Main Content

grid

座標軸のグリッド ラインの表示または非表示

説明

grid on は、gca コマンドで返された現在の座標軸のメジャー グリッド ラインを表示します。メジャー グリッド ラインの始点は、個々の目盛りです。

grid off は現在の座標軸またはチャートからすべてのグリッド ラインを削除します。

grid はメジャー グリッド ラインの表示/非表示を切り替えます。

grid minor はマイナー グリッド ラインの表示/非表示を切り替えます。マイナー グリッド ラインは目盛りの間に配置されます。すべてのタイプのチャートでマイナー グリッド ラインがサポートされているわけではありません。

grid(visibility) は、visibility の値を指定してグリッドを表示または非表示にします。visibility は、"on""off"、logical 値、または OnOffSwitchState 値として指定できます。

grid(target,___) は、現在の座標軸の代わりに target で指定される座標軸またはスタンドアロンの可視化を使用します。target は他のすべての引数の前に指定します。

すべて折りたたむ

正弦波プロットのグリッド ラインを表示します。

x = linspace(0,10);
y = sin(x);
plot(x,y)
grid on

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type line.

表面プロットを作成し、グリッド ラインを削除します。

[X,Y,Z] = peaks; 
surf(X,Y,Z)
grid off

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type surface.

正弦波プロットのメジャーとマイナーのグリッド ラインを表示します。

x = linspace(0,10);
y = sin(x);
plot(x,y)
grid on
grid minor

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type line.

R2019b 以降、関数 tiledlayout および nexttile を使用して、プロットをタイル表示できます。関数 tiledlayout を呼び出して、2 行 1 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数 nexttile を呼び出して、axes オブジェクト ax1 および ax2 を作成します。各座標軸にデータをプロットします。次に、ax2 を関数 grid に渡して下のプロットのグリッド ラインを表示します。

x = linspace(0,10);
y1 = sin(x);
y2 = sin(3*x);
tiledlayout(2,1)

% Top plot
ax1 = nexttile;
plot(ax1,x,y1)

% Bottom plot
ax2 = nexttile;
plot(ax2,x,y2)
grid(ax2,'on')

Figure contains 2 axes objects. Axes object 1 contains an object of type line. Axes object 2 contains an object of type line.

入力引数

すべて折りたたむ

グリッドの可視性。次の値のいずれかとして指定します。

  • "on" または "off" — 値が "on" の場合はグリッドが表示され、"off" の場合は非表示になります。文字ベクトルの 'on' または 'off' も指定できます。

  • 数値または logical 1 (true) または 0 (false) — 値が 1 または true の場合はグリッドが表示され、0 または false の場合は非表示になります。 (R2024a 以降)

  • matlab.lang.OnOffSwitchState 値 — 値が matlab.lang.OnOffSwitchState.on の場合はグリッドが表示され、matlab.lang.OnOffSwitchState.off の場合は非表示になります。 (R2024a 以降)

ターゲット オブジェクト。次のいずれかとして指定します。

  • Axes オブジェクト、PolarAxes オブジェクト、または GeographicAxes オブジェクトなど、任意のタイプの axes オブジェクト。

  • GridVisible プロパティをもつスタンドアロンの可視化。たとえば、heatmap チャートは GridVisible プロパティをもちます。

  • 同じクラスに属する座標軸またはスタンドアロンの可視化の配列。クラスを判定するには、関数 class を使用します。

ターゲットを指定しない場合、関数 grid は、gca コマンドによって返されるグラフィックス オブジェクトに影響を与えます。

ヒント

  • 直交座標軸を操作する場合、座標軸のプロパティにはグリッド ラインの外観に影響するものがあります。次の表に、グリッド ラインに関連する座標軸のプロパティのサブセットをリストします。

    Axes のプロパティ説明
    XTick, YTick, ZTick各軸方向の目盛りおよびメジャー グリッド ラインの位置
    XGrid, YGrid, ZGrid各軸方向のメジャー グリッド ラインの表示
    XMinorGrid, YMinorGrid, ZMinorGrid各軸方向のマイナー グリッド ラインの表示
    LineWidthグリッド ライン、座標軸のボックスの外枠および目盛りの線幅
    GridLineStyleメジャー グリッド ラインのスタイル
    MinorGridLineStyleマイナー グリッド ラインのスタイル
    GridColorメジャー グリッド ラインの色
    MinorGridColorマイナー グリッド ラインの色
    GridAlphaメジャー グリッド ラインの透明度
    MinorGridAlphaマイナー グリッド ラインの透明度
    Layerプロットされたデータに対するグリッド ラインの位置

  • 極座標軸を操作する場合、極座標軸のプロパティにはグリッド ラインの外観に影響するものがあります。次の表に、グリッド ラインに関連する極座標軸のプロパティのサブセットをリストします。

    PolarAxes のプロパティ説明
    ThetaTick, RTick各軸方向の目盛りおよびメジャー グリッド ラインの位置
    ThetaGrid, RGrid各軸方向のメジャー グリッド ラインの表示
    ThetaMinorGrid, RMinorGrid各軸方向のマイナー グリッド ラインの表示
    LineWidth外枠、目盛り、グリッド ラインの幅
    GridLineStyleメジャー グリッド ラインのスタイル
    MinorGridLineStyleマイナー グリッド ラインのスタイル
    GridColorメジャー グリッド ラインの色
    MinorGridColorマイナー グリッド ラインの色
    GridAlphaメジャー グリッド ラインの透明度
    MinorGridAlphaマイナー グリッド ラインの透明度
    Layerプロットされたデータに対するグリッド ラインの位置

  • 地理座標軸を操作する場合、地理座標軸のプロパティにはグリッド ラインの外観に影響するものがあります。次の表に、グリッド ラインに関連する地理座標軸のプロパティのサブセットをまとめています。GeographicAxes オブジェクトはマイナー グリッド ラインをサポートしないことに注意してください。

    GeographicAxes のプロパティ説明
    Grid緯度と経度のグリッド ラインを表示
    LineWidthグリッド ライン、ボックスの外枠および目盛りの線幅
    GridLineStyleグリッド ラインのスタイル
    GridColorグリッド ラインの色
    GridAlphaグリッド ラインの透明度

アルゴリズム

関数 grid は、以下のグラフィックス オブジェクトのプロパティを 'on' または 'off' のいずれかに設定します。

  • 直交 Axes オブジェクトを操作する場合は、XGridYGrid、および ZGrid

  • PolarAxes オブジェクトを操作する場合は、ThetaGrid および RGrid

  • GeographicAxes オブジェクトを操作する場合は、Grid

  • HeatmapChart オブジェクトなどその他のタイプのグラフィックス オブジェクトを操作する場合は、GridVisible

バージョン履歴

R2006a より前に導入

すべて展開する