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axis

軸の範囲と縦横比の設定

説明

axis(limits) は、現在の座標軸の範囲を指定します。4、6 または 8 要素ベクトルとして範囲を指定します。

axis style は、範囲とスケーリングの設定に事前定義スタイルを使用します。たとえば、各軸に沿って等しい長さのデータ単位を使用するには、style に equal を指定します。

axis mode は、MATLAB® が範囲を自動選択するかどうかを設定します。mode には、manualauto、あるいはいずれかの半自動オプション ('auto x' など) を指定します。

axis ydirectionydirectionij の場合、原点が座標軸の左上隅に配置されます。y 値は上から下に増加します。ydirection の既定値は xy で、原点が左下隅に配置されます。y 値は下から上に増加します。

axis visibilityvisibilityoff の場合、座標軸の背景が非表示になります。座標軸内のプロットは引き続き表示されます。visibility の既定値は on で、座標軸の背景が表示されます。

lim = axis は、現在の座標軸の x 軸と y 軸の範囲を返します。3 次元座標軸の場合、z 軸の範囲も返します。極座標軸の場合、theta 軸と r 軸の範囲を返します。

___ = axis(ax,___) は現在の座標軸ではなく ax で指定される座標軸または極座標軸を使用します。前述の構文いずれかの最初の入力引数として ax を指定します。入力引数が文字ベクトルの場合、引数を一重引用符で囲みます (例: axis(ax,'equal'))。

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正弦関数をプロットします。

x = linspace(0,2*pi);
y = sin(x);
plot(x,y,'-o')

x 軸の範囲が 02π に、y 軸の範囲が -1.5 ~ 1.5 になるように、軸の範囲を変更します。

axis([0 2*pi -1.5 1.5])

階段状プロットを作成し、axis padded コマンドを使用して、プロットとプロット ボックスの間にパディングの余白を追加します。

x = 0:12;
y = sin(x);
stairs(x,y)
axis padded

プロットを作成します。x 軸の範囲を設定し、y 軸の下限値を設定します。y 軸の上限値には、自動計算された値を使用します。

x = linspace(-10,10,200);
y = sin(4*x)./exp(.1*x);
plot(x,y)
axis([-10 10 0 inf])

R2019b 以降、関数 tiledlayout および nexttile を使用して、プロットをタイル表示できます。関数 tiledlayout を呼び出して、2 行 1 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数 nexttile を呼び出して、axes オブジェクト ax1 および ax2 を作成します。各座標軸でデータをプロットします。その後、両方の座標軸の軸の範囲を同じ値に設定します。

tiledlayout(2,1)
x1 = linspace(0,10,100);
y1 = sin(x1);
ax1 = nexttile;
plot(ax1,x1,y1)

x2 = linspace(0,5,100);
y2 = sin(x2);
ax2 = nexttile;
plot(ax2,x2,y2)

axis([ax1 ax2],[0 10 -1 1])

座標軸のラインと背景を表示せずに、表面をプロットします。

surf(peaks)
axis off

表面をプロットします。座標軸の端までプロットされるよう、軸の範囲をデータ範囲と同じに設定します。

surf(peaks)
axis tight

現在の軸の範囲の値を返します。

l = axis
l = 1×6

    1.0000   49.0000    1.0000   49.0000   -6.5466    8.0752

チェッカーボードのプロットを作成し、座標系の方向を変更します。

まず、summer のカラーマップを使用してプロットを作成します。既定では、x の値は左から右に増加し、y の値は下から上に増加します。

C = eye(10);
pcolor(C)
colormap summer

y 値が上から下に増加するよう、座標系を反転します。

axis ij

正弦波をプロットします。

x = linspace(0,10);
y = sin(x);
plot(x,y)

hold on を使用して、座標軸に正弦波をもう 1 つ追加します。範囲モードを manual に設定して、現在の軸の範囲を保持します。

y2 = 2*sin(x);
hold on
axis manual
plot(x,y2)
hold off

適切な座標軸の範囲が自動選択されるようにする場合は、範囲モードの設定を auto に戻します。

axis auto

入力引数

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軸の範囲。4、6 または 8 要素ベクトルとして指定します。

直交座標軸の場合は、次のいずれかの形式で範囲を指定します。

  • [xmin xmax ymin ymax]x 軸の範囲を xmin から xmax までに設定します。y 軸の範囲を ymin から ymax までに設定します。

  • [xmin xmax ymin ymax zmin zmax]z 軸の範囲も zmin から zmax までに設定します。

  • [xmin xmax ymin ymax zmin zmax cmin cmax] — 色の範囲も設定します。 cmin はカラーマップの最初の色に対応するデータ値です。cmax はカラーマップの最後の色に対応するデータ値です。

Axes オブジェクトの XLimYLimZLim および CLim の各プロパティは範囲の値を格納します。

極座標軸の場合は、次の形式で範囲を指定します。

  • [thetamin thetamax rmin rmax] — θ 軸の範囲を thetamin から thetamax までに設定します。r 軸の範囲を rmin から rmax までに設定します。

PolarAxes オブジェクトの ThetaLim プロパティおよび RLim プロパティは範囲の値を格納します。

半自動の範囲では、自動選択する座標軸の範囲に inf または -inf を使用してください。たとえば、axis([-inf 10 0 inf]) を使用すると、x 軸の下限値および y 軸の上限値に、適切な値が選択されます。x 軸の上限値と y 軸の下限値には、指定した値が使用されます。

メモ

x 軸、y 軸または z 軸に categorical 値、datetime 値または duration 値が表示される場合は、代わりに関数 xlimylim および zlim を使用して範囲を設定します。

例: axis([0 1 0 1])

例: axis([0 1 0 1 0 1])

例: axis([0 inf 0 inf])

軸の範囲の手動、自動または半自動の選択。次の表のいずれかとして指定します。自動モードの値のすべてで、tickaligned style が使用され、指定した特定の軸、または座標軸のセットに対する範囲が計算されます。

説明変更される座標軸のプロパティ
manual すべての軸の範囲を現在の値に固定します。 XLimModeYLimMode および ZLimMode'manual' に設定されます。極座標軸を使用している場合、このオプションは ThetaLimMode および RLimMode'manual' に設定します。
autoすべての軸の範囲を自動選択します。 XLimModeYLimMode および ZLimMode'auto' に設定されます。極座標軸を使用している場合、このオプションは ThetaLimMode および RLimMode'auto' に設定します。
'auto x'x 軸の範囲を自動選択します。 XLimMode'auto' に設定されます。
'auto y'y 軸の範囲を自動選択します。 YLimMode'auto' に設定されます。
'auto z'z 軸の範囲を自動選択します。 ZLimMode'auto' に設定されます。
'auto xy'x 軸および y 軸の範囲を自動選択します。 XLimMode および YLimMode'auto' に設定されます。
'auto xz'x 軸および z 軸の範囲を自動選択します。 XLimMode および ZLimMode'auto' に設定されます。
'auto yz'y 軸および z 軸の範囲を自動選択します。 YLimMode および ZLimMode'auto' に設定されます。

メモ

これらのオプションを極座標軸に使用することはできません。

軸の範囲とスケーリング。次のいずれかの値として指定します。

説明変更される座標軸のプロパティ
tickaligned一般に、座標軸のボックスの端を、データを除外することなくデータに最も近い目盛りに揃えます。外観は、プロットするデータの型や、作成するチャートのタイプによって異なる場合があります。

XLimModeYLimMode および ZLimMode'auto' に変更されます。

XLimitMethodYLimitMethod および ZLimitMethod'tickaligned' に変更されます。

座標軸に追加された新規データを取り込むために、XLimYLim、および ZLim は自動更新されます。hold on の使用時に範囲が変更されないようにするには、axis tickaligned manual を使用します。

tight軸の範囲の設定をデータ範囲と等しくして、座標軸のボックスをデータ範囲にぴったり合わせます。

XLimModeYLimMode および ZLimMode'auto' に変更されます。極座標軸を使用している場合、ThetaLimMode および RLimMode が変更されます。

XLimitMethodYLimitMethod および ZLimitMethod'tight' に変更されます。

座標軸に追加された新規データを取り込むために、XLimYLim、および ZLim は自動更新されます。hold on の使用時に範囲が変更されないようにするには、axis tight manual を使用します。

padded すべての側面のパディングの余白を狭くして、座標軸のボックスをデータ範囲に合わせます。余白の幅はデータ範囲の約 7% です。

XLimModeYLimMode および ZLimMode'auto' に変更されます。

XLimitMethodYLimitMethod および ZLimitMethod'padded' に変更されます。

座標軸に追加された新規データを取り込むために、XLimYLim、および ZLim は自動更新されます。hold on の使用時に範囲が変更されないようにするには、axis padded manual を使用します。

equal各軸のデータ単位に同じ長さを使用します。

DataAspectRatio[1 1 1] に設定され、DataAspectRatioMode および PlotBoxAspectRatioMode'manual' に設定されます。2 次元表示の場合は、さらに、親 Figure またはその他のコンテナー内の割り当てられたスペース全体に座標軸が表示されるように XLimMode および YLimMode が設定されます。3 次元表示の場合は、XLimModeYLimMode および ZLimMode'auto' に設定され、XLimitMethodYlimitMethod および ZLimitMethod'tight' に設定されます。

このスタイルでは、既定の "表示域に合わせる" 動作は無効になります。

image各軸のデータ単位に同じ長さを使用し、座標軸のボックスをデータ範囲にぴったり合わせます。

DataAspectRatio[1 1 1]DataAspectRatioMode'manual'PlotBoxAspectRatioMode'auto' に設定されます。さらに、XLimModeYLimMode および ZLimMode'auto'XLimitMethodYlimitMethod および ZLimitMethod'tight' に設定されます。

このスタイルでは、既定の "表示域に合わせる" 動作は無効になります。

square軸に長さが等しいラインを使用します。それに合わせて、データ単位のインクリメントを調整します。

PlotBoxAspectRatio[1 1 1] に設定され、関連するモードのプロパティが manual に設定されます。

このスタイルでは、既定の "表示域に合わせる" 動作は無効になります。

fill"表示域に合わせる" 動作を有効にします (既定)。座標軸の Position プロパティに定義された位置を表す四角形の辺の長さが、各軸のラインの長さになります。

DataAspectRatioMode および PlotBoxAspectRatioMode'auto' に設定されます。

vis3d縦横比プロパティを固定します。

DataAspectRatioModePlotBoxAspectRatioMode および CameraViewAngleMode'manual' に設定されます。

normal既定の動作に戻します。

DataAspectRatioMode および PlotBoxAspectRatioMode'auto' に設定されます。

プロット ボックスの縦横比およびデータの縦横比の詳細については、PlotBoxAspectRatio および DataAspectRatio のプロパティを参照してください。

メモ

これらのオプションは極座標軸と一緒に使用できませんが、axis tight および axis normal のコマンドは例外となります。

y 軸の方向。次のいずれかの値として指定します。

  • xy — 既定の方向。2 次元表示の座標軸の場合、y 軸は垂直で、下から上に向かって値が増加します。

  • ij — 逆方向。2 次元表示の座標軸の場合、y 軸は垂直で、上から下に向かって値が増加します。

メモ

これらのオプションを極座標軸に使用することはできません。

座標軸のラインと背景の可視性。次のいずれかの値として指定します。

  • "on" または "off" — 値が "on" の場合は座標軸のラインと背景が表示され、"off" の場合は非表示になります。文字ベクトルの 'on' または 'off' も指定できます。

  • 数値または logical 1 (true) または 0 (false) — 値が 1 または true の場合は座標軸のラインと背景が表示され、0 または false の場合は非表示になります。 (R2024a 以降)

  • matlab.lang.OnOffSwitchState 値 — 値が matlab.lang.OnOffSwitchState.on の場合は座標軸のラインと背景が表示され、matlab.lang.OnOffSwitchState.off の場合は非表示になります。 (R2024a 以降)

メモ

小かっこを使用して 10truefalse、または OnOffSwitchState 値を指定します。たとえば、axis(0)axis(false) で座標軸を非表示にします。

小かっこは、値 "on" および "off" に対してはオプションです。たとえば、axis off で座標軸を非表示にします。

可視性を指定すると、Axes オプジェクトまたは PolarAxes オブジェクトの Visible プロパティが指定値に設定されます。

ターゲット座標軸。1 つ以上の座標軸として指定します。Axes オブジェクトまたは PolarAxes オブジェクトを指定できます。座標軸を指定しない場合、axis により現在の座標軸 (gca) の範囲が設定されます。

座標軸を指定するときには、それ以外の文字ベクトルの入力引数を一重引用符で囲みます。

例: axis(ax,'tight')

例: axis(ax,limits)

例: axis(ax,'manual')

出力引数

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現在の範囲の値。4 要素ベクトルまたは 6 要素ベクトルで返されます。

  • 2 次元表示の直交座標軸の場合、lim の形式は [xmin xmax ymin ymax] です。3 次元表示の座標軸の場合、lim の形式は [xmin xmax ymin ymax zmin zmax] です。Axes オブジェクトの XLimYLim および ZLim の各プロパティは範囲の値を格納します。

  • 極座標軸の場合、lim の形式は [thetamin thetamax rmin rmax] です。PolarAxes オブジェクトの ThetaLim プロパティおよび RLim プロパティは範囲の値を格納します。

ヒント

  • たとえば、axis image ij のように、複数の入力引数を組み合わせることができます。これらのオプションは左から右に評価されます。後続のオプションは、その前のオプションで設定されているプロパティを上書きします。

  • 座標軸が存在しない場合、関数 axis は座標軸を作成します。

  • 事前設定された軸の範囲をプロット関数によって無効にされないようにするには、hold on を使用します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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