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geoaxes

説明

geoaxes は、既定のプロパティ値を使用して現在の Figure に地理座標軸を作成し、それを現在の座標軸とします。

地理座標軸は地理座標 (緯度/経度) のデータをマップ上に表示します。マップは "ライブ"です。つまり、パンして他の地理的位置を表示したり、マップをズームインまたはズームアウトして領域をより詳細に表示できます。

geoaxes(Name,Value) は、1 つ以上の名前と値のペアの引数を使用して、GeographicAxes オブジェクトのプロパティの値を指定します。

geoaxes(parent,___) は、現在の Figure 内ではなく、parent で指定された Figure、パネル、またはタブ内に地理座標軸を作成します。

gx = geoaxes(___) は、GeographicAxes オブジェクトを返します。座標軸の作成後に、gx を使用して座標軸のプロパティを変更します。

geoaxes(gx) は、GeographicAxes オブジェクト gx を現在の座標軸にします。

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地理座標軸のセットを作成します。

gx = geoaxes;

関数 geoplot を使用してデータをプロットします。作成した地理座標軸を変更するには、入力引数として gx を指定します。ライン仕様 'g-*' を使用して、ラインの外観をカスタマイズします。関数 geobasemap を使用して、ベースマップを変更します。

latSeattle = 47.62;
lonSeattle = -122.33;
latAnchorage = 61.20;
lonAnchorage = -149.9;
geoplot(gx,[latSeattle latAnchorage],[lonSeattle lonAnchorage],'g-*')
geobasemap(gx,'colorterrain')

入力引数

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親コンテナー。FigurePanelTabTiledChartLayout、または GridLayout オブジェクトとして指定します。

現在の座標軸になる地理座標軸。GeographicAxes オブジェクトとして指定します。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: gx = geoaxes('Basemap','colorterrain')

ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、GeographicAxes のプロパティ を参照してください。

データがプロットされるマップ。表にリストされている値のいずれかとして指定します。6 つのベースマップは、Natural Earth を使用して作成されたタイル表示のデータ セットです。5 つのベースマップは、Esri® によってホストされる高ズームレベルのマップです。

'streets-light' basemap

'streets-light' (既定)

地理コンテキストを提供し、明るい背景にユーザー データを強調表示するように設計されたマップ。

Esri によりホストされています。

'streets-dark' basemap

'streets-dark'

地理コンテキストを提供し、暗い背景にユーザー データを強調表示するように設計されたマップ。

Esri によりホストされています。

'streets' basemap

'streets'

道路と輸送網を正確で見やすいスタイルで強調した汎用道路マップ。

Esri によりホストされています。

'satellite' basemap

'satellite'

高解像度の衛星写真で構成される地球全体のベースマップ。

Esri によりホストされています。

'topographic' basemap

'topographic'

地形的な特徴を示すスタイルを備えた汎用マップ。

Esri によりホストされています。

'landcover' basemap

'landcover'

衛星から得られた土地被覆データ、影付きの起伏および海底起伏を組み合わせたマップ。主題マップと参照マップには、明るくナチュラルなパレットが適しています。

Natural Earth を使用して作成されています。

'colorterrain' basemap

'colorterrain'

土地被覆パレットとブレンドされた影付き起伏マップ。高湿度の低地は緑、乾燥した低地は茶。

Natural Earth を使用して作成されています。

'grayterrain' basemap

'grayterrain'

グレー階調の地形マップ。影付きの起伏により、高山と、低地で検出された微小地形の両方が強調されます。

Natural Earth を使用して作成されています。

'bluegreen' basemap

'bluegreen'

2 トーンの陸海マップ。陸地部分は薄い緑、水域は薄い青。

Natural Earth を使用して作成されています。

'grayland' basemap

'grayland'

2 トーンの陸海マップ。陸地部分はグレー、水域は白。

Natural Earth を使用して作成されています。

'darkwater' basemap

'darkwater'

2 トーンの陸海マップ。陸地部分はライト グレー、水域はダーク グレー。このベースマップは MATLAB® と共にインストールされています。

Natural Earth を使用して作成されています。

 

'none'

空白の背景。緯度経度グリッド、目盛り、ラベルを使用してデータをプロットします。

'darkwater' 以外のすべてのベースマップで、インターネット アクセスが必要です。'darkwater' ベースマップは、MATLAB に含まれています。

インターネットへの安定したアクセスがない場合、アドオン エクスプローラーを使用して、Natural Earth を使用して作成されたベースマップをローカル システムにダウンロードできます。5 つの高ズームレベル マップはダウンロードできません。ローカル システムでのベースマップのダウンロードと、既定のベースマップの変更の詳細については、地理座標軸とチャートのベースマップへのアクセスを参照してください。

Esri によってホストされるベースマップは定期的に更新されます。そのため、可視化で表示される内容は時間が経過すると変わることがあります。

境界の配置と地域ラベルはデータ ベンダーが提供する機能による表現であり、MathWorks® の承認を意味するものではありません。

例: gb = geobubble(1:10,1:10,'Basemap','bluegreen')

例: gb.Basemap = 'bluegreen'

データ型: char | string

ラベルの余白を除いたサイズと位置。[left bottom width height] の形式の 4 要素ベクトルとして指定します。詳細については、座標軸のレイアウトの制御を参照してください。

位置の単位。次の値のいずれかとして指定します。

Units説明
'normalized' (既定)コンテナー (通常は Figure またはパネル) を基準に正規化されます。コンテナーの左下隅は (0,0) に、右上隅は (1,1) にマッピングされます。
'inches'インチ
'centimeters'センチメートル
'characters'

グラフィックス ルート オブジェクトの既定の uicontrol フォントに基づきます。

  • 文字の幅 = 文字 x の幅。

  • 文字の高さ = 2 行のテキストのベースライン間の距離。

'points'タイポグラフィのポイント。1 ポイントは 1/72 インチです。
'pixels'

ピクセル。

R2015b 以降、Windows® および Macintosh システムにおいて、ピクセル単位の距離はシステム解像度に依存しません。

  • Windows システムの 1 ピクセルは 1/96 インチです。

  • Macintosh システムの 1 ピクセルは 1/72 インチです。

Linux® システムでは、ピクセルのサイズは使用しているシステムの解像度によって決まります。

オブジェクトの作成中に名前と値のペアとして単位を指定する場合、それらの単位を使用するプロパティ (OuterPosition など) を指定する前に Units プロパティを設定しなければなりません。

出力引数

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地理座標軸。GeographicAxes オブジェクトとして返されます。

ヒント

  • カスタム ベースマップを指定するには、Mapping Toolbox™ の関数 addCustomBasemap (Mapping Toolbox) を使用します。

  • 座標軸ツール バーにベースマップ ピッカーを追加するには、Mapping Toolbox の関数 addToolbarMapButton (Mapping Toolbox) を使用します。

  • Mapping Toolbox 関数 geoglobe (Mapping Toolbox) および geoplot3 (Mapping Toolbox) を使用して 3 次元地理データをプロットします。

  • 一部のグラフィックス関数はプロット時に座標軸のプロパティをリセットします。追加のデータを地理座標軸にプロットするには、プロット関数を呼び出す前に hold on コマンドを使用します。

  • 直交座標軸を必要とするデータを地理チャートにプロットすることはできません。

  • 地理座標軸上でプロットする場合、関数 geoaxes では、座標は WGS84 座標参照系を基準とすると仮定します。別の座標参照系を基準とする座標を使用してプロットすると、座標がずれて表示される可能性があります。

バージョン履歴

R2018b で導入