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geoplot3

地理的地球儀の地図

構文

geoplot3(g,lat,lon,h)

geoplot3(___,LineSpec)

geoplot3(___,Name=Value)

p = geoplot3(___)

説明

geoplot3(g,lat,lon,h) は、g で指定された地理的地球儀内の lat、lon、および h で指定された頂点に 3D ラインをプロットします。

geoplot3(___,LineSpec) は、ライン スタイル、マーカー、および色を設定します。

geoplot3(___,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して、ラインの追加オプションを指定します。オプションは他のすべての入力引数の後に指定します。オプションのリストについては、Line Properties を参照してください。

p = geoplot3(___) は、Line オブジェクトを返します。この構文は、ラインのプロパティを制御するのに役立ちます。

例

ローカル領域上のプロット ライン

局所領域上のグライダーの経路をプロットします。まず、パスを表すサンプル データをインポートします。緯度、経度、ジオイド高の値を取得します。

trk = readgeotable("sample_mixed.gpx",Layer="track_points");
lat = trk.Shape.Latitude;
lon = trk.Shape.Longitude;
h = trk.Elevation;

地理的地球儀を作成します。次に、パスをラインとしてプロットします。

uif = uifigure;
g = geoglobe(uif);
geoplot3(g,lat,lon,h,"c")

デフォルトでは、ビューはデータの真上に表示されます。カメラの位置、ピッチ角、機首角を設定してビューを変更します。

campos(g,44.44,-72.81,9e3)
campitch(g,-30)
camheading(g,40)

離れた点間のラインをプロットする

遠く離れた点の間にラインを引くと、そのラインが地球を通過するため、データが見づらくなることがあります。指定したデータ ポイント間にポイントを挿入して、ライン全体を表示します。

たとえば、ニューヨーク市とパリの座標を指定します。次に、それらの間にラインをプロットします。geoplot3 の 4 番目の引数を空の配列として指定して、高さデータがないことを示します。このラインは地球を通過するため、見ることができないことに注意してください。

lat = [40.71 48.86];
lon = [-74.01 2.35];
uif = uifigure;
g = geoglobe(uif);
geoplot3(g,lat,lon,[],"y",LineWidth=2)

ラインを表示するには、interpm 関数を使用して大円に沿って点を挿入します。次に、もう一度ラインをプロットします。ラインが見えることに注意してください。

[latI,lonI] = interpm(lat,lon,0.1,"gc");
geoplot3(g,latI,lonI,[],"y",LineWidth=2)

地球規模の地域におけるプロットライン

州や国などの広い地域にラインをプロットする場合、ラインが地形を通過するため、ラインの一部が見えにくくなることがあります。地球儀から地形データを削除して、ライン全体を表示します。

たとえば、サンプルの海岸線データをインポートし、地理的地球儀上にプロットします。デフォルトでは、地球儀には GMTED2010 モデルから得られた地形データが含まれています。ラインが途切れて表示されることに注意してください。

load coastlines
uif = uifigure;
g = geoglobe(uif);
p = geoplot3(g,coastlat,coastlon,[],"m");

ラインを表示するには、地球儀の Terrain プロパティを "none" に設定します。ラインの HeightReference プロパティを "ellipsoid" に設定して、プロットされたデータが WGS84 参照楕円体上にあることを示します。ベースマップ上にラインが表示されていることに注意してください。

g.Terrain = "none";
p.HeightReference = "ellipsoid";

ラインの代わりに円マーカーをプロットする

グライダーの経路を表すサンプル データをインポートします。緯度、経度、ジオイド高の値を取得します。

trk = readgeotable("sample_mixed.gpx",Layer="track_points");
lat = trk.Shape.Latitude;
lon = trk.Shape.Longitude;
h = trk.Elevation;

地理的地球儀を作成します。次に、円マーカーを使用してデータをプロットします。MarkerIndices プロパティを設定して、25 番目のデータ ポイントごとにマーカーをプロットします。

uif = uifigure;
g = geoglobe(uif);
mskip = 1:25:length(lat);
geoplot3(g,lat,lon,h,"mo",MarkerIndices=mskip)

地形を基準とした高さのデータをプロットする

グロス貯水池の表面からサウス ボルダー ピークの上の点までラインを引きます。

2 つの端点の緯度、経度、および高さを指定します。地形を基準とした高さを指定します。0 は海面ではなく地表を表します。

lat = [39.95384 39.95];
lon = [-105.29916 -105.3608];
hTerrain = [10 0];

地理的地球儀上にラインをプロットします。HeightReference プロパティを使用して、高さの値が地形を参照していることを示します。デフォルトでは、ビューはデータの真上に表示されます。Ctrl キーを押しながらドラッグしてビューを傾けます。

uif = uifigure;
g = geoglobe(uif);
geoplot3(g,lat,lon,hTerrain,"y",HeightReference="terrain",LineWidth=3)

入力引数

g — 地理的地球儀

GeographicGlobe オブジェクト

GeographicGlobe オブジェクトとして指定された地理的地球儀。 ¹

lat — 測地緯度

ベクトル

測地緯度（度単位）。ベクトルとして指定されます。

lat と lon は同じサイズでなければなりません。

データ型: single | double

lon — 測地経度

ベクトル

測地経度（度単位）。ベクトルとして指定されます。

lat と lon は同じサイズでなければなりません。

データ型: single | double

h — 高さ

ベクトル

高さ（メートル単位）。ベクトルとして指定します。デフォルトでは、高さの値はジオイド、つまり平均海面を基準とします。

ラインの HeightReference プロパティを "ellipsoid" に設定して、WGS84 参照楕円体の高さの値を参照します。HeightReference プロパティを "terrain" に設定して、地形または地面への高さの値を参照します。

h は、lat および lon と同じサイズのスカラーまたはベクトルである必要があります。h がスカラーの場合、すべてのポイントは同じ高さにプロットされます。

データ型: single | double

LineSpec — ライン スタイル、マーカー、色

文字ベクトル | string スカラー

ライン スタイル、マーカー、および色。記号を含む文字ベクトルまたは string として指定します。記号は任意の順序で表記できます。3 つの特性 (ライン スタイル、マーカー、色) をすべて指定する必要はありません。たとえば、ライン スタイルを省略してマーカーを指定する場合、プロットはラインなしでマーカーのみを表示します。

例: "-or"は、円マーカーが付いた赤い実線です

ライン スタイルとマーカー	説明
-	実線 (既定)
o	円形マーカー

色	説明
y	黄
m	マゼンタ
c	シアン
r	赤
g	緑
b	青
w	白
k	黒

名前と値の引数

オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: geoplot3(g,1:10,1:10,1:10,Color="r") はラインの色を変更します。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: geoplot3(g,1:10,1:10,1:10,"Color","r") はラインの色を変更します。

メモ

名前と値の引数を使用して、この関数で作成された Line オブジェクトのプロパティの値を指定します。ここには一部のプロパティのみを示します。完全な一覧については、Line Properties を参照してください。

HeightReference — 高さの基準

'geoid' (既定値) | 'terrain' | 'ellipsoid'

高さの参照。次のいずれかの値として指定されます。

• 'geoid' – 高さの値はジオイド (平均海面) を基準としています。

• 'terrain' – 高さの値は地面を基準とします。

• 'ellipsoid' – 高さの値は WGS84 参照楕円体を基準としています。

地形、ジオイド、楕円体の高さの詳細については、「正射投影高とジオイド高から楕円体高を求める」を参照してください。

Color — ラインの色

RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | "r" | "g" | "b" | ...

ラインの色。RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。

RGB 3 成分および 16 進数カラー コードは、カスタム色を指定するのに役立ちます。

• RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

• 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く文字ベクトルまたは string スカラーです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800"、"#ff8800"、"#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名	省略名	RGB 3 成分	16 進数カラー コード	外観
"red"	"r"	[1 0 0]	"#FF0000"
"green"	"g"	[0 1 0]	"#00FF00"
"blue"	"b"	[0 0 1]	"#0000FF"
"cyan"	"c"	[0 1 1]	"#00FFFF"
"magenta"	"m"	[1 0 1]	"#FF00FF"
"yellow"	"y"	[1 1 0]	"#FFFF00"
"black"	"k"	[0 0 0]	"#000000"
"white"	"w"	[1 1 1]	"#FFFFFF"

次の表に、ライト テーマとダーク テーマでのプロットの既定のカラー パレットを示します。

パレット	パレットの色
"gem" — ライト テーマの既定値 R2025a より前: ほとんどのプロットで、これらの色が既定で使用されます。
"glow" — ダーク テーマの既定値

orderedcolors 関数と rgb2hex 関数を使用すると、これらのパレットの RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを取得できます。たとえば、"gem" パレットの RGB 3 成分を取得し、16 進数カラー コードに変換します。

RGB = orderedcolors("gem");
H = rgb2hex(RGB);

R2023b より前: RGB = get(groot,"FactoryAxesColorOrder") を使用して、RGB 3 成分を取得します。

R2024a より前: H = compose("#%02X%02X%02X",round(RGB*255)) を使用して、16 進数カラー コードを取得します。

LineStyle — ライン スタイル

'-' (既定値) | 'none'

ライン スタイル。次のいずれかのオプションとして指定します。

ライン スタイル	説明	結果として得られるライン
'-'	実線 (既定)
'none'	ラインなし	ラインなし

Marker — マーカー記号

'none' (既定値) | 'o'

マーカー シンボル。'none' または 'o' として指定されます。デフォルトでは、ラインにマーカーは表示されません。各データ ポイントまたは頂点に円マーカーを表示するには、'o' を指定します。

地球儀を移動しても、マーカーは傾いたり回転したりしません。

制限

• ほとんどの Line オブジェクトとは異なり、geoplot3 を使用して作成されたラインは、その親を地理的地球儀以外のオブジェクトに変更することをサポートしていません。

バージョン履歴

R2020a で導入

R2023b: 地理的地球儀上のカメラ配置の改善

geoplot3 関数を使用して地理的地球儀上にデータをプロットすると、この地球儀は次のような改善点を使用してカメラを配置します。

• カメラがプロットにスナップします。R2023a 以前のリリースでは、カメラはプロットに飛んでいました。左の画像は、R2023a でのカメラの動作を示しています。右の画像は、R2023b でのカメラの動作を示しています。

  

• データが狭い領域をカバーする場合、地球儀はプロットされたデータにカメラを近づけます。R2023a 以前のリリースでは、地球儀によってカメラがより遠くに配置されていました。

• ホールド状態を "on" に設定し、地球儀内でパンまたはズームしてからデータをプロットすると、カメラは移動しません。R2023a 以前のリリースでは、カメラはデータを中心にしていました。R2023a 以前のリリースでカメラ ビューを保持する方法を示した例については、campos リファレンス ページの Preserve Camera View を参照してください。

R2022b: 地理的地球儀に新しいプロットを追加しても、ベースマップや地形はリセットされません。

geoplot3 関数を使用して地理的地球儀にプロットを追加すると、MATLAB^® はベースマップまたは地形をリセットしません。R2022a 以前のリリースでは、新しいプロットを追加するとベースマップと地形がリセットされます。

その結果、ベースマップまたは地形を指定して、hold 関数を使用せずにデータを可視化ようになります。たとえば、このコードは、"streets" ベースマップを使用し、地形データは使用せずに地球儀を作成します。次に、プロットを表示し、カメラのビューを調整します。R2022b では、ベースマップと地形はリセットされません。R2022a 以前のリリースでは、ベースマップはデフォルトの "satellite" にリセットされ、地形はデフォルトの "gmted2010" にリセットされました。

lat = [42.3501 42.3515 42.3598 42.3584 42.3529 42.3626];
lon = [-71.0870 -71.0926 -71.0662 -71.0598 -71.0662 -71.0789];

uif = uifigure;
g = geoglobe(uif,Basemap="streets",Terrain="none");

p = geoplot3(g,lat,lon,0,"ro",LineWidth=3);
campos(g,42.33,-71.0756,2113)
campitch(g,-42.2458)

この変更は、コマンド間のホールド状態を "on" に設定する既存のコードには影響しません。

ベースマップと地形をリセットするには、プロットを作成した後、Basemap および Terrain プロパティをデフォルトに設定します。

g.Basemap = "satellite";
g.Terrain = "gmted2010";

地理的地球儀のベースマップと地形を変更する方法の詳細については、「Access Basemaps and Terrain for Geographic Globe」を参照してください。

参考

関数

• geoglobe

プロパティ

• Line Properties

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¹ Alignment of boundaries and region labels are a presentation of the feature provided by the data vendors and do not imply endorsement by MathWorks^®.