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MIL-188 QAM Demodulator Baseband

MIL-STD-188-110 B/C 標準固有の直交振幅復調

  • MIL-188 QAM Demodulator Baseband block

ライブラリ:
Communications Toolbox / Modulation / Digital Baseband Modulation / AM
Communications Toolbox / Modulation / Digital Baseband Modulation / Standard-Compliant

説明

MIL-188 QAM Demodulator Baseband ブロックは、MIL-STD-188-110規格固有の直交振幅変調 (QAM) を使用して入力信号を復調します。MIL-STD-188 準拠の復調の詳細については、MIL-STD-188-110 QAM 硬復調およびMIL-STD-188-110 QAM 軟復調を参照してください。

このアイコンには、利用可能な のすべての端子を使用したブロックが表示されています。

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MIL-STD-188 QAM 変調をランダム データの信号に適用します。AWGN チャネルを通して、変調された信号を渡します。ノイズを含む MIL-STD-188 QAM 信号を復調します。メッセージのビット エラー レート (BER) をチェックします。

6 dB に設定した AWGN チャネル ブロックの EbN0 を使用した slex_mil188_qam_demod モデルを実行します。結果は、1 行 3 列の行ベクトルのベース ワークスペース変数 ErrorVec に保存されます。最初の要素には BER が含まれます。

With EbN0 set to 6 dB, BER: 0.636

AWGN チャネル ブロックの EbN0 を 10 dB に変更します。モデルを実行して BER の減少を観察します。

With EbN0 set to 10 dB, BER: 0.545

端子

入力

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MIL-STD-188 標準固有の QAM 変調信号。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。この入力が行列の場合、各列が個別のチャネルとして扱われます。この端子は Var 端子が有効になるまでは名前なしになります。

データ型: double | single
複素数のサポート: あり

ノイズ分散。正のスカラーまたは正の値のベクトルとして指定します。ノイズ分散または信号強度の計算結果に極端な正または負の振幅が含まれる場合は、復調判定タイプの考慮事項について、MIL-STD-188-110 QAM 軟復調を参照してください。

依存関係

この端子を有効にするには、[ノイズ分散ソース] パラメーターを [入力端子] に設定します。

出力

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復調した信号。スカラー、ベクトルまたは行列として返されます。復調した信号の次元は、指定した [出力タイプ] パラメーターと [判定タイプ] パラメーターの値によって異なります。この端子はブロックで名前なしになります。

Output typeDecision type復調した信号の説明復調した信号の次元
Integer復調した整数値 ([0, (M – 1)] の範囲)出力信号の次元は入力信号と同じです。
ビットHard Decision復調されたビット出力信号の行数は、入力信号の行数の log2(M) 倍になります。復調された各シンボルは列の log2(M) 要素のグループにマッピングされます。ここで、最初の要素は MSB を表し、最後の要素は LSB を表します。
Log-likelihood ratio各ビットの対数尤度比の値
Approximate log-likelihood ratio各ビットの近似対数尤度比の値

M は [変調次数] の値です。

[出力データ型] を使用して、出力データ型を指定します。

パラメーター

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ブロック パラメーターを対話的に編集するには、プロパティ インスペクターを使用します。Simulink® ツールストリップの [シミュレーション] タブの [準備] ギャラリーで [プロパティ インスペクター] を選択します。

変調の順序、M。163264、または 256 として指定します。変調次数は入力信号のコンスタレーション点の合計数を指定します。

コンスタレーション スケーリング設定。次のように指定します。

  • As specified in standard – ブロックは関連する規格[1]の仕様に基づいてコンスタレーションをスケーリングします。

  • Unit average power – ブロックは 1 オームを基準とした 1 ワットの平均電力にコンスタレーションをスケーリングします。

出力型。[Integer] または [Bit] として指定します。[Integer] を使用するには、入力信号が [0, (M – 1)] の範囲の整数で構成されなければなりません。[ビット] を使用するには、入力信号はバイナリ値を含まなければならず、行数は log2(M) の整数倍でなければなりません。ここで、M は変調次数です。

復調判定のタイプ。[Hard decision][Log-likelihood ratio] または [Approximate log-likelihood ratio] として指定します。アルゴリズム選択の考慮事項については、MIL-STD-188-110 QAM 軟復調を参照してください。

依存関係

このパラメーターは、[出力タイプ][ビット] に設定した場合に適用されます。

ノイズ分散ソース。次のように指定します。

  • プロパティNoise variance パラメーターを使用してノイズ分散を設定します。

  • 入力端子Var 入力端子を使用してノイズ分散を設定します。

依存関係

このパラメーターは、[判定タイプ][対数尤度比][近似対数尤度比] のいずれかに設定した場合に適用されます。

ノイズ分散。正のスカラーまたは正の値のベクトルとして指定します。

  • スカラーとして指定する場合、その値は入力信号のすべての要素で使用されます。

  • ベクトルとして指定する場合、ベクトルの長さは入力信号の列数に等しくなければなりません。各ノイズ分散のベクトル要素は、入力信号の対応する列に適用されます。

ノイズ分散または信号強度の計算結果に極端な正または負の振幅が含まれる場合は、復調判定タイプの考慮事項について、MIL-STD-188-110 QAM 軟復調を参照してください。

依存関係

このパラメーターは、[ノイズ分散][プロパティ] に設定し、[判定タイプ][対数尤度比][近似対数尤度比] のいずれかに設定した場合に適用されます。

出力のデータ型。この表で許容可能な値の 1 つとして指定します。許容可能な [出力データ型] の値は、[出力タイプ] パラメーターと [判定タイプ] パラメーターの値によって異なります。

Output typeDecision type出力データ型のオプション
Integer該当なしdoublesingleint8uint8int16uint16int32、または uint32
ビットHard Decisiondoublesingleint8uint8int16uint16int32uint32、または logical
Log-likelihood ratio または Approximate log-likelihood ratio出力信号のデータ型は、入力信号のデータ型と同じです。

依存関係

このパラメーターは、[出力タイプ][整数] に設定した場合、または [出力タイプ][ビット] に設定して [判定タイプ][硬判定] に設定した場合に適用されます。

実行するシミュレーションのタイプ。[インタープリター型実行] または [コード生成] として指定します。

  • インタープリター型実行 — MATLAB® インタープリターを使用してモデルをシミュレートします。このオプションを使用すると、必要な起動時間が短縮されますが、以降のシミュレーションの速度は [コード生成] オプションを使用した場合よりも遅くなります。このモードで、ブロックのソース コードをデバッグできます。

  • コード生成 — 生成された C コードを使用してモデルをシミュレートします。シミュレーションの初回実行時、Simulink は対象ブロックの C コードを生成します。このモデルは、モデルが変更されない限り以降のシミュレーションで C コードを再利用します。このオプションを使用すると、シミュレーションの起動時間は長くなりますが、以降のシミュレーションの速度は [インタープリター型実行] オプションを使用した場合よりも速くなります。

詳細については、シミュレーション モード (Simulink)を参照してください。

ブロックの特性

データ型

Boolean | double | integer | single

多次元信号

あり

可変サイズの信号

なし

詳細

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ヒント

  • MIL-188 QAM Demodulator Baseband ブロックをより高速に実行するには、[シミュレーション実行方法] パラメーターを以下のように設定します。

    • コード生成 (硬判定復調を使用する場合)。

    • インタープリター型実行 (軟判定復調を使用する場合)。

参照

[1] MIL-STD-188-110B & C: "Interoperability and Performance Standards for Data Modems." Department of Defense Interface Standard, USA.

拡張機能

C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。

バージョン履歴

R2018b で導入