軸の範囲の指定
座標軸に表示するデータの位置は、x 軸、y 軸、および z 軸の範囲を設定することで制御できます。また、x 軸と y 軸のライン表示の位置変更 (2 次元プロットのみ) や、各軸に沿った値の増加方向の反転が可能です。
軸の範囲の変更
ライン プロットを作成します。関数 xlim および関数 ylim を使用して軸の範囲を指定します。3 次元プロットの場合は、関数 zlim を使用します。関数に [min max] の形式の 2 要素ベクトルを渡します。
x = linspace(-10,10,200); y = sin(4*x)./exp(x); plot(x,y) xlim([0 10]) ylim([-0.4 0.8])

軸範囲の半自動設定の使用
x 軸の上限値を 0、y 軸の下限値を -1 に設定します。その他の範囲は MATLAB により選択されます。下限値および上限値を自動的に計算する場合は、それぞれ -inf または inf を使用します。
[X,Y,Z] = peaks; surf(X,Y,Z) xlabel('x-axis') ylabel('y-axis') xlim([-inf 0]) ylim([-1 inf])

既定の範囲に戻す
メッシュ プロットを作成し、軸の範囲を変更します。次に、既定の範囲に戻します。
[X,Y,Z] = peaks; mesh(X,Y,Z) xlim([-2 2]) ylim([-2 2]) zlim([-5 5])

xlim auto ylim auto zlim auto

軸の方向の反転
x 軸と y 軸の値が増加する方向は、Axes オブジェクトの XDir プロパティと YDir プロパティを設定することで制御します。これらのプロパティを 'reverse' または 'normal' (既定) のいずれかに設定します。Axes オブジェクトにアクセスするには、gca コマンドを使用します。
stem(1:10) ax = gca; ax.XDir = 'reverse'; ax.YDir = 'reverse';

原点を通る軸のラインの表示
既定では、x 軸と y 軸は座標軸の外側の境界に沿って表示されます。軸のラインの位置を変えて原点 (0,0) で交差させるには、Axes オブジェクトの XAxisLocation プロパティと YAxisLocation プロパティを設定します。XAxisLocation を 'top'、'bottom'、'origin' のいずれかに設定します。YAxisLocation を 'left'、'right'、'origin' のいずれかに設定します。これらのプロパティは 2 次元表示の座標軸にのみ適用されます。
x = linspace(-5,5); y = sin(x); plot(x,y) ax = gca; ax.XAxisLocation = 'origin'; ax.YAxisLocation = 'origin';

座標軸のボックスの外枠を削除します。
box off