。
プロパティ
パブリック プロパティ
データの変換に使用する文字セット。string として指定します。この値は最初は空です。空のままにすると、メッセージの受信時にメッセージの Content-Type フィールドで指定された charset または既定の charset に基づいて値が設定されます。変換に別の charset を使用する場合は、StringConsumer コンストラクターで charset を指定するか、このプロパティを直接設定します。このプロパティは、メッセージの途中も含め、サブクラスでいつでも設定できます。この値を putData の呼び出し後に変更した場合、後続の putData の呼び出しで新しい値が使用されます。Response.Body.Data の既存の内容は変更されません。
このプロパティを空のままにした場合、応答の受信の開始時に、MATLAB で Content-Type に基づいて選択された charset に設定されます。このコンシューマーを別のメッセージに再利用する場合は、新しい charset を選択できます。このプロパティを空でない値に設定した場合、MATLAB で変更されることはありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
想定されるペイロードの長さ。uint64 として指定されます。このプロパティは通常、Header プロパティにおける matlab.net.http.field.ContentLengthField の Value プロパティになります。
ContentLength が空の場合、長さは不明です。ペイロードは putData(uint8.empty) が呼び出された時点で終了します。
このプロパティは、サブクラスでデータの長さを確認できるように、initialize を呼び出す前に MATLAB で設定されます。
この ContentConsumer が最上位のコンシューマーのデリゲートである場合、ContentLength の値が最上位のコンシューマーの ContentLength と異なる値になることがあります。
例: numel(someData)。ここで、someData は uint8 型です。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
ペイロードのメディア タイプ。matlab.net.http.MediaType オブジェクトとして指定します。このプロパティは通常、Header プロパティにおける matlab.net.http.field.ContentTypeField の Value プロパティになります。ContentType プロパティが空の場合、ContentTypeField は空または存在しません。
このプロパティは、サブクラスで MediaType を確認できるように、initialize を呼び出す前に MATLAB で設定されます。データから別の MediaType であることがわかった場合は、サブクラスでこのプロパティを設定できます。
この値は、転送の終了時に MATLAB によって Response.Body.ContentType プロパティにコピーされます。
例: 'application/octet-stream'
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
現在処理中のペイロードのヘッダー。matlab.net.http.HeaderField オブジェクトとして指定されます。
コンシューマーは、このヘッダーを使用して、送られてくるペイロードの処理方法を決定します。最上位のコンシューマーの場合、この値は Response.Header と同じになります。デリゲートの場合は値が異なることがあります。たとえば、MultipartConsumer で処理されるマルチパート メッセージの場合は、そのデリゲートで処理中のパートのヘッダーになります。デリゲートは引き続き Response.Header で元のメッセージのヘッダーを確認できます。
このプロパティは、サブクラスで利用できるように、initialize を呼び出す前に MATLAB で設定されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
送信が完了した RequestMessage。matlab.net.http.RequestMessage オブジェクトとして指定します。これは、すべてのリダイレクトが完了した最終的な RequestMessage であり、send メソッドからの completedrequest 戻り値です。
このプロパティは、サブクラスで利用できるように、initialize を呼び出す前に MATLAB で設定されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
処理中の ResponseMessage。matlab.net.http.ResponseMessage オブジェクトとして指定します。
Response プロパティは、initialize を呼び出す前に MATLAB で設定されます。この値は、ヘッダーの受信まで完了し、ペイロードを受信する前の ResponseMessage になります。応答メッセージの処理の開始時 (マルチパート メッセージの場合はパートの開始時) に、ResponseMesssage.Body プロパティは、Data プロパティと Payload プロパティが空の MessageBody オブジェクトになります。受信したデータを格納するために、コンシューマーはデータ転送中に Response プロパティと MessageBody.Data プロパティを変更できます。通常、コンシューマーはデータセット Response.Body.Data を処理してから処理済みのペイロードに格納しますが、これは必須ではありません。転送が完了すると、この Response が MATLAB から send の呼び出し元に返されます。Response の Header や StatusLine などの他のプロパティは、コンシューマーで変更しないでください。これらを変更した場合、その変更が send の呼び出し元に返されます。
Response.Body.Payload プロパティは転送中は空であり、コンシューマーで変更してはなりません。HTTPOptions.SavePayload プロパティが設定されると、次に MATLAB は、メッセージまたはパートの転送終了時 (putData(uint8.empty) の呼び出し後)、または例外の発生時に、受信したペイロードに Payload を設定します。
メッセージの処理中にコンシューマーで例外が発生した場合は、MATLAB から HTTPException オブジェクトがスローされます。History プロパティにはこの Response 値が含まれます。
コンシューマーがマルチパート メッセージのパートを処理するデリゲートの場合、Response.Header にメッセージ全体のヘッダーが格納され、各パートの ContentConsumer を呼び出す前に Response.Body の Payload プロパティと Data プロパティがクリアされます。各パートの最後で、元の応答の Body.Data にある ResponseMessage オブジェクトの配列の末尾に、このオブジェクトの Header およびこのプロパティの Body を含む、新しい ResponseMessage が追加されます。次のデリゲートでは、前のデリゲートの MessageBody ではなく空の MessageBody を含む新規の Response が確認されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
Dependent | true |
処理中の要求の送信先。matlab.net.URI オブジェクトとして指定されます。この値は、send で決定される元の送信先 URI の値になります。プロキシの URI やリダイレクト後の最終的な URI ではありません。
このプロパティは、サブクラスで利用できるように、initialize を呼び出す前に MATLAB で設定されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
保護プロパティ
データを追加するために putData メソッドで呼び出される関数。関数ハンドルとして指定されます。このクラスの putData メソッドは、data 引数で受け取ったデータを応答メッセージの既存のデータに追加するために関数 AppendFcn を呼び出します。この関数のシグネチャは次のとおりでなければなりません。
AppendFcn(consumer,newdata)
newdata は、consumer.Response.Body.Data の配列に追加されるデータです。このメソッドは、Data の新しい長さに合わせて consumer.CurrentLength を更新する必要があります。newdata が空の場合はストリームの末尾を示し、関数により Response.Body.Data が最終的な値に更新されます。
既定の動作では、このプロパティが空の場合、Data を任意の値の配列として扱う、関数 horzcat に対応した内部関数が使用されます。この関数では、スペースを事前に割り当てることで効率的に newdata が追加され、格納されたデータの実際の長さが CurrentLength に反映されます。メッセージの最後に、Response.Body.Data が CurrentLength の値までで切り捨てられます。
horzcat が追加処理に適さない場合は、このプロパティをサブクラスで変更できます。たとえば、StringConsumer でスカラー string を作成する場合は、string への追加に関数 horzcat ではなく関数 plus を使用することがあります。
データを追加する ContentConsumer.putData を呼び出さない場合やデータを追加する際の horzcat の動作に問題がない場合は、サブクラスでこのプロパティを無視することができます。
例: @customAppend。@customAppend はコンシューマーによって定義されます。
属性:
GetAccess | protected |
SetAccess | protected |
このコンシューマーによるデリゲート先の ContentConsumer。matlab.net.http.io.ContentConsumer オブジェクトとして指定します。呼び出し元のコンシューマー (デリゲーター) の delegateTo メソッドによって CurrentDelegate プロパティが設定されます。現在のデリゲーションがない場合、値は [] です。
MATLAB は initialize を呼び出す前に CurrentDelegate を [] に設定します。
属性:
GetAccess | protected |
SetAccess | protected |
Response.Body.Data プロパティの現在のデータの長さ。uint64 として指定されます。
このプロパティは、Response.Body.Data に事前に割り当てられたサイズが現在格納されている実際のデータの量よりも大きい場合に、格納されているデータの長さを示すために使用されます。このプロパティが空の場合は、すべての Response.Body.Data にデータが格納されているか、ContentConsumer サブクラスで Response.Body.Data に格納する以外の何らかの方法でデータが破棄されていることを示します。
このプロパティは、この基底クラスの putData メソッドで、AppendFcn プロパティが空の場合に使用および設定されます。putData を呼び出すサブクラスで既に格納されているデータを確認したり、AppendFcn の任意の実装で Response.Body.Data に結果を反映したりするのに使用できます。
putData を使用するサブクラスでは、このプロパティを変更してデータが格納されるバッファーの位置をリセットすることもできます。たとえば、既定の関数 AppendFcn を使用している場合、putData の呼び出しごとにすべての Response.Body.Data を処理するサブクラスで元のデータが不要になったときは、CurrentLength プロパティを 1 にリセットすることで次の putData の呼び出し時に新しいデータでバッファーを上書きできます。新しいデータの末尾を越えてバッファーの要素をクリアする必要はありません。
putData を呼び出さないサブクラスでは、このプロパティを独自のデータの追跡に使用できます。使用しない場合は未設定 (空) のままにしておいてかまいません。ここで設定できる値に関して、MATLAB にはいかなる制約もありません。また、この値は、既定の AppendFcn でデータの次のバッファーを格納する位置とメッセージの末尾のデータを切り捨てる位置を特定するためにのみ使用され、それ以外の目的には使用されません。データが切り捨てられないようにするには、putData(uint8.empty) の最後の呼び出しの前にこのプロパティを空に設定します。
このプロパティは、initialize の各呼び出しの前に MATLAB で空に設定されます。
属性:
GetAccess | protected |
SetAccess | protected |
このコンシューマーのデリゲート元の ContentConsumer。matlab.net.http.io.ContentConsumer オブジェクトとして指定されます。このコンシューマーが GenericConsumer や MultipartConsumer などの別のコンシューマーから呼び出されたデリゲートである場合、これは呼び出し側のコンシューマーを示します。send の呼び出しで指定された最上位のコンシューマーの場合は空になります。
デリゲートは、このプロパティを使用してデリゲーターのプロパティにアクセスし、デリゲート元のコンシューマーなどを確認できます。
属性:
GetAccess | protected |
SetAccess | protected |
メソッド
convert | StringConsumer でデータを string に変換する |
initialize | 新しい HTTP メッセージのために JSONConsumer を準備 |
putData | JSONConsumer の JSON データの次のバッファーを保存 |
start | StringConsumer へのデータ転送を開始する |
詳細
バージョン履歴
R2018a で導入
MATLAB Command
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