set
グラフィックス オブジェクトのプロパティの設定
構文
set(H,Name,Value)
set(H,NameArray,ValueArray)
set(H,S)
s = set(H)
values = set(H,Name)
説明
メモ
メモリ リークの原因となるため、関数 set
は、Java™ オブジェクトに対して使用しないでください。詳細については、パブリック データおよびプライベート データへのアクセスを参照してください。
set(H,Name,Value)
は、H
で識別されたオブジェクトのプロパティ Name
に値を指定します。プロパティ名は一重引用符で囲みます (例: set(H,'Color','red')
)。H
がオブジェクトのベクトルの場合、set
はこのプロパティをすべてのオブジェクトに設定します。H
が空の場合 (つまり、[]
)、set
は何もしませんが警告やエラーは返しません。
set(H,NameArray,ValueArray)
は、cell 配列 NameArray
および ValueArray
を使用して複数のプロパティ値を設定します。各 m
グラフィックス オブジェクトに n
個のプロパティ値を設定するには、ValueArray
を m
行 n
列の cell 配列として指定します。ここで、m = length(H)
および n
は、NameArray
に含まれるプロパティ名の数と同じです。
set(H,S)
は、S
を使用して複数のプロパティ値を指定します。ここで、S
は、フィールド名がオブジェクトのプロパティ名であり、フィールド値がそのプロパティ値である構造体です。MATLAB® は空の構造体を無視します。
s = set(H)
は、H
で識別されるオブジェクトにユーザー設定が可能なプロパティとその値を返します。s
は、フィールド名がオブジェクトのプロパティ名で、フィールド値が対応するプロパティの可能な値である構造体です。出力引数を指定しない場合、MATLAB ソフトウェアは画面にその情報を表示します。H
は単一オブジェクトでなければなりません。
values = set(H,Name)
は、指定したプロパティに設定可能なプロパティ値を返します。設定可能な値が文字ベクトルの場合、関数 set
は cell 配列 values
のセルごとに各文字ベクトルを返します。他のプロパティに対しては、関数 set
は、Name
にプロパティの固定セットがないことを示すステートメントを返します。出力引数を指定しない場合、MATLAB は画面にその情報を表示します。H
は単一オブジェクトでなければなりません。
メモ
設定できるプロパティの詳細については、Figure のプロパティ、Axes のプロパティ、Line のプロパティ、Text のプロパティ など、各オブジェクトのプロパティ ページを参照してください。
例
ヒント
関数 set
の呼び出しでは、任意のプロパティの名前と値のペア、構造体、cell 配列を使用できます。
プロパティ単位の設定
1 回の関数呼び出しで FontSize
プロパティと FontUnits
プロパティの両方を設定する場合、MATLAB ソフトウェアが指定された FontSize
を適切に解析するように、まずはじめに FontUnits
プロパティを設定しなければなりません。Figure や Axes の単位についても同様で、Units
プロパティは、必ずその単位を使用するプロパティの設定前に設定します。以下に例を示します。
f = figure('Units','characters','Position',[30 30 120 35]);
バージョン履歴
R2006a より前に導入