MATLAB と Simulink を使用することで、エンジニアリング チームは、ISO 26262、IEC 61508、EN 50128、EN 50657、IEC 62304、ISO 25119、DO-178C、DO-254 などの安全規格の最も厳しい要件に確実に準拠しながら製品開発を高速化できます。
DO Qualification Kit と IEC Certification Kit には、プロセスモデルを通して安全規格の要件を満たすためのリファレンス ワークフローとガイダンスが用意されています。
このキットには、システム、ハードウェア、およびソフトウェアの各レベルで、仕様、設計、実装、検証、および妥当性確認の各アクティビティに使用できる手法やツールのユースケースに関するガイダンスが用意されています。モデルベースデザイン (MBD、モデルベース開発) を使用した検証と妥当性確認は、ソフトウェアユニットの検証からシステム要件の妥当性確認に至るまで多岐にわたります。モデルベースデザインのシミュレーション機能を使用することで、最終的な実装や量産を想定したハードウェアが利用可能になる前でも、このような検証と妥当性確認のアクティビティの多くを前倒しで行うことができます。
システムレベルでの概念と開発アクティビティ
モデルベースデザインにより、System Composer、Simulink、Simscape、および Simulink の検証および妥当性確認ツールを使用して、以下のような電気および電子 (E/E) システムの概念化、仕様化、設計、開発、検証、および妥当性確認を行うことができます。
- システムの安全要件と非安全要件の仕様化
- システム要件への後方トレーサビリティと個々の分野 (ハードウェアとソフトウェア) への前方トレーサビリティを備えたアーキテクチャ設計の開発と仕様化
- システム要件とシステム設計の早期検証と妥当性確認
- システム ラピッド プロトタイピング とシステムレベルのハードウェアインザループ テスト
ソフトウェアレベルでの開発アクティビティ
エンジニアによる 認証規格を満たすためのモデルベースデザインを使用した組み込みソフトウェアの開発 (23:33)
- ソフトウェアの安全要件と非安全要件の仕様化
- ソフトウェア要件とソフトウェア要素に対してそれぞれ後方トレーサビリティおよび前方トレーサビリティを備えた、ソフトウェア アーキテクチャ設計の開発
- 自動コード生成を使用、または使用しないソフトウェアユニットの設計と実装
- ソフトウェア コンポーネント モデルからの自動コード生成などのソフトウェア コンポーネントの設計、実装、および統合
- ソフトウェアユニット、ソフトウェア コンポーネント、および完全統合型組み込みソフトウェアでの静的検証および動的検証
サポートプロセス
エンジニアリング プロセスに加えて、モデルベースデザインは、サポートプロセスに関連した複数の機能を提供します。
規格
以下のリンクでは、さまざまな規格に特化したコンテンツを参照できます。ただし、異なる認証規格の間には多くの共通点があるため、ある規格から別の規格へ、複数の手法や概念をほとんどまたはまったく変更することなく移行できます。
機能安全規格への準拠に使用する主な製品は、以下のとおりです。
- IEC Certification Kit (for ISO 26262, IEC 61508, and related standards)
- DO Qualification Kit (for DO-178C and related standards)