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RegressionSVM クラス
スーパークラス: CompactRegressionSVM
サポート ベクター マシン回帰モデル
説明
RegressionSVM
は、サポート ベクター マシン (SVM) 回帰モデルです。RegressionSVM
モデルを学習させるには、fitrsvm
と標本データを使用します。
RegressionSVM
モデルには、データ、パラメーター値、サポート ベクターおよびアルゴリズム実装情報が格納されます。これらのモデルを使用すると、以下を行うことができます。
再代入予測の推定。詳細については、
resubPredict
を参照してください。新しいデータの値の予測。詳細については、
predict
を参照してください。再代入損失の計算。詳細については、
resubLoss
を参照してください。平均二乗誤差またはイプシロン不感応損失の計算。詳細については、
loss
を参照してください。
構築
RegressionSVM
オブジェクトの作成には fitrsvm
を使用します。
プロパティ
Alpha
— 双対問題の係数
数値ベクトル
双対問題の係数。数値ベクトルを指定します。Alpha
には、m 個の要素を含めます。m は、学習済み SVM 回帰モデルのサポート ベクターの個数です。双対問題では、各サポート ベクターについて 2 つずつのラグランジュ乗数を導入します。Alpha
の値は、サポート ベクターについて推定した 2 つのラグランジュ乗数の差です。詳細は、サポート ベクター マシン回帰についてを参照してください。
RemoveDuplicates
を使用して重複の削除を指定した場合、サポート ベクターである重複する観測値の特定の集合に対して、集合全体に対応する 1 つの係数が Alpha
に格納されます。つまり、MATLAB® は、ある非ゼロ係数を重複集合内の 1 つの観測値によるものとし、係数 0
は集合内の他のすべての重複観測値によるものとします。
データ型: single
| double
Beta
— 主線形問題の係数
数値ベクトル | '[]'
主線形問題の係数。長さが p の数値ベクトルとして格納されます。p は、SVM 回帰モデルにおける予測子の数です。
Beta
の値は、最適化の主問題の線形係数です。
'linear'
以外のカーネル関数を使用してモデルを取得した場合、このプロパティは空 ('[]'
) になります。
predict
メソッドでは、YFIT = (X/S)×Beta + Bias
によりモデルの予測応答値を計算します。S
は、KernelParameters.Scale
プロパティに格納されているカーネル スケールの値です。
データ型: single
| double
Bias
— バイアス項
スカラー値
SVM 回帰モデルのバイアス項。スカラー値として格納されます。
データ型: single
| double
BoxConstraints
— 双対問題の係数に対するボックス制約
数値ベクトル
双対問題のアルファ係数に対するボックス制約。n 個の要素が含まれている数値ベクトルとして格納されます。n は X
内の観測値の個数 (Mdl.NumObservations
) です。
観測値 i について、双対係数 Alpha
の絶対値が BoxConstraints(i)
を超えることはできません。
'RemoveDuplicates'
を使用して重複の削除を指定した場合、重複する観測値の特定の集合に対して、MATLAB はボックス制約を合計し、この合計が 1 つの観測値からのものと見なし、0
のボックス制約が集合内の他のすべての観測値によるものとします。
データ型: single
| double
CacheInfo
— キャッシュ情報
構造体
キャッシュ情報。次のフィールドをもつ構造体として格納されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
'Size' | グラム行列のエントリを格納するために予約するキャッシュの (MB 単位の) サイズを示す正のスカラー値。キャッシュ サイズを設定するには、fitrsvm で名前と値のペアの引数 'CacheSize' を使用します。 |
'Algorithm' | 容量を超えたときにキャッシュからエントリを削除するために使用するアルゴリズムの名前が含まれている文字ベクトル。現在、使用可能なキャッシュ アルゴリズムは 'Queue' のみです。キャッシュ アルゴリズムは設定できません。 |
データ型: struct
CategoricalPredictors
— カテゴリカル予測子のインデックス
正の整数のベクトル | []
この プロパティ は読み取り専用です。
カテゴリカル予測子のインデックス。正の整数のベクトルとして指定します。CategoricalPredictors
には、対応する予測子がカテゴリカルであることを示すインデックス値が格納されます。インデックス値の範囲は 1 ~ p
です。p
はモデルの学習に使用した予測子の数です。どの予測子もカテゴリカルではない場合、このプロパティは空 ([]
) になります。
データ型: single
| double
ConvergenceInfo
— 収束情報
構造体
収束情報。次のフィールドをもつ構造体として格納されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
Converged | アルゴリズムが収束したかどうかを示す論理フラグ。1 という値は、収束したことを示します。 |
ReasonForConvergence | 収束の検出に使用された条件を示す文字ベクトル。 |
Gap | 双対目的関数と主目的関数の間の実行可能性ギャップを示すスカラー。 |
GapTolerance | 実行可能性ギャップの許容誤差を示すスカラー。この許容誤差は、fitrsvm で名前と値のペアの引数 'GapTolerance' を使用して設定できます。 |
DeltaGradient | 下位の違反値と上位の違反値の間の勾配差分を示すスカラー。 |
DeltaGradientTolerance | 勾配差分の許容誤差を示すスカラー。この許容誤差は、fitrsvm で名前と値のペアの引数 DeltaGradientTolerance を使用して設定できます。 |
LargestKKTViolation | カルーシュ・キューン・タッカー (KKT) 違反の最大値を示すスカラー。 |
KKTTolerance | KKT 違反の最大値に対するスカラーの許容誤差。この許容誤差は、fitrsvm で名前と値のペアの引数 'KKTTolerance' を使用して設定できます。 |
History | モデルを学習させる過程で定期的に記録された収束情報が含まれている構造体。この構造体には、次のフィールドが含まれています。
|
Objective | 双対目的の数値。 |
データ型: struct
Epsilon
— イプシロン不感応区間の幅の半分
非負のスカラー値
イプシロン不感応区間の幅の半分。非負のスカラー値として格納されます。
データ型: single
| double
ExpandedPredictorNames
— 展開された予測子名
文字ベクトルの cell 配列
展開された予測子名。文字ベクトルの cell 配列として格納されます。
モデルがカテゴリカル変数用のエンコーディングを使用している場合、ExpandedPredictorNames
には展開された変数を表す名前が格納されます。それ以外の場合、ExpandedPredictorNames
は PredictorNames
と同じです。
データ型: cell
Gradient
— 学習データにおける勾配の値
数値ベクトル
学習データにおける勾配の値。2n 個の要素が含まれている数値ベクトルとして格納されます。n は、学習データに含まれている観測値の数です。
Gradient
の要素 i には、最適化が完了した後の観測値 i におけるイプシロン不感応区間の上限に対応する Alpha
係数の勾配の値が格納されます。
Gradient
の要素 i + NumObservations には、最適化が完了した後の観測値 i におけるイプシロン不感応区間の下限に対応する Alpha
係数の勾配の値が格納されます。
データ型: single
| double
HyperparameterOptimizationResults
— ハイパーパラメーターの交差検証最適化
BayesianOptimization
オブジェクト | テーブル
この プロパティ は読み取り専用です。
ハイパーパラメーターの交差検証最適化。ハイパーパラメーターおよび関連する値が含まれているテーブルまたは BayesianOptimization
オブジェクトを指定します。モデルを作成するときに名前と値のペアの引数 'OptimizeHyperparameters'
が空以外であった場合、このプロパティは空以外になります。HyperparameterOptimizationResults
の値は、モデル作成時の構造体 HyperparameterOptimizationOptions
の Optimizer
フィールドの設定によって変化します。
Optimizer フィールドの値 | HyperparameterOptimizationResults の値 |
---|---|
'bayesopt' (既定の設定) | BayesianOptimization クラスのオブジェクト |
'gridsearch' または 'randomsearch' | 使用したハイパーパラメーター、観測された目的関数の値 (交差検証損失)、および最低 (最良) から最高 (最悪) までの観測値の順位が格納されているテーブル |
IsSupportVector
— 観測値がサポート ベクターであるかどうか示すフラグ
logical ベクトル
観測値がサポート ベクターであるかどうか示すフラグ。n 行 1 列の logical ベクトルとして格納されます。n は X
内の観測値の個数 (NumObservations
を参照) です。1
という値は、学習データ内の対応する観測値がサポート ベクターであることを示します。
RemoveDuplicates
を使用して重複の削除を指定した場合、サポート ベクターである重複する観測値の特定の集合に対して、IsSupportVector
では 1 つの観測値のみにサポート ベクターであるというフラグが設定されます。
データ型: logical
KernelParameters
— カーネル関数のパラメーター
構造体
カーネル関数のパラメーター。次のフィールドをもつ構造体として格納されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
Function | カーネル関数名 (文字ベクトル)。 |
Scale | 予測子の値の除算に使用する数値スケール係数。 |
KernelParameters.Function
および KernelParameters.Scale
の値は、それぞれ fitrsvm
で KernelFunction
および KernelScale
の名前と値のペアの引数を使用して指定できます。
データ型: struct
ModelParameters
— パラメーター値
モデル パラメーター オブジェクト
SVM 回帰モデルを学習させるために使用したパラメーターの値。モデル パラメーター オブジェクトとして格納されます。ModelParameters
のプロパティにアクセスするには、ドット表記を使用します。たとえば、モデルを学習させるために使用した Epsilon
の値には、Mdl.ModelParameters.Epsilon
としてアクセスします。
Mu
— 予測子の平均
数値ベクトル | '[]'
予測子の平均。数値ベクトルとして格納されます。
予測子が標準化されている場合、Mu
は長さが p の数値ベクトルになります。p は、モデルを学習させるために使用した予測子の数です。この場合、predict
メソッドでは、Mu
の対応する要素を各列から減算することにより、予測子の行列 X
をセンタリングします。
予測子が標準化されていない場合、Mu
は空 ('[]'
) になります。
データにカテゴリカル予測子が含まれている場合、それらの予測子についてのダミー変数に対応する要素が Mu
に含まれます。ダミー変数はセンタリングもスケーリングもされないので、Mu
内の対応する要素は 0 になります。
データ型: single
| double
NumIterations
— 収束に要した反復の数
正の整数値
最適化ルーチンが収束に達するために要した反復の数。正の整数値として格納されます。
反復数の制限を設定するには、fitrsvm
の名前と値のペアの引数 'IterationLimit'
を使用します。
データ型: single
| double
NumObservations
— 観測値の数
正の整数値
学習データに含まれている観測値の数。正の整数値として格納されます。
データ型: single
| double
PredictorNames
— 予測子名
文字ベクトルの cell 配列
予測子名。X
に現れる順序で各予測子の名前が含まれている文字ベクトルの cell 配列として格納されます。PredictorNames
の長さは、X
の列数と等しくなります。
データ型: cell
OutlierFraction
— 予想される外れ値の比率
[0,1] の範囲のスカラー値
学習セット内の予想される外れ値の比率。[0,1] の範囲にあるスカラー値として格納されます。予想される外れ値の比率は、fitrsvm
で名前と値のペアの引数 'OutlierFraction'
を使用して指定できます。
データ型: double
ResponseName
— 応答変数名
文字ベクトル
応答変数名。文字ベクトルとして格納されます。
データ型: char
ResponseTransform
— 応答変換関数
'none'
| 関数ハンドル
応答変換関数。'none'
または関数ハンドルを指定します。ResponseTransform
は、生の応答値を変換する方法を表します。
MATLAB 関数やユーザー定義関数の場合は、関数ハンドルを入力します。たとえば、Mdl.ResponseTransform = @function
を入力できます。ここで function
は、元の応答の数値ベクトルを受け入れ、変換した応答が格納されている同じサイズの数値ベクトルを返します。
データ型: char
| function_handle
RowsUsed
— 格納されている元の学習データの行
logical ベクトル | []
モデルに格納されている元の学習データの行。logical ベクトルとして指定します。このプロパティは、X
と Y
にすべての行が格納される場合は空になります。
データ型: logical
ShrinkagePeriod
— アクティブ セットの縮小間の反復数
非負の整数値
最適化時におけるアクティブ セットの縮小間の反復数。非負の整数値として格納されます。
縮小期間は、fitrsvm
で名前と値のペアの引数 'ShrinkagePeriod'
を使用して設定できます。
データ型: single
| double
Sigma
— 予測子の標準偏差
数値ベクトル | '[]'
予測子の標準偏差。数値ベクトルとして格納されます。
予測子が標準化されている場合、Sigma
は長さが p の数値ベクトルになります。p は、モデルを学習させるために使用した予測子の数です。この場合、predict
メソッドでは、Mu
を使用して各要素をセンタリングした後で、Sigma
の対応する要素で各列を除算することにより、予測子行列 X
をスケーリングします。
予測子が標準化されていない場合、Sigma
は空 ('[]'
) になります。
データにカテゴリカル予測子が含まれている場合、それらの予測子についてのダミー変数に対応する要素が Sigma
に含まれます。ダミー変数はセンタリングもスケーリングもされないので、Sigma
内の対応する要素は 1 になります。
データ型: single
| double
Solver
— ソルバー アルゴリズムの名前
文字ベクトル
最適化問題を解くために使用したソルバー アルゴリズムの名前。次の表の値が格納されます。
値 | 説明 |
---|---|
'SMO' | 逐次最小最適化 |
'ISDA' | 反復単一データ アルゴリズム |
'L1QP' | 二次計画法による L1 ソフト マージン最小化 (Optimization Toolbox™ のライセンスが必要)。 |
SupportVectors
— サポート ベクター
数値の行列
サポート ベクター。m 行 p 列の数値行列として格納されます。m はサポート ベクターの個数 (sum(Mdl.IsSupportVector)
)、p は X
内の予測子の個数です。
RemoveDuplicates
を使用して重複の削除を指定した場合、サポート ベクターである重複する観測値の特定の集合に対して、1 つの一意なサポート ベクターが SupportVectors
に格納されます。
データ型: single
| double
W
— 観測値の重み
数値ベクトル
モデルを学習させるために使用した観測値の重み。NumObservation
個の要素が含まれている数値ベクトルとして格納されます。fitrsvm
は、学習に使用する重みを合計が 1 になるように正規化します。
データ型: single
| double
X
— 予測子の値
数値の行列 | 数値のテーブル
モデルを学習させるために使用した予測子の値。行列に対してモデルを学習させた場合は数値の行列、テーブルに対してモデルを学習させた場合はテーブルとして格納されます。X
のサイズは n 行 p 列になります。n は学習データの行数、p は予測子変数または列の数です。
データ型: single
| double
| table
Y
— 観測された応答値
数値ベクトル
観測された応答値。NumObservations
個の要素が含まれている数値ベクトルとして格納されます。
データ型: single
| double
オブジェクト関数
compact | コンパクトなサポート ベクター マシン回帰モデル |
crossval | 機械学習モデルの交差検証 |
discardSupportVectors | 線形サポート ベクター マシン (SVM) 回帰モデルのサポート ベクターを破棄 |
gather | GPU からの Statistics and Machine Learning Toolbox オブジェクトのプロパティの収集 |
incrementalLearner | サポート ベクター マシン (SVM) 回帰モデルのインクリメンタル学習器への変換 |
lime | Local Interpretable Model-agnostic Explanations (LIME) |
loss | サポート ベクター マシン回帰モデルの回帰誤差 |
partialDependence | 部分依存の計算 |
plotPartialDependence | 部分依存プロット (PDP) および個別条件付き期待値 (ICE) プロットの作成 |
predict | サポート ベクター マシン回帰モデルの使用による応答の予測 |
resubLoss | サポート ベクター マシン回帰モデルの再代入損失 |
resubPredict | サポート ベクター マシン回帰モデルの再代入応答の予測 |
resume | サポート ベクター マシン回帰モデルの学習の再開 |
shapley | シャープレイ値 |
コピーのセマンティクス
値。値のクラスがコピー操作に与える影響については、オブジェクトのコピーを参照してください。
例
線形サポート ベクター マシン回帰モデルの学習
この例では、行列に格納されている標本データを使用して線形サポート ベクター マシン (SVM) 回帰モデルを学習させる方法を示します。
carsmall
データ セットを読み込みます。
load carsmall rng default % for reproducibility
予測子変数 (X
) として Horsepower
と Weight
を、応答変数 (Y
) として MPG
を指定します。
X = [Horsepower,Weight]; Y = MPG;
線形 SVM 回帰モデルを学習させます。
Mdl = fitrsvm(X,Y)
Mdl = RegressionSVM ResponseName: 'Y' CategoricalPredictors: [] ResponseTransform: 'none' Alpha: [75x1 double] Bias: 57.3800 KernelParameters: [1x1 struct] NumObservations: 94 BoxConstraints: [94x1 double] ConvergenceInfo: [1x1 struct] IsSupportVector: [94x1 logical] Solver: 'SMO'
Mdl
が学習済みの RegressionSVM
モデルであることと、そのプロパティのリストが、コマンド ウィンドウに表示されます。
モデルが収束したかチェックします。
Mdl.ConvergenceInfo.Converged
ans = logical
0
0
は、モデルが収束しなかったことを示します。
MdlStd = fitrsvm(X,Y,'Standardize',true)
MdlStd = RegressionSVM ResponseName: 'Y' CategoricalPredictors: [] ResponseTransform: 'none' Alpha: [77x1 double] Bias: 22.9131 KernelParameters: [1x1 struct] Mu: [109.3441 2.9625e+03] Sigma: [45.3545 805.9668] NumObservations: 94 BoxConstraints: [94x1 double] ConvergenceInfo: [1x1 struct] IsSupportVector: [94x1 logical] Solver: 'SMO'
モデルが収束したかチェックします。
MdlStd.ConvergenceInfo.Converged
ans = logical
1
1
は、モデルが収束したことを示します。
新しいモデルの再代入平均二乗誤差を計算します。
lStd = resubLoss(MdlStd)
lStd = 16.8551
サポート ベクター マシン回帰モデルの学習
UCI Machine Learning Repository のアワビのデータを使用してサポート ベクター マシン回帰モデルに学習をさせます。
データをダウンロードして、'abalone.csv'
という名前で現在のフォルダに保存します。
url = 'https://archive.ics.uci.edu/ml/machine-learning-databases/abalone/abalone.data'; websave('abalone.csv',url);
データをテーブルに読み込みます。変数名を指定します。
varnames = {'Sex'; 'Length'; 'Diameter'; 'Height'; 'Whole_weight';... 'Shucked_weight'; 'Viscera_weight'; 'Shell_weight'; 'Rings'}; Tbl = readtable('abalone.csv','Filetype','text','ReadVariableNames',false); Tbl.Properties.VariableNames = varnames;
標本データには 4177 個の観測値が含まれています。Sex
を除くすべての予測子変数は連続です。この変数はカテゴリカル変数で、可能な値は 'M'
(雄)、'F'
(雌) および 'I'
(稚貝) です。目標は、物理的な測定値を使用して (Rings
に格納されている) アワビの輪の数を予測し、年齢を決定することです。
自動カーネル スケールのガウス カーネル関数を使用して SVM 回帰モデルを学習させます。データを標準化します。
rng default % For reproducibility Mdl = fitrsvm(Tbl,'Rings','KernelFunction','gaussian','KernelScale','auto',... 'Standardize',true)
Mdl = RegressionSVM PredictorNames: {'Sex' 'Length' 'Diameter' 'Height' 'Whole_weight' 'Shucked_weight' 'Viscera_weight' 'Shell_weight'} ResponseName: 'Rings' CategoricalPredictors: 1 ResponseTransform: 'none' Alpha: [3635×1 double] Bias: 10.8144 KernelParameters: [1×1 struct] Mu: [0 0 0 0.5240 0.4079 0.1395 0.8287 0.3594 0.1806 0.2388] Sigma: [1 1 1 0.1201 0.0992 0.0418 0.4904 0.2220 0.1096 0.1392] NumObservations: 4177 BoxConstraints: [4177×1 double] ConvergenceInfo: [1×1 struct] IsSupportVector: [4177×1 logical] Solver: 'SMO' Properties, Methods
Mdl
が学習済みの RegressionSVM
モデルであることとプロパティのリストがコマンド ウィンドウに表示されます。
ドット表記を使用して、Mdl
のプロパティを表示します。たとえば、モデルが収束したかどうかや、何回の反復が完了したかを確認します。
conv = Mdl.ConvergenceInfo.Converged
conv = logical
1
iter = Mdl.NumIterations
iter = 2759
返された結果は、このモデルが 2759 回の反復後に収束したことを示しています。
参考文献
[1] Nash, W.J., T. L. Sellers, S. R. Talbot, A. J. Cawthorn, and W. B. Ford. "The Population Biology of Abalone (Haliotis species) in Tasmania. I. Blacklip Abalone (H. rubra) from the North Coast and Islands of Bass Strait." Sea Fisheries Division, Technical Report No. 48, 1994.
[2] Waugh, S. "Extending and Benchmarking Cascade-Correlation: Extensions to the Cascade-Correlation Architecture and Benchmarking of Feed-forward Supervised Artificial Neural Networks." University of Tasmania Department of Computer Science thesis, 1995.
[3] Clark, D., Z. Schreter, A. Adams. "A Quantitative Comparison of Dystal and Backpropagation." submitted to the Australian Conference on Neural Networks, 1996.
[4] Lichman, M. UCI Machine Learning Repository, [http://archive.ics.uci.edu/ml]. Irvine, CA: University of California, School of Information and Computer Science.
拡張機能
C/C++ コード生成
MATLAB® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
使用上の注意事項および制限事項:
Simulink® に SVM 回帰モデルの予測を統合するには、Statistics and Machine Learning Toolbox™ ライブラリにある RegressionSVM Predict ブロックを使用するか、MATLAB Function ブロックを関数
predict
と共に使用します。fitrsvm
を使用して SVM 回帰モデルに学習をさせる場合、以下の制限が適用されます。名前と値の引数
ResponseTransform
の値を無名関数にすることはできません。固定小数点コードの生成では、値は'none'
(既定の設定) でなければなりません。固定小数点コードの生成では、名前と値の引数
KernelFunction
の値は'gaussian'
、'linear'
、または'polynomial'
でなければなりません。固定小数点コードの生成およびコーダー コンフィギュアラーを使用するコード生成ではカテゴリカル予測子 (
logical
、categorical
、char
、string
、またはcell
) がサポートされません。名前と値の引数CategoricalPredictors
は使用できません。カテゴリカル予測子をモデルに含めるには、モデルを当てはめる前にdummyvar
を使用してカテゴリカル予測子を前処理します。
詳細は、コード生成の紹介を参照してください。
GPU 配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。 (R2023a 以降)
使用上の注意事項および制限事項:
次のオブジェクト関数は GPU 配列を完全にサポートしています。
オブジェクト関数は次のいずれかに該当する場合に GPU で実行されます。
モデルが GPU 配列を使用して当てはめられている。
オブジェクト関数に渡す予測子データが GPU 配列である。
オブジェクト関数に渡す応答データが GPU 配列である。
詳細は、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
バージョン履歴
R2015b で導入R2023b: 予測子に欠損値がある観測値をモデルに格納
R2023b 以降では、予測子に欠損値がある学習観測値が X
、Y
、および W
のデータ プロパティに含まれます。RowsUsed
プロパティは、学習に使用された観測値ではなく、モデルに格納されている学習観測値を示します。予測子に欠損値がある観測値は、モデルの学習プロセスでは引き続き省略されます。
以前のリリースでは、予測子に欠損値がある学習観測値はモデルのデータ プロパティで省略されていました。
R2023a: オブジェクト関数に対する GPU 配列のサポート (Parallel Computing Toolbox が必要)
R2023a 以降では、fitrsvm
を使用して GPU で RegressionSVM
オブジェクトを当てはめることができます。GPU で実行できるように、RegressionSVM
のほとんどのオブジェクト関数で GPU 配列の入力引数がサポートされるようになりました。GPU 配列の入力をサポートしていないオブジェクト関数は、incrementalLearner
、lime
、および shapley
です。
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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