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Simulink.HMI.ParamSourceInfo

Dashboard ブロックの変数とパラメーターの接続に関する情報

説明

関数 set_param を使用して Dashboard ブロックを変数またはパラメーターにプログラムで接続するには、Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトを使用します。関数 get_param は、この関数を使用して変数またはパラメーターに接続している Dashboard ブロックの接続情報をクエリする場合、Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトを返します。

Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトには 4 つのプロパティが含まれます。このプロパティの一部は、Dashboard ブロックのパラメーターへの接続に適用され、一部は Dashboard ブロックの変数への接続に適用されます。特定の Dashboard ブロックは、パラメーターまたは変数のいずれかに接続しているため、一部のフィールドには接続に関する値が設定されていません。

作成

説明

paramSourceInfo = Simulink.HMI.ParamSourceInfo は、空の Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクト paramSourceInfo を作成します。

プロパティ

すべて展開する

パラメーターまたは変数に関連付けられているブロックの Simulink.BlockPath オブジェクト。Simulink.BlockPath へのパスを記述する文字配列を渡すと、ブロックの Simulink.BlockPath オブジェクトを作成できます。関数 gcb を使用して、選択されたブロックのブロック パスを記述する文字配列を取得できます。

例: Simulink.BlockPath('vdp/Mu')

接続している調整可能なブロック パラメーターの名前。文字配列として指定します。変数に接続している Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトの ParamName プロパティには値が設定されていません。

例: Gain

接続している変数の名前。文字配列として指定します。調整可能なパラメーターに接続している Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトの VarName プロパティには値が設定されていません。

例: Mu

接続する非スカラー変数またはパラメーター値の要素。文字配列として指定します。

Dashboard ブロックを使用して調整する変数またはパラメーターの値が非スカラーの場合、Element プロパティを使用して、調整する非スカラー値のスカラー要素を指定します。ベクトルまたは行列内のスカラー要素に接続するには、要素インデックスを指定します。バスまたは構造体の要素に接続するには、ドットを使用して階層内の各レベルを示し、最上位レベルは省略して、バスまたは構造体階層のコンテキストで要素を指定します。VarName プロパティまたは ParamName プロパティの値は最上位レベルを指定します。

例: 3 は、VarName プロパティによって指定された変数または ParamName プロパティによって指定されたパラメーターの 3 番目の要素にブロックを接続します。

例: (3,2) は、VarName プロパティによって指定された変数または ParamName プロパティによって指定されたパラメーターの 3 行目、2 列目の要素にブロックを接続します。

例: a.b は入れ子にされた構造体の要素 b、または VarName プロパティによって指定された変数または ParamName プロパティによって指定されたパラメーターの値の中にあるバス a にブロックを接続します。

接続している変数のソース ワークスペース。文字配列として指定します。ソース ワークスペースはベース ワークスベース、モデル ワークスペースまたはデータ ディクショナリのいずれかです。ソース ワークスペースがデータ ディクショナリである場合、WksType プロパティの値はデータ ディクショナリのファイル パスであり、文字配列として指定します。調整可能なパラメーターに接続している Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトの WksType プロパティには値が設定されていません。

例: 'modelData.sldd'

すべて折りたたむ

この例では、プログラムで Dashboard ブロックをモデルに追加し、それらをモデル内の要素に接続する方法を説明します。例では、Dashboard Scope ブロックと Slider ブロックを vdp モデルに追加して、ブロックを接続して構成します。

ブロックの追加

関数 add_block を使用して、Dashboard Scope ブロックと Slider ブロックを vdp モデルに追加します。この例では、ブロックの位置も指定します。

mdl = "vdp";
open_system(mdl)

scopePos =  [750 85 990 295];
sliderPos =[765 -5 1005 135];

add_block("simulink_hmi_blocks/Dashboard Scope","vdp/Dashboard Scope",...
    "Position",scopePos)
add_block("simulink_hmi_blocks/Slider","vdp/Slider","Position",sliderPos)

set_param(mdl,"location",[25 25 1133 671]);

Dashboard Scope ブロックの接続

Simulink.HMI.SignalSpecification オブジェクトの cell 配列を使用して、Dashboard ブロックを x1 信号と x2 信号に接続します。Simulink.HMI.SignalSpecification オブジェクトは、信号のソースのブロック パスと端子インデックスを使用して、接続された信号を指定します。OutputPortIndex の既定値は 1 であるため、この例では x1 信号と x2 信号の出力端子を指定しません。

x1_sigSpec = Simulink.HMI.SignalSpecification;
x1_sigSpec.BlockPath = Simulink.BlockPath("vdp/x1");

x2_sigSpec = Simulink.HMI.SignalSpecification;
x2_sigSpec.BlockPath = Simulink.BlockPath("vdp/x2");

connection_dashboardScope = {x1_sigSpec x2_sigSpec};

関数 set_param を使用して、Dashboard Scope ブロックの接続された信号を設定します。

set_param("vdp/Dashboard Scope","Binding",connection_dashboardScope)

Slider ブロックの接続と設定

Simulink.HMI.ParamSourceInfo オブジェクトと関数 set_param を使用して、Slider ブロックを Mu ブロックの Gain パラメーターに接続します。パラメーターを接続するには、Simulink.HMI.ParamSourceInfo は、パラメーターおよびパラメーターの名前に対応するブロックのブロック パスを指定する必要があります。

slider_param = Simulink.HMI.ParamSourceInfo;
slider_param.BlockPath = Simulink.BlockPath("vdp/Mu");
slider_param.ParamName = 'Gain';

set_param("vdp/Slider","Binding",slider_param)

1 から 10 の範囲のスライダーのスケールを目盛り間隔 1 で設定します。

slider_limits = [1 1 10];

set_param("vdp/Slider","Limits",slider_limits)

バージョン履歴

R2019a で導入