IEC Certification Kit は、ツールの分類と適格性確認の作業成果物、テンプレート、認証書、検証スイートを提供します。このキットにより、お使いの環境における 仕様、設計、コード生成、および検証のための MathWorks のツールの適格性を確認できます。
このキットを使用して組み込みシステムの認証を合理化し、ISO® 26262、IEC 61508、ISO 25119、EN 50128、EN 50657、IEC 62304 に対応した完全な規格準拠のツール適格性確認パッケージを作成します。このキットは、ASIL A から ASIL D (ISO 26262)、および SIL 1 から SIL 4 (IEC 61508) をサポートしています。キットには、認証機関 TÜV SÜD による、サポート対象の製品および規格に対する認証書と評価レポートが含まれています。
IEC Certification Kit には、モデルベースデザイン (MBD、モデルベース開発) のユースケースを、ISO 21434 (サイバーセキュリティ用)、ISO 21448 (SOTIF)、Automotive SPICE などの機能安全規格や自動車規格の要件にマッピングするためのドキュメントが用意されています。キットに含まれる自動化ツールやケーススタディを利用して認証プロジェクトを開始し、製品のライフサイクルを通じて必要とされる作業成果物を作成できます。
注: ISO 26262:2018 では、Simulink と Stateflow が、ソフトウェア アーキテクチャおよびソフトウェアユニット設計の表記と、自動コード生成の基礎としての使用に適していると記されています。
ツールの分類とツールの適格性確認
機能安全基準に従い、仕様、設計、コード生成、検証のための MathWorks のツールを、適格性確認の成果物やテンプレート ドキュメントを使用して分類し、その適格性を確認します。
ISO 26262 に対応したモデルベースデザインのケーススタディ
ISO 26262 への準拠を確保しながら、モデルベースデザインを活用してエンジニアリング プロセスの自動化と高速化を実現する方法を段階的に示したケーススタディを利用します。
ドキュメンテーション | 例
IEC 61508 および関連規格のガイダンス
事前に適格性が確認され、広く用いられている実証済みのリファレンス ワークフローとツールのマッピング文書を使用して、プロジェクトや組織で規格に準拠したプロセスを確立します。サポート対象の規格は、IEC 61508 および派生規格である EN 50128、EN 50657、IEC 62304、ISO 25119、ISO 26262 です。
Automotive SPICE (A-SPICE) に対応したツールのマッピング
トレーサビリティ、正確性、一貫性、完全性に焦点を当てたガイダンスにより、モデルベースデザインを使用して高品質の A-SPICE 準拠の製品を構築します。
ISO 21448 (SOTIF) に対応した検証および妥当性確認の手法
モデルベースデザインを使用して、ISO 21448:2021 (SOTIF) の要件を満たす先進運転支援システム (ADAS) と自動運転 (AD) アプリケーションを開発します。
シナリオベースのテストで、意図した機能の安全性を検証し、妥当性を確認します。
ISO 21434 に対応したサイバーセキュアなシステム
IEC Certification Kit のガイダンスを適用して組み込みソフトウェアに対する脆弱性の検出精度を高め、モデルベースデザインを使用してサイバーセキュアかつ ISO 21434 準拠のシステムを構築します。
製品リソース:
KOSTAL Asia R&D Center、モデルベースデザインを用いて開発した車載ソフトウェアで ISO 26262 ASIL D 認証を取得
「モデルベースデザインを使用して、最高レベルの機能安全規格に対応したソフトウェアを設計、実装、検証することで、当社のチームはコスト削減、効率化、ソフトウェア品質の確保を実現しました。モデルベースデザインを使用せずに同じスケジュールでプロジェクトを進めようとしていたら、エンジニアの増員が必要になったでしょう。」