TextArea
テキスト エリア UI コンポーネント

説明
テキスト エリア UI コンポーネントにより、アプリ ユーザーはアプリで複数行のテキストを入力できます。TextArea オブジェクトを使用して、テキスト エリアの作成後にテキスト エリアの外観と動作を変更します。
作成
uitextarea 関数を使用してアプリでテキスト エリアを作成します。
プロパティ
テキスト
値。文字ベクトル、string スカラー、文字ベクトルの cell 配列、string 配列、または 1 次元の categorical 配列として指定します。複数行のテキストを表示するには、Value を配列として指定します。配列の各要素は、テキストの各行を表します。
txt = ["Line 1"; "Line 2"; "Line 3"; "Line 4"]; textarea = uitextarea("Value",txt);

このプロパティを categorical 配列として指定した場合、MATLAB® はカテゴリの完全なセットではなく、配列内の値を使用します。
テキストがテキスト エリアの幅に収まらない場合、MATLAB はテキストを折り返します。
行数が多すぎてテキスト エリアに表示できない場合、MATLAB はスクロール バーを追加します。
例: ["Joseph Welford"; "Mary Reilly"; "Roberta Silberlicht"]
テキスト エリアのプレースホルダー テキスト。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。プレースホルダーは、予期される入力を説明する短いヒントを提供します。テキストは、Value プロパティが {''} の場合にのみ表示されます。
例: 'Enter text'
テキスト エリア内のテキストの配置。'left'、'right'、または 'center' として指定します。配置は、アプリ ユーザーがテキスト エリアを編集するときの表示と、MATLAB がアプリでテキストを表示する方法に影響します。
コンポーネントの幅に合わせるための右端での折り返し。'on' または 'off'、もしくは数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティを使用して、表示するテキストよりコンポーネントの幅が小さい場合に水平方向に切り捨てられないようにします。
'on'— テキストを新しい行に折り返して、各行がコンポーネントの幅に収まるようにし、単語が区切られないようにします (可能な場合)。'off'— テキストは右端で折り返しされません。
フォントと色
フォント名。システムでサポートされているフォント名として指定します。既定のフォントは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。
指定したフォントが利用できない場合、MATLAB は、アプリが実行中のシステムで利用可能なフォントから最もよく一致するフォントを使用します。
例: 'Arial'
フォント サイズ。正の数値として指定します。測定単位はピクセルです。既定のフォント サイズは、特定のオペレーティング システムとロケールによって異なります。
例: 14
フォントの太さ。次のいずれかの値として指定します。
'normal'— 各フォントで定義されている既定の太さ'bold'—'normal'よりも太い文字
すべてのフォントに太字フォントがあるとは限りません。太字がないフォントの場合、'bold' を指定すると標準フォントの太さになります。
フォントの角度。'normal' または 'italic' として指定します。すべてのフォントにイタリックのフォントの角度があるわけではありません。イタリックがないフォントの場合、'italic' を指定すると標準フォントの角度になります。
フォントの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コードまたは表にリストされたオプションのいずれかとして指定します。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#) で始まり、3 桁または 6 桁の0からFまでの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"、"#ff8800"、"#F80"、および"#f80"は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
| 色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
|---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" |
|
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" |
|
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" |
|
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" |
|
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" |
|
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" |
|
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" |
|
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
|
次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。
| パレット | パレットの色 |
|---|---|
R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。 |
|
|
|
orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。
RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。
R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。
背景色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、または表にリストされた色オプションのいずれかとして指定します。
RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#) で始まり、3 桁または 6 桁の0からFまでの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"、"#ff8800"、"#F80"、および"#f80"は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
| 色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
|---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" |
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"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" |
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"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" |
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"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" |
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"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" |
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"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" |
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"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" |
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"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
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次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。
| パレット | パレットの色 |
|---|---|
R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。 |
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orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。
RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。
R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。
対話機能
可視性の状態。'on' または 'off' として指定するか、数値または logical の 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off logical 値として格納されます。
'on'— オブジェクトを表示します。'off'— オブジェクトを削除せずに非表示にします。非表示の UI コンポーネントのプロパティには引き続きアクセスできます。
アプリの起動を高速化するには、起動時に表示する必要のないすべての UI コンポーネントの Visible プロパティを 'off' に設定します。
テキスト エリアの編集可否。'on' または 'off'、もしくは数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを Enable プロパティ値と組み合わせて使用して、コンポーネントがアプリ ユーザーの入力に応答するかどうか、またどのように応答するかを決定します。
テキスト エリアを編集可能にし、関連するコールバックをトリガー可能にするには、
EnableプロパティとEditableプロパティの両方の値を'on'に設定します。
テキスト エリアを編集不可にし、テキストを読みやすくするには、
Enableプロパティの値を'on'に設定し、Editableプロパティの値を'off'に設定します。
テキスト エリアを編集不可にし、テキストをグレー表示にするには、両方のプロパティを
'off'に設定します。
テキスト エリアの操作可能状態。'on' または 'off'、もしくは数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は、matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off の logical 値として保存されます。
このプロパティを Editable プロパティ値と組み合わせて使用して、コンポーネントがアプリ ユーザーの入力に応答するかどうか、またどのように応答するかを決定します。
テキスト エリアを編集可能にし、関連するコールバックをトリガー可能にするには、
EnableプロパティとEditableプロパティの両方の値を'on'に設定します。
テキスト エリアを編集不可にし、テキストを読みやすくするには、
Enableプロパティの値を'on'に設定し、Editableプロパティの値を'off'に設定します。
テキスト エリアを編集不可にし、テキストをグレー表示にするには、両方のプロパティを
'off'に設定します。
ツールヒント。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、string 配列、または 1 次元の categorical 配列として指定します。このプロパティを使用して、実行時にユーザーがポインターをコンポーネントに合わせるとメッセージが表示されるようにします。コンポーネントが無効になっている場合でも、ツールヒントは表示されます。複数行のテキストを表示するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行になります。このプロパティを categorical 配列として指定した場合、MATLAB はカテゴリの完全なセットではなく、配列内の値を使用します。
コンテキスト メニュー。関数 uicontextmenu を使用して作成された ContextMenu オブジェクトとして指定します。このプロパティは、コンポーネントを右クリックしたときにコンテキスト メニューを表示するために使用します。
位置
親を基準にしたテキスト エリアの位置とサイズ。ベクトル [left bottom width height] として指定します。次の表で、ベクトルの各要素について説明します。
| 要素 | 説明 |
|---|---|
left | 親コンテナーの内側左端からテキスト エリアの外側左端までの距離 |
bottom | 親コンテナーの内側下端からテキスト エリアの外側下端までの距離 |
width | テキスト エリアの外側の右端と左端の間の距離 |
height | テキスト エリアの外側の上端と下端の間の距離 |
すべての測定単位はピクセルです。
Position の値の基準は、親コンテナーの "描画可能領域" です。描画可能領域は、コンテナーの境界線の内側にある領域で、メニュー バーやタイトルなどの装飾が占める領域は含まれません。
例: [100 100 100 90]
テキスト エリアの内側の位置とサイズ。[left bottom width height] として指定します。位置の値は、親コンテナーを基準とします。すべての測定単位はピクセルです。このプロパティ値は、Position プロパティと同一です。
この プロパティ は読み取り専用です。
テキスト エリアの外側の位置とサイズ。[left bottom width height] として返されます。位置の値は、親コンテナーを基準とします。すべての測定単位はピクセルです。このプロパティ値は、Position プロパティと同一です。
レイアウト オプション。GridLayoutOptions オブジェクトとして指定します。このプロパティは、グリッド レイアウト コンテナーの子であるコンポーネントのオプションを指定します。コンポーネントがグリッド レイアウト コンテナーの子ではない場合 (たとえば、Figure またはパネルの子である場合) は、このプロパティは空で、効果はありません。しかし、コンポーネントがグリッド レイアウト コンテナーの子である場合は、GridLayoutOptions オブジェクトの Row プロパティおよび Column プロパティを設定して、グリッドの目的の行と列にコンポーネントを配置することができます。
たとえば、次のコードはテキスト エリアを親グリッドの 3 行目の 2 列目に配置します。
g = uigridlayout([4 3]); tarea = uitextarea(g); tarea.Layout.Row = 3; tarea.Layout.Column = 2;
テキスト エリアが複数の行または列にまたがるようにするには、Row または Column プロパティを 2 要素のベクトルとして指定します。たとえば、次のテキスト エリアは 2 列目から 3 列目にまたがります。
tarea.Layout.Column = [2 3];
コールバック
値が変更されたときのコールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックは、ユーザーがテキストを変更してから Tab キーを押すかテキスト エリアの外部をクリックすると実行されます。Value プロパティがプログラムにより変更される場合には実行されません。
このコールバック関数は、ユーザーのテキスト エリア操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を ValueChangedData オブジェクトに格納して、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。App Designer では、引数は event と呼ばれます。ドット表記を使用して、オブジェクトのプロパティをクエリできます。たとえば、event.PreviousValue はテキスト エリアの直前の値を返します。ValueChangedData オブジェクトは、文字ベクトルとして指定されているコールバック関数では使用できません。
次の表に、ValueChangedData オブジェクトのプロパティを示します。
| プロパティ | 値 |
|---|---|
Value | アプリ ユーザーによる最新操作の後のテキスト エリアの値 |
PreviousValue | アプリ ユーザーによる最新操作の前のテキスト エリアの値 |
Source | コールバックを実行するコンポーネント |
EventName | 'ValueChanged' |
コールバックの記述の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
値が変更中のコールバック。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
このコールバックは次のように実行されます。
ユーザーがテキスト エリアに入力する間、コールバックは繰り返し実行されます。
ユーザーが Tab キーを押すかテキスト エリアの外部をクリックすると、コールバックが実行されます。
テキスト エリアの値がプログラムによって変更された場合、コールバックは実行されません。
このコールバック関数は、ユーザーのテキスト エリア操作に関する特定の情報にアクセスできます。MATLAB は、この情報を ValueChangingData オブジェクトに格納して、2 番目の引数としてコールバック関数に渡します。App Designer では、引数は event と呼ばれます。ドット表記を使用して、オブジェクトのプロパティをクエリできます。たとえば、event.Value は、コールバックの実行をトリガーしたテキスト エリア内の値です。ValueChangingData オブジェクトは、文字ベクトルとして指定されているコールバック関数では使用できません。
ValueChangingData オブジェクトのプロパティは次のようになります。
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
Value | コールバックの実行をトリガーした値 |
Source | コールバックを実行するコンポーネント |
EventName | 'ValueChanging' |
TextArea オブジェクトの Value プロパティは、ユーザーが Tab キーを押すかテキスト エリアの外部をクリックするまで更新されません。ただし、ValueChangingData オブジェクトの Value プロパティをクエリすることで、ユーザーによる入力中もテキストを取得できます。
メモ
TextArea オブジェクトの Value プロパティをそれ自体の ValueChangingFcn コールバック内から更新しないでください。予期しない動作を引き起こす可能性があります。ユーザー入力に応じてテキスト エリアの値を更新するには、代わりに ValueChangedFcn コールバックを使用します。
コールバックの記述の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
オブジェクト作成関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを作成するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は CreateFcn コールバックを実行する前に、すべてのプロパティ値を初期化します。CreateFcn プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の作成関数を実行します。
既存のコンポーネントに CreateFcn プロパティを設定しても効果はありません。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、作成中のオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo を使用してオブジェクトにアクセスします。
オブジェクト削除関数。次の値のいずれかとして指定します。
関数ハンドル。
最初の要素が関数ハンドルである cell 配列。cell 配列内のその後の要素はコールバック関数に渡される引数です。
有効な MATLAB 式を含む文字ベクトル (非推奨)。MATLAB は、この式をベース ワークスペースで評価します。
コールバックを関数ハンドル、cell 配列、または文字ベクトルとして指定する方法の詳細については、App Designer のコールバックを参照してください。
このプロパティは、MATLAB がオブジェクトを削除するときに実行されるコールバック関数を指定します。MATLAB は、オブジェクトのプロパティを破棄する前に DeleteFcn コールバックを実行します。DeleteFcn プロパティを指定しない場合、MATLAB は既定の削除関数を実行します。
このプロパティを関数ハンドルまたは cell 配列として指定した場合、コールバック関数の最初の引数を使用して、削除されるオブジェクトにアクセスできます。それ以外の場合は、関数 gcbo を使用してオブジェクトにアクセスします。
コールバック実行制御
コールバックの割り込み。'on' または 'off'、もしくは数値または logical 1 (true) または 0 (false) として指定します。'on' の値は true と等価であり、'off' の値は false と等価です。したがって、このプロパティの値を logical 値として使用できます。値は matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off logical 値として格納されます。
このプロパティは実行中のコールバックが割り込み可能かどうかを決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
MATLAB は、コールバック キューを処理するコマンドを実行するたびにコールバックの割り込み動作を判別します。これらのコマンドには、drawnow、figure、uifigure、getframe、waitfor、pause があります。
実行中コールバックにこれらのコマンドが含まれていない場合、割り込みは発生しません。MATLAB は、実行中コールバックの実行を先に終了させ、その後に割り込みコールバックを実行します。
実行中コールバックにこれらのいずれかのコマンドが含まれている場合、実行中コールバックを所有するオブジェクトの Interruptible プロパティに応じて割り込みが発生するかどうかが決まります。
Interruptibleの値が'off'の場合、割り込みは発生しません。代わりに、割り込みコールバックを所有するオブジェクトのBusyActionプロパティに応じて、割り込みコールバックが破棄されるかコールバック キューに追加されるかが決まります。Interruptibleの値が'on'の場合、割り込みが発生します。MATLAB は、コールバック キューの次回処理時に、実行中コールバックの実行を停止し、割り込みコールバックを実行します。割り込みコールバックが完了した後、MATLAB は実行中だったコールバックの実行を再開します。
メモ
コールバックの割り込みと実行は、以下の状況では動作が異なります。
割り込みコールバックが
DeleteFcn、CloseRequestFcnまたはSizeChangedFcnコールバックの場合、Interruptibleプロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。実行中のコールバックが関数
waitforを現在実行している場合、Interruptibleプロパティの値にかかわらず割り込みが発生します。割り込みコールバックが
Timerオブジェクトで所有されている場合、Interruptibleプロパティの値にかかわらずスケジュールに従ってコールバックが実行されます。
コールバック キューイング。'queue' または 'cancel' として指定します。BusyAction プロパティは MATLAB による割り込みコールバックの実行の処理方法を決定します。次の 2 つのコールバックの状態について考慮する必要があります。
"実行中" コールバックは、現在実行しているコールバックです。
"割り込み" コールバックは、実行中のコールバックに割り込もうとするコールバックです。
BusyAction プロパティによってコールバック キューイングの動作が決まるのは、次の両方の条件を満たす場合のみです。
これらの条件に当てはまる場合、割り込みコールバックを所有するオブジェクトの BusyAction プロパティに応じて MATLAB による割り込みコールバックの処理方法が決まります。BusyAction プロパティは次の値を取ることができます。
'queue'— 割り込みコールバックをキューに入れ、実行中のコールバックが終了した後に処理されるようにします。'cancel'— 割り込みコールバックを実行しません。
この プロパティ は読み取り専用です。
削除状態。matlab.lang.OnOffSwitchState 型の on/off logical 値として返されます。
MATLAB は、DeleteFcn コールバックが実行を開始すると、BeingDeleted プロパティを 'on' に設定します。コンポーネント オブジェクトが存在しなくなるまで BeingDeleted プロパティは 'on' に設定されたままです。
クエリや変更の前にオブジェクトが削除されようとしていないか確認するために BeingDeleted プロパティの値をチェックします。
親/子
親コンテナー。Figure オブジェクトまたはその子コンテナー (Tab、Panel、ButtonGroup、GridLayout) のいずれかとして指定します。コンテナーが指定されていない場合、MATLAB は関数 uifigure を呼び出し、親コンテナーとして使用される新しい Figure オブジェクトを作成します。
オブジェクト ハンドルの可視性。'on'、'callback' または 'off' として指定します。
このプロパティは、オブジェクトの親がもつ子のリストにおけるそのオブジェクトの可視性を制御します。オブジェクトがその親オブジェクトのリストで、子として可視できない場合、オブジェクト階層の検索またはプロパティのクエリによってオブジェクトを取得する関数は、そのオブジェクトを返しません。これらの関数には、get、findobj、clf および close が含まれます。オブジェクトは参照できない場合も有効です。オブジェクトにアクセスできる場合は、そのプロパティを設定および取得して、それをオブジェクトに作用する任意の関数に渡すことができます。
| HandleVisibility の値 | 説明 |
|---|---|
'on' | オブジェクトは常に参照できます。 |
'callback' | オブジェクトはコールバック内から、あるいはコールバックにより呼び出される関数から参照できます。しかし、コマンド ラインから呼び出される関数からは参照できません。このオプションを使用すると、コマンド ラインからのオブジェクトへのアクセスがブロックされますが、コールバック関数からのアクセスは許可されます。 |
'off' | オブジェクトは常に参照できません。このオプションは、他の関数による UI の意図しない変更を防止するために役立ちます。HandleVisibility を 'off' に設定すると、その関数の実行中にオブジェクトが一時的に非表示になります。 |
識別子
この プロパティ は読み取り専用です。
グラフィックス オブジェクトのタイプ。'uitextarea' として返されます。
オブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。オブジェクトの識別子として機能する一意の Tag 値を指定できます。コードの他の部分からオブジェクトにアクセスする必要がある場合、関数 findobj を使用して Tag 値に基づいてオブジェクトを検索できます。
ユーザー データ。任意の MATLAB 配列として指定します。たとえば、スカラー、ベクトル、行列、cell 配列、文字配列、table、または構造体を指定できます。このプロパティを使用して、任意のデータをオブジェクトに保存します。
App Designer を使用している場合は、UserData プロパティを使用する代わりに、アプリでパブリック プロパティまたはプライベート プロパティを作成してデータを共有します。詳細については、App Designer アプリ内でのデータの共有を参照してください。
例
UI Figure に入力済みのテキスト エリアを作成します。
fig = uifigure; txa = uitextarea(fig, ... "Value",["First Name Last Name"; "Address 1"; ... "Address 2"; "City, State"; "Postal Code"]);

アプリ ユーザーが郵便番号を表示できるように、テキスト エリアにはスクロール バーが含まれています。
Position プロパティの 3 番目と 4 番目の値をクエリして、テキスト エリアの現在の幅と高さを判別します。
size = txa.Position(3:4)
size = 1×2
150 60
スクロール バーを使用せずにすべての内容が表示されるように、テキスト エリアのサイズを大きくします。
txa.Position(3:4) = [155 80];

テキスト エリアの最下部までプログラムでスクロールします。
テキスト エリアを作成します。サイズと長いテキストを指定します。
fig = uifigure;
txa = uitextarea(fig);
txa.Position = [100 100 80 80];
txa.Value = "Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor.";
テキスト エリアの最下部までスクロールします。
scroll(txa,"bottom")
アプリ ユーザーがテキスト エリアにテキストを入力したときにボタンを有効にするアプリを作成します。
textAreaApp.m という名前のファイルで、アプリを実装する関数を作成します。
UI Figure およびグリッド レイアウト マネージャーを作成してアプリをレイアウトします。
グリッド レイアウト マネージャーでラベル、テキスト エリア、およびボタンを作成します。
テキスト エリアにテキストが含まれているときにボタンを有効にする
textEnteredという名前のコールバック関数を作成し、その関数をテキスト エリアのValueChangedFcnコールバック プロパティに割り当てます。コールバックの詳細については、プログラムで作成したアプリ用のコールバックの作成を参照してください。
function textAreaApp fig = uifigure; g = uigridlayout(fig,[3 3]); g.RowHeight = {'fit','fit','fit'}; g.ColumnWidth = {'1x','fit','1x'}; lbl = uilabel(g,"Text","Enter Comments:"); lbl.Layout.Row = 1; lbl.Layout.Column = 2; txa = uitextarea(g); txa.Layout.Row = 2; txa.Layout.Column = 2; btn = uibutton(g,"Text","Submit","Enable","off"); btn.Layout.Row = 3; btn.Layout.Column = 2; txa.ValueChangedFcn = @(src,event) textEntered(src,event,btn); end function textEntered(src,event,btn) val = src.Value; btn.Enable = "off"; % Check each element of text area cell array for text for k = 1:length(val) if ~isempty(val{k}) btn.Enable = "on"; break end end end
関数 textAreaApp を実行します。テキスト エリアにテキストを入力してから、テキスト エリアの外部をクリックして、[Submit] ボタンを有効にします。

バージョン履歴
R2016a で導入ライト テーマの FontColor プロパティの既定値がわずかに変わりました。R2025a 以降、既定値は [0.1294 0.1294 0.1294] です。以前の既定値は [0 0 0] でした。
ValueChangingFcn コールバックを作成し、ユーザーがテキスト エリアに入力しているとアプリが応答するようにプログラムします。コールバック関数は、ユーザーが入力する間、繰り返し実行されます。
Placeholder プロパティを使用して、想定されるテキスト エリアの入力を説明する簡単なヒントを提供します。
WordWrap プロパティを使用して、テキストの折り返しを切り替えます。WordWrap プロパティが 'on' (既定) の場合、UI コンポーネントは各行がコンポーネントの水平方向に収まるようにテキストを新しい行に折り返します。プロパティが 'off' に設定されている場合、テキストは折り返されません。
MATLAB Command
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Web サイトの選択
Web サイトを選択すると、翻訳されたコンテンツにアクセスし、地域のイベントやサービスを確認できます。現在の位置情報に基づき、次のサイトの選択を推奨します:
また、以下のリストから Web サイトを選択することもできます。
最適なサイトパフォーマンスの取得方法
中国のサイト (中国語または英語) を選択することで、最適なサイトパフォーマンスが得られます。その他の国の MathWorks のサイトは、お客様の地域からのアクセスが最適化されていません。
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ヨーロッパ
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