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predict
サポート ベクター マシン回帰モデルの使用による応答の予測
説明
入力引数
Mdl
— SVM 回帰モデル
RegressionSVM
オブジェクト | CompactRegressionSVM
オブジェクト
SVM 回帰モデル。それぞれ fitrsvm
または compact
によって返される RegressionSVM
モデルまたは CompactRegressionSVM
モデルとして指定します。
X
— 応答の生成に使用する予測子データ。
数値行列 | テーブル
応答の生成に使用する予測子データ。数値行列またはテーブルを指定します。
X
の各行は 1 つの観測値に対応し、各列は 1 つの変数に対応します。
数値行列の場合
X
の列を構成する変数の順序は、Mdl
に学習させた予測子変数の順序と同じでなければなりません。テーブル (たとえば
Tbl
) を使用してMdl
に学習をさせた場合、Tbl
に含まれている予測子変数がすべて数値変数であれば、X
を数値行列にすることができます。学習時にTbl
内の数値予測子をカテゴリカルとして扱うには、fitrsvm
の名前と値のペアの引数CategoricalPredictors
を使用してカテゴリカル予測子を同定します。Tbl
に種類の異なる予測子変数 (数値および categorical データ型など) が混在し、X
が数値行列である場合、predict
でエラーがスローされます。
テーブルの場合
predict
は、文字ベクトルの cell 配列ではない cell 配列や複数列の変数をサポートしません。テーブル (たとえば
Tbl
) を使用してMdl
に学習をさせた場合、X
内のすべての予測子変数は変数名およびデータ型が、Mdl
に学習させた (Mdl.PredictorNames
に格納されている) 変数と同じでなければなりません。ただし、X
の列の順序がTbl
の列の順序に対応する必要はありません。Tbl
とX
に追加の変数 (応答変数や観測値の重みなど) を含めることができますが、predict
はこれらを無視します。数値行列を使用して
Mdl
に学習をさせた場合、Mdl.PredictorNames
内の予測子名とX
内の対応する予測子変数名が同じでなければなりません。学習時に予測子の名前を指定する方法については、fitrsvm
の名前と値のペアの引数PredictorNames
を参照してください。X
内の予測子変数はすべて数値ベクトルでなければなりません。X
に追加の変数 (応答変数や観測値の重みなど) を含めることができますが、predict
はこれらを無視します。
fitrsvm
で 'Standardize',true
に設定して Mdl
を学習させた場合、X
の列が Mdl.Mu
の対応する平均値と Mdl.Sigma
の標準偏差を使用して標準化されます。
データ型: table
| double
| single
prediction
— 予測子に欠損値がある観測値に使用する予測した応答値
"median"
(既定値) | "mean"
| 数値スカラー
R2023b 以降
予測子に欠損値がある観測値に使用する予測した応答値。"median"
、"mean"
、または数値スカラーとして指定します。
値 | 説明 |
---|---|
"median" | predict は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、学習データ内の観測された応答値の中央値を使用します。 |
"mean" | predict は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、学習データ内の観測された応答値の平均値を使用します。 |
数値スカラー | predict は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、この値を使用します。 |
例: "mean"
例: NaN
データ型: single
| double
| char
| string
出力引数
yfit
— 予測応答
ベクトル
予測応答。長さが n のベクトルとして返されます。n は、学習データに含まれている観測値の個数です。
応答を予測する方法の詳細については、サポート ベクター マシン回帰についての式 1と式 2を参照してください。
例
SVM 回帰モデルのテスト標本応答の予測
carsmall
データ セットを読み込みます。与えられた馬力と重量に対して自動車の燃費を予測するモデルを考えます。標本サイズを調べます。
load carsmall
tbl = table(Horsepower,Weight,MPG);
N = size(tbl,1);
データを学習セットとテスト セットに分割します。データの 10% をテスト用にホールドアウトします。
rng(10); % For reproducibility cvp = cvpartition(N,'Holdout',0.1); idxTrn = training(cvp); % Training set indices idxTest = test(cvp); % Test set indices
線形 SVM 回帰モデルを学習させます。データを標準化します。
Mdl = fitrsvm(tbl(idxTrn,:),'MPG','Standardize',true);
Mdl
は RegressionSVM
モデルです。
テスト セットの応答を予測します。
YFit = predict(Mdl,tbl(idxTest,:));
観測応答値と予測応答値が並んで格納されているテーブルを作成します。
table(tbl.MPG(idxTest),YFit,'VariableNames',... {'ObservedValue','PredictedValue'})
ans=10×2 table
ObservedValue PredictedValue
_____________ ______________
14 9.4833
27 28.938
10 7.765
28 27.155
22 21.054
29 31.484
24.5 30.306
18.5 19.12
32 28.225
28 26.632
ヒント
mdl
が交差検証RegressionPartitionedSVM
モデルの場合、predict
ではなくkfoldPredict
を使用して新しい応答値を予測します。
代替機能
Simulink ブロック
Simulink® に SVM 回帰モデルの予測を統合するには、Statistics and Machine Learning Toolbox™ ライブラリにある RegressionSVM Predict ブロックを使用するか、MATLAB® Function ブロックを関数 predict
と共に使用します。例については、RegressionSVM Predict ブロックの使用による応答の予測とMATLAB Function ブロックの使用によるクラス ラベルの予測を参照してください。
使用するアプローチを判断する際は、以下を考慮してください。
Statistics and Machine Learning Toolbox ライブラリ ブロックを使用する場合、固定小数点ツール (Fixed-Point Designer)を使用して浮動小数点モデルを固定小数点に変換できます。
MATLAB Function ブロックを関数
predict
と共に使用する場合は、可変サイズの配列に対するサポートを有効にしなければなりません。MATLAB Function ブロックを使用する場合、予測の前処理や後処理のために、同じ MATLAB Function ブロック内で MATLAB 関数を使用することができます。
拡張機能
tall 配列
メモリの許容量を超えるような多数の行を含む配列を計算します。
この関数は、tall 配列を完全にサポートします。詳細は、tall 配列を参照してください。
C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
使用上の注意事項および制限事項:
コーダー コンフィギュアラーを使用して、
predict
とupdate
の両方について C/C++ コードを生成できます。または、saveLearnerForCoder
、loadLearnerForCoder
、およびcodegen
を使用してpredict
のコードのみを生成します。predict
とupdate
に対するコード生成 —learnerCoderConfigurer
を使用してコーダー コンフィギュアラーを作成してから、generateCode
を使用してコードを生成します。これにより、生成されたコードのモデル パラメーターは、コードの再生成を必要としない更新が可能になります。predict
のコード生成 —saveLearnerForCoder
を使用して、学習済みモデルを保存します。loadLearnerForCoder
を使用して保存済みモデルを読み込んで関数predict
を呼び出す、エントリポイント関数を定義します。次に、codegen
(MATLAB Coder) を使用して、エントリポイント関数のコードを生成します。
単精度コード生成では、モデルに学習させるときに
'Standardize',true
を指定して標準化されたデータを使用します。predict
用の単精度 C/C++ コードを生成するには、関数loadLearnerForCoder
を呼び出すときに名前と値の引数"DataType","single"
を指定します。predict
に対する固定小数点の C/C++ コードを生成することもできます。固定小数点コードの生成には、予測に必要な変数の固定小数点データ型を定義する追加の手順が必要です。generateLearnerDataTypeFcn
によって生成されるデータ型関数を使用して固定小数点データ型構造体を作成し、その構造体をエントリポイント関数でloadLearnerForCoder
の入力引数として使用します。固定小数点の C/C++ コードを生成するには、MATLAB Coder™ および Fixed-Point Designer™ が必要です。
次の表は、
predict
の引数に関する注意です。この表に含まれていない引数は、完全にサポートされています。引数 注意と制限 Mdl
モデル オブジェクトの使用上の注意および制限については、
CompactRegressionSVM
オブジェクトのコード生成を参照してください。X
一般的なコード生成の場合、
X
は、単精度または倍精度の行列か、数値変数、カテゴリカル変数、またはその両方を含む table でなければなりません。コーダー コンフィギュアラー ワークフローでは、
X
は単精度または倍精度の行列でなければなりません。固定小数点コードの生成の場合、
X
は固定小数点の行列でなければなりません。X
の行数、または観測値の数は可変サイズにすることができますが、X
の列数は固定でなければなりません。X
を table として指定する場合、モデルは table を使用して学習させたものでなければならず、かつ予測のためのエントリポイント関数で次を行う必要があります。データを配列として受け入れる。
データ入力の引数から table を作成し、その table 内で変数名を指定する。
table を
predict
に渡す。
このテーブルのワークフローの例については、table のデータを分類するためのコードの生成を参照してください。コード生成におけるテーブルの使用の詳細については、table のコード生成 (MATLAB Coder)およびコード生成における table の制限事項 (MATLAB Coder)を参照してください。
名前と値の引数 名前と値の引数に含まれる名前はコンパイル時の定数でなければなりません。
PredictionForMissingValue
の値が非数値の場合、コンパイル時の定数でなければなりません。
詳細は、コード生成の紹介を参照してください。
GPU 配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。 (R2023a 以降)
この関数は、GPU 配列を完全にサポートします。詳細は、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
バージョン履歴
R2015b で導入R2023b: 予測子に欠損値がある観測値に使用する予測した応答値の指定
R2023b 以降で損失を予測または計算する際、一部の回帰モデルでは、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値を指定できます。名前と値の引数 PredictionForMissingValue
を指定して、予測値として数値スカラー、学習セットの中央値、または学習セットの平均値を使用します。損失を計算するときに、予測子に欠損値がある観測値を省略するように指定することもできます。
次の表は、名前と値の引数 PredictionForMissingValue
をサポートするオブジェクト関数の一覧です。既定では、これらの関数は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、学習セットの中央値を使用します。
モデル タイプ | モデル オブジェクト | オブジェクト関数 |
---|---|---|
ガウス過程回帰 (GPR) モデル | RegressionGP , CompactRegressionGP | loss , predict , resubLoss , resubPredict |
RegressionPartitionedGP | kfoldLoss , kfoldPredict | |
ガウス カーネル回帰モデル | RegressionKernel | loss , predict |
RegressionPartitionedKernel | kfoldLoss , kfoldPredict | |
線形回帰モデル | RegressionLinear | loss , predict |
RegressionPartitionedLinear | kfoldLoss , kfoldPredict | |
ニューラル ネットワーク回帰モデル | RegressionNeuralNetwork , CompactRegressionNeuralNetwork | loss , predict , resubLoss , resubPredict |
RegressionPartitionedNeuralNetwork | kfoldLoss , kfoldPredict | |
サポート ベクター マシン (SVM) 回帰モデル | RegressionSVM , CompactRegressionSVM | loss , predict , resubLoss , resubPredict |
RegressionPartitionedSVM | kfoldLoss , kfoldPredict |
以前のリリースでは、上記の回帰モデル関数 loss
および predict
は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として NaN
を使用していました。予測子に欠損値がある観測値は、予測と損失の再代入 ("resub") と交差検証 ("kfold") の計算で省略されていました。
R2023a: GPU 配列のサポート
R2023a 以降では、predict
で GPU 配列が完全にサポートされます。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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