kfoldPredict
交差検証済みカーネル回帰モデル内の観測値に対する応答の予測
説明
は、予測子データに欠損値がある観測値について予測した応答として YHat
= kfoldPredict(CVMdl
,PredictionForMissingValue=prediction
)prediction
の値を使用します。既定では、kfoldPredict
は学習分割データ内の観測された応答値の中央値を使用します。 (R2023b 以降)
例
交差検証済みカーネル回帰モデルからの応答の予測
標本データをシミュレートします。
rng(0,'twister'); % For reproducibility n = 1000; x = linspace(-10,10,n)'; y = 1 + x*2e-2 + sin(x)./x + 0.2*randn(n,1);
カーネル回帰モデルを交差検証します。
CVMdl = fitrkernel(x,y,'CrossVal','on');
既定の設定では、fitrkernel
は 10 分割の交差検証を実装します。CVMdl
は RegressionPartitionedKernel
モデルです。このモデルに含まれている Trained
プロパティは、学習セットを使用して学習を行った 10 個の RegressionKernel
モデルが格納されている 10 行 1 列の cell 配列です。
fitrkernel
で分割の学習で使用しなかった観測値の応答を予測します。
yHat = kfoldPredict(CVMdl);
yHat
は数値ベクトルです。最初の 5 つの予測応答を表示します。
yHat(1:5)
ans = 5×1
0.8869
0.7744
0.8915
0.8040
0.8870
入力引数
CVMdl
— 交差検証済みのカーネル回帰モデル
RegressionPartitionedKernel
モデル オブジェクト
交差検証済みのカーネル回帰モデル。RegressionPartitionedKernel
モデル オブジェクトを指定します。RegressionPartitionedKernel
モデルは、fitrkernel
を使用し、交差検証に関する名前と値のペアの引数 (CrossVal
など) のいずれかを指定することにより作成できます。
推定値を取得するため、kfoldPredict
はカーネル回帰モデルの交差検証に使用したものと同じデータを適用します (fitrkernel
のページの入力引数 X
を参照)。
prediction
— 予測子に欠損値がある観測値に使用する予測した応答値
"median"
(既定値) | "mean"
| 数値スカラー
R2023b 以降
予測子に欠損値がある観測値に使用する予測した応答値。"median"
、"mean"
、または数値スカラーとして指定します。
値 | 説明 |
---|---|
"median" | kfoldPredict は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、学習分割データ内の観測された応答値の中央値を使用します。 |
"mean" | kfoldPredict は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、学習分割データ内の観測された応答値の平均値を使用します。 |
数値スカラー | kfoldPredict は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、この値を使用します。 |
例: "mean"
例: NaN
データ型: single
| double
| char
| string
出力引数
YHat
— 交差検証予測応答
数値ベクトル
交差検証予測応答。n 行 1 列の数値配列として返されます。n は、CVMdl
の作成に使用した予測子データ内の観測値の個数です (fitrkernel
のページの入力引数 X
を参照)。
バージョン履歴
R2018b で導入R2023b: 予測子に欠損値がある観測値に使用する予測した応答値の指定
R2023b 以降で損失を予測または計算する際、一部の回帰モデルでは、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値を指定できます。名前と値の引数 PredictionForMissingValue
を指定して、予測値として数値スカラー、学習セットの中央値、または学習セットの平均値を使用します。損失を計算するときに、予測子に欠損値がある観測値を省略するように指定することもできます。
次の表は、名前と値の引数 PredictionForMissingValue
をサポートするオブジェクト関数の一覧です。既定では、これらの関数は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として、学習セットの中央値を使用します。
モデル タイプ | モデル オブジェクト | オブジェクト関数 |
---|---|---|
ガウス過程回帰 (GPR) モデル | RegressionGP , CompactRegressionGP | loss , predict , resubLoss , resubPredict |
RegressionPartitionedGP | kfoldLoss , kfoldPredict | |
ガウス カーネル回帰モデル | RegressionKernel | loss , predict |
RegressionPartitionedKernel | kfoldLoss , kfoldPredict | |
線形回帰モデル | RegressionLinear | loss , predict |
RegressionPartitionedLinear | kfoldLoss , kfoldPredict | |
ニューラル ネットワーク回帰モデル | RegressionNeuralNetwork , CompactRegressionNeuralNetwork | loss , predict , resubLoss , resubPredict |
RegressionPartitionedNeuralNetwork | kfoldLoss , kfoldPredict | |
サポート ベクター マシン (SVM) 回帰モデル | RegressionSVM , CompactRegressionSVM | loss , predict , resubLoss , resubPredict |
RegressionPartitionedSVM | kfoldLoss , kfoldPredict |
以前のリリースでは、上記の回帰モデル関数 loss
および predict
は、予測子に欠損値がある観測値について予測した応答値として NaN
を使用していました。予測子に欠損値がある観測値は、予測と損失の再代入 ("resub") と交差検証 ("kfold") の計算で省略されていました。
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