振幅と位相の変調の例
以下の例では、振幅と位相の変調方式を示します。
シンボルの順序を変更する APSK 変調の適用
グレイ符号化およびカスタム符号化の各シンボル マッピングの APSK コンスタレーションをプロットします。
変調次数と PSK リングの半径のベクトルを定義します。コンスタレーション点のビット データを生成します。
M = [8 8]; modOrder = sum(M); radii = [0.5 1.5]; x = 0:modOrder-1;
関数apskmodでは、単一チャネル バイナリ入力が左 MSB 揃えで、指定された列方向であることを前提としています。関数int2bitを使用して、整数入力シンボルを単一列のバイナリ ベクトルとして表現します。
xBit = int2bit(x,log2(modOrder));
既定の位相オフセットを使用して APSK 変調をデータに適用します。M の要素の値は等しく、位相オフセットの要素の値は等しいため、シンボル マッピングは既定で 'gray' に設定されます。バイナリ入力を使用してコンスタレーションをプロットし、コンスタレーション マッピングのグレイ符号部分を強調表示します。
y = apskmod(xBit,M,radii,PlotConstellation=true,InputType='bit');
カスタム符号のシンボル マッピング ベクトルを作成します。このカスタム マッピングは、別のグレイ符号マッピングになります。
cmap = [0;1;9;8;12;13;5;4;2;3;11;10;14;15;7;6];
カスタム符号のシンボル マッピングで APSK 変調を適用します。バイナリ入力を使用してコンスタレーションをプロットし、異なるグレイ符号シンボル マッピングがカスタム マッピングによって定義されていることを強調表示します。
z = apskmod(xBit,M,radii, ... SymbolMapping=cmap, ... PlotConstellation=true, ... InputType='bit');

MIL-STD-188-110C 固有の 64-QAM 信号の復調
MIL-STD-188-110C で指定されているとおりに変調された 64-QAM 信号を復調します。硬判定ビット出力を計算し、出力が入力と一致することを確認します。
変調次数を設定してランダム ビット データを生成します。
M = 64; numBitsPerSym = log2(M); x = randi([0 1],1000*numBitsPerSym,1);
データを変調します。名前と値のペアを使用して、ビット入力データを指定し、コンスタレーションをプロットします。
txSig = mil188qammod(x,M,InputType='bit',PlotConstellation=true);
受信信号を復調します。復調されたデータと元のデータを比較します。
z = mil188qamdemod(txSig,M,OutputType='bit');
isequal(z,x)ans = logical
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Simulink を使用したノイズを含む 16-APSK 信号の復調
16-APSK 変調をランダム データの信号に適用します。AWGN チャネルを通して、変調された信号を渡します。ノイズを含む 16-APSK 信号を復調します。この例では、2 つの SNR 設定でのビット エラー レート (BER) およびシンボル エラー レート (SER) を報告します。
slex_16apsk_mod モデルは、AWGN チャネル経由で 16-APSK 変調信号を渡し、信号を復調してから、エラー レート統計を計算します。上のワークフローは BER を計算し、下のワークフローは SER を計算します。コールバック関数 PreLoadFcn で初期化されたワークスペース変数を使用して設定される一部のブロック パラメーターは、シミュレーション変数をワークスペースに読み込みます。詳細については、モデル コールバック (Simulink)を参照してください。

EbN0 = 6 dB に設定した AWGN Channel ブロックを使用してモデルを実行し、計算された BER と SER を表示します。下のワークフローにあるAWGN Channelブロックは、EbN0 の設定を EsN0 の設定に変換します。その結果は、ワークスペース変数 BERVec および SERVec に 1 行 3 列の行ベクトルとして保存されます。最初の要素にはエラー レートが含まれます。
With EbN0 set to 6.00 dB, BER: 0.070 With EsN0 set to 12.02 dB, SER: 0.160
AWGN チャネル ブロックの EbN0 を 10 dB に変更します。モデルを実行し、計算された BER と SER を表示し、エラー レートが減少したことを確認します。
With EbN0 set to 10.00 dB, BER: 0.016 With EsN0 set to 16.02 dB, SER: 0.051
参考
関数
オブジェクト
ブロック
- Raised Cosine Transmit Filter | Raised Cosine Receive Filter | M-APSK Modulator Baseband | M-APSK Demodulator Baseband | MIL-188 QAM Modulator Baseband | MIL-188 QAM Demodulator Baseband