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geoscatter

  • Scatter chart in geographic coordinates

説明

ベクトル データ

geoscatter(lat,lon) は、地理座標に円マーカーを表示して散布図を作成します。lat を使用して緯度座標 (度単位) を指定し、lon を使用して経度座標 (度単位) を指定します。現在の座標軸が地理座標軸でもマップ座標軸でもない場合、または現在の座標軸がない場合は、関数は新しい地理座標軸に散布図を作成します。

geoscatter(lat,lon,A) は円のサイズを平方ポイントで指定します。すべての円に同じサイズを使用するには、A をスカラーとして指定します。円ごとにサイズを変えてプロットするには、Alat および lon と同じサイズのベクトルとして指定します。

geoscatter(lat,lon,A,C) は円の色を指定します。すべての円に 1 つの色を指定することも、色を変えることもできます。たとえば、C"red" と指定することで、すべての円を赤でプロットできます。

geoscatter(___,"filled") は円を塗りつぶします。"filled" オプションは、前述の構文の任意の入力引数と組み合わせて使用できます。

geoscatter(___,mkr) はマーカーのタイプを指定します。

テーブル データ

geoscatter(tbl,latvar,lonvar) は、table tbl の変数 latvar および lonvar をプロットします。1 つのデータ セットをプロットするには、latvarlonvar にそれぞれ 1 つの変数を指定します。複数のデータ セットをプロットするには、latvarlonvar、またはその両方に複数の変数を指定します。両方の引数に複数の変数を指定する場合は、同数の変数を指定しなければなりません。(R2022b 以降)

geoscatter(tbl,latvar,lonvar,"filled") は、塗りつぶされた円を使用して、table の指定された変数をプロットします。(R2022b 以降)

追加オプション

geoscatter(ax,___) は、ax で指定された地理座標軸またはマップ座標軸にプロットします。前述の任意の構文で、最初の引数として座標軸を指定します。

geoscatter(___,Name,Value) は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して、散布図のプロパティを指定します。プロパティの一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。

s = geoscatter(___) は、Scatter オブジェクトを返します。s を使用して、プロットの作成後にプロパティを設定します。プロパティの完全な一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。

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ボストンにおける複数の場所の緯度と経度の座標を指定します。塗りつぶされたマーカーを使用して散布図を作成します。

lat = [42.3501 42.3598 42.3626 42.3668 42.3557];
lon = [-71.0870 -71.0662 -71.0789 -71.0801 -71.0662];
geoscatter(lat,lon,"filled")

範囲を調整してプロットをズームアウトします。

geolimits([42.3456 42.3694],[-71.0930 -71.0536])

Figure contains an axes object with type geoaxes. The geoaxes object contains an object of type scatter.

ミシシッピ川に沿った複数の点の緯度と経度の座標を使用して、散布図を作成します。オプションのサイズと色の引数をベクトルとして指定します。色の値はカラーマップにある色にマッピングされます。

lat = [32.30 33.92 35.17 36.98 37.69 38.34];
lon = [-91.05 -91.18 -90.09 -89.11 -89.52 -90.37];
A = 100*[5 12 15 3 10 3];
C = [1 2 2 3 1 1];

geoscatter(lat,lon,A,C,"filled")

プロットの緯度と経度の範囲を調整して、ズームアウトします。その後、ベースマップを地形ベースマップに変更します。

geolimits([31.60 38.91],[-95.61 -84.27])
geobasemap grayterrain

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type scatter.

欧州にある複数の都市の緯度と経度の座標を指定します。マゼンタの菱形のマーカーを使用して散布図を作成します。

lat = [48.85 51.5 40.41 41.9 52.52 52.36 52.22 47.49 44.42 50.07 48.20 46.94];
lon = [2.35 -0.12 -3.70 12.49 13.40 4.90 21.01 19.04 26.10 14.43 16.37 7.44];

geoscatter(lat,lon,"m","d")

プロットの緯度と経度の範囲を調整して、ズームアウトします。その後、ベースマップを地形ベースマップに変更します。

geolimits([30 60],[-13 43])
geobasemap topographic

ボストンにおける複数の場所の緯度と経度の座標を指定します。

lat = [42.3501 42.3598 42.3626 42.3668 42.3557];
lon = [-71.0870 -71.0662 -71.0789 -71.0801 -71.0662];

散布図を作成してマーカー エッジの色、マーカー面の色およびライン幅を設定します。

geoscatter(lat,lon,70,"MarkerEdgeColor",[0.9290 0.6940 0.1250], ...
    "MarkerFaceColor",[0.3010 0.7450 0.9330],"LineWidth",2)

範囲を調整してプロットをズームアウトします。その後、ベースマップを変更します。

geolimits([42.3456 42.3694],[-71.0930 -71.0536])
geobasemap streets-dark

Figure contains an axes object with type geoaxes. The geoaxes object contains an object of type scatter.

R2022b 以降

table のデータをプロットするには、table を関数 geoscatter に渡してプロット対象の変数を指定すると便利です。

郡データを含むファイルをワークスペースに table として読み込みます。table には緯度と経度の座標の各 table 変数 LatitudeLongitude が含まれています。

tbl = readtable("counties.xlsx"); 

緯度と経度の座標を 2 トーンのベースマップにプロットします。Scatter オブジェクトを s として返します。

s = geoscatter(tbl,"Latitude","Longitude");
geobasemap grayland

Marker および MarkerEdgeColor プロパティを設定して、プロットのマーカー スタイルと色を変更します。

s.Marker = "*";
s.MarkerEdgeColor = "m";

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type scatter.

R2022b 以降

table のデータをプロットして色とマーカー サイズをカスタマイズする方法の 1 つとして、ColorVariable プロパティと SizeData プロパティを設定する方法があります。これらのプロパティは、関数 geoscatter を呼び出すときに名前と値の引数として設定するか、後で Scatter オブジェクトに対して設定できます。

たとえば、郡データを含むファイルをワークスペースに table として読み込みます。table には緯度と経度の座標の各 table 変数 LatitudeLongitude が含まれています。

tbl = readtable("counties.xlsx");

塗りつぶされたマーカーを使用して緯度と経度の座標をプロットします。Scatter オブジェクトを s として返します。

s = geoscatter(tbl,"Latitude","Longitude","filled");

SizeData プロパティを設定してマーカー サイズを 100 ポイントに変更します。

s.SizeData = 100;

ColorVariable プロパティを table 変数に設定して、マーカーの色を変化させます。次に、カラー バーを追加します。

s.ColorVariable = "Population2010";
c = colorbar;
c.Label.String = "County Population in 2010";

入力引数

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緯度座標 (度単位)。範囲 [–90, 90] の要素をもつベクトルとして指定します。このベクトルには NaN 値を含めることができます。

lat および lon のサイズは一致する必要があります。

例: [43.0327 38.8921 44.0435]

データ型: single | double

経度座標 (度単位)。ベクトルとして指定します。このベクトルには NaN 値を含めることができます。

lat および lon のサイズは一致する必要があります。

例: [-107.5556 -77.0269 -72.5565]

データ型: single | double

マーカー サイズ。数値スカラー、数値ベクトル、または空の配列 ([]) として指定します。サイズは各マーカーの平方ポイント単位の面積を制御します。

  • 数値スカラー — 一様なマーカー サイズを使用します。たとえば、A = 100 はすべてのマーカーを 100 平方ポイントの大きさで作成します。

  • 数値ベクトル — データ点ごとに異なるマーカー サイズを使用します。A のサイズは lat および lon のサイズと同じでなければなりません。

  • 空の大かっこ ([]) — 36 平方ポイントの既定のマーカー サイズを使用します。色の入力引数を指定する場合に既定のマーカー サイズを使用するには、このオプションを使用します (geoscatter(lat,lon,[],c) など)。

scatter オブジェクトの SizeData プロパティはマーカー サイズを保存します。

例: 50

例: [36 25 25 17 46]

マーカーの色。次のオプションのいずれかとして指定します。

  • RGB 3 成分または色名 — すべてのマーカーを同じ色でプロットします。

  • RGB 3 成分から成る 3 列の行列 — マーカーごとに異なる色を使用します。行列の各行で対応するマーカーの色の RGB 3 成分を指定します。行数は lat および lon の長さと等しくなければなりません。

  • ベクトル — マーカーごとに異なる色を使用し、C の値を現在のカラーマップに線形にマッピングします。C の長さは lat および lon の長さと等しくなければなりません。座標軸のカラーマップを変更するには関数 colormap を使用します。

RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、色の完全名および省略名のオプションと、等価の RGB 3 成分の値を示します。

色名省略名RGB 3 成分外観
"red""r"[1 0 0]

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]

Sample of the color white

マーカーの色を指定する場合、関数 geoscatterScatter オブジェクトの MarkerFaceColor プロパティを "flat" に設定し、マーカーの色を CData プロパティに保存します。

例: "green"

例: "g"

例: [0 1 0]

マーカー記号。次の値のいずれかとして指定します。

マーカー説明結果のマーカー
"o"

Sample of circle marker

"+"プラス記号

Sample of plus sign marker

"*"アスタリスク

Sample of asterisk marker

"."

Sample of point marker

"x"十字

Sample of cross marker

"_"水平線

Sample of horizontal line marker

"|"垂直線

Sample of vertical line marker

"square"正方形

Sample of square marker

"diamond"菱形

Sample of diamond marker

"^"上向き三角形

Sample of upward-pointing triangle marker

"v"下向き三角形

Sample of downward-pointing triangle marker

">"右向き三角形

Sample of right-pointing triangle marker

"<"左向き三角形

Sample of left-pointing triangle marker

"pentagram"星形五角形

Sample of pentagram marker

"hexagram"星形六角形

Sample of hexagram marker

マーカーの内部を塗りつぶすオプション。"filled" として指定します。このオプションは、たとえば "o""square" などの面があるマーカーに使用します。このオプションでは、エッジのみを含む面のないマーカー ("+""*" など) は表示されません。

"filled" オプションは Scatter オブジェクトの MarkerFaceColor プロパティを "flat" に、MarkerEdgeColor プロパティを "none" に設定します。そのため、このオプションではマーカーの面が表示され、エッジは表示されません。

プロットするデータが含まれるソース table。table または timetable として指定します。

緯度座標を含む table 変数。table のインデックス方式の 1 つを使用して指定します。

インデックス方式

変数名:

  • string、文字ベクトル、または cell 配列。

  • pattern オブジェクト。

  • "A" または 'A'A という名前の変数

  • ["A","B"] または {'A','B'}A および B という名前の 2 つの変数

  • "Var"+digitsPattern(1)"Var" の後に数字 1 桁が続く名前の変数

変数インデックス:

  • table 内の変数の位置を参照するインデックス番号。

  • 数値のベクトル。

  • logical ベクトル。通常、このベクトルの長さは変数の数と同じですが、末尾の 0 値や false 値は省略できます。

  • 3 — table の 3 番目の変数

  • [2 3] — table の 2 番目と 3 番目の変数

  • [false false true] — 3 番目の変数

変数の型:

  • 指定した型の変数を選択する vartype 添字。

  • vartype("categorical") — categorical 値を含んでいるすべての変数

変数名に関係なく、プロットの軸ラベルは常に Latitude です。

指定する変数には、single または double 型の数値データが含まれていなければなりません。データは、(–90, 90) の範囲内でなければなりません。

latvarlonvar の両方が複数の変数を指定する場合、変数の数は同じでなければなりません。

例: geoscatter(tbl,["lat1","lat2"],"lon") は、緯度座標用に lat1 および lat2 という名前の table 変数を指定します。

例: geoscatter(tbl,2,"lon") は、緯度座標用に 2 番目の変数を指定します。

例: geoscatter(tbl,vartype("numeric"),"lon") は、緯度座標用にすべての数値変数を指定します。

経度座標を含む table 変数。table のインデックス方式の 1 つを使用して指定します。

インデックス方式

変数名:

  • string、文字ベクトル、または cell 配列。

  • pattern オブジェクト。

  • "A" または 'A'A という名前の変数

  • ["A","B"] または {'A','B'}A および B という名前の 2 つの変数

  • "Var"+digitsPattern(1)"Var" の後に数字 1 桁が続く名前の変数

変数インデックス:

  • table 内の変数の位置を参照するインデックス番号。

  • 数値のベクトル。

  • logical ベクトル。通常、このベクトルの長さは変数の数と同じですが、末尾の 0 値や false 値は省略できます。

  • 3 — table の 3 番目の変数

  • [2 3] — table の 2 番目と 3 番目の変数

  • [false false true] — 3 番目の変数

変数の型:

  • 指定した型の変数を選択する vartype 添字。

  • vartype("categorical") — categorical 値を含んでいるすべての変数

変数名に関係なく、プロットの軸ラベルは常に Longitude です。

指定する変数には、single または double 型の数値データが含まれていなければなりません。

latvarlonvar の両方が複数の変数を指定する場合、変数の数は同じでなければなりません。

例: geoscatter(tbl,"lat",["lon1","lon2"]) は、経度座標用に lon1 および lon2 という名前の table 変数を指定します。

例: geoscatter(tbl,"lat",2) は、経度座標用に 2 番目の変数を指定します。

例: geoscatter(tbl,"lat",vartype("numeric")) は、経度座標用にすべての数値変数を指定します。

ターゲットの座標軸。GeographicAxes オブジェクト 1 または MapAxes (Mapping Toolbox™) オブジェクトとして指定します。

この引数を指定しなかった場合、関数 geoscatter は、現在の座標軸が geographic axes オブジェクトまたは map axes オブジェクトであれば、現在の座標軸にプロットします。

名前と値の引数

引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: geoscatter(lat,lon,"filled",MarkerFaceAlpha=0.5) は、塗りつぶされた半透明のマーカーを作成します。

R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name を引用符で囲みます。

例: geoscatter(lat,lon,"filled","MarkerFaceAlpha",0.5) は、塗りつぶされた半透明のマーカーを作成します。

ここでは、scatter オブジェクトのプロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。

マーカーの輪郭の色。"flat"、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。既定値 "flat" では、CData プロパティからの色が使用されます。

カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名省略名RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

"none"該当なし該当なし該当なし色なし

MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。

RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
[0 0.4470 0.7410]"#0072BD"

Sample of RGB triplet [0 0.4470 0.7410], which appears as dark blue

[0.8500 0.3250 0.0980]"#D95319"

Sample of RGB triplet [0.8500 0.3250 0.0980], which appears as dark orange

[0.9290 0.6940 0.1250]"#EDB120"

Sample of RGB triplet [0.9290 0.6940 0.1250], which appears as dark yellow

[0.4940 0.1840 0.5560]"#7E2F8E"

Sample of RGB triplet [0.4940 0.1840 0.5560], which appears as dark purple

[0.4660 0.6740 0.1880]"#77AC30"

Sample of RGB triplet [0.4660 0.6740 0.1880], which appears as medium green

[0.3010 0.7450 0.9330]"#4DBEEE"

Sample of RGB triplet [0.3010 0.7450 0.9330], which appears as light blue

[0.6350 0.0780 0.1840]"#A2142F"

Sample of RGB triplet [0.6350 0.0780 0.1840], which appears as dark red

例: [0.5 0.5 0.5]

例: "blue"

例: "#D2F9A7"

マーカーの塗りつぶし色。"flat""auto"、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。"flat" オプションでは CData 値が使用されます。"auto" オプションでは、座標軸の Color プロパティと同じ色が使用されます。

カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。

  • RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば [0.4 0.6 0.7] のようになります。

  • 16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (#) で始まり、3 桁または 6 桁の 0 から F までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード "#FF8800""#ff8800""#F80"、および "#f80" は等価です。

あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。

色名省略名RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
"red""r"[1 0 0]"#FF0000"

Sample of the color red

"green""g"[0 1 0]"#00FF00"

Sample of the color green

"blue""b"[0 0 1]"#0000FF"

Sample of the color blue

"cyan" "c"[0 1 1]"#00FFFF"

Sample of the color cyan

"magenta""m"[1 0 1]"#FF00FF"

Sample of the color magenta

"yellow""y"[1 1 0]"#FFFF00"

Sample of the color yellow

"black""k"[0 0 0]"#000000"

Sample of the color black

"white""w"[1 1 1]"#FFFFFF"

Sample of the color white

"none"該当なし該当なし該当なし色なし

MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。

RGB 3 成分16 進数カラー コード外観
[0 0.4470 0.7410]"#0072BD"

Sample of RGB triplet [0 0.4470 0.7410], which appears as dark blue

[0.8500 0.3250 0.0980]"#D95319"

Sample of RGB triplet [0.8500 0.3250 0.0980], which appears as dark orange

[0.9290 0.6940 0.1250]"#EDB120"

Sample of RGB triplet [0.9290 0.6940 0.1250], which appears as dark yellow

[0.4940 0.1840 0.5560]"#7E2F8E"

Sample of RGB triplet [0.4940 0.1840 0.5560], which appears as dark purple

[0.4660 0.6740 0.1880]"#77AC30"

Sample of RGB triplet [0.4660 0.6740 0.1880], which appears as medium green

[0.3010 0.7450 0.9330]"#4DBEEE"

Sample of RGB triplet [0.3010 0.7450 0.9330], which appears as light blue

[0.6350 0.0780 0.1840]"#A2142F"

Sample of RGB triplet [0.6350 0.0780 0.1840], which appears as dark red

例: [0.3 0.2 0.1]

例: "green"

例: "#D2F9A7"

マーカー エッジの幅。ポイント単位の正の値として指定します。

例: 0.75

カラー データを含む table 変数。ソース table の変数インデックスとして指定します。

table インデックスの指定

以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を指定します。

インデックス方式

変数名:

  • string スカラーまたは文字ベクトル。

  • pattern オブジェクト。pattern オブジェクトは 1 つの変数のみを参照しなければなりません。

  • "A" または 'A'A という名前の変数

  • "Var"+digitsPattern(1)"Var" の後に数字 1 桁が続く名前の変数

変数インデックス:

  • table 内の変数の位置を参照するインデックス番号。

  • logical ベクトル。通常、このベクトルの長さは変数の数と同じですが、末尾の 0 値や false 値は省略できます。

  • 3 — table の 3 番目の変数

  • [false false true] — 3 番目の変数

変数の型:

  • 指定したタイプの table 変数を選択する vartype 添字。添字は 1 つの変数のみを参照しなければなりません。

  • vartype("double") — double 値を含んでいる変数

カラー データの指定

ColorVariable プロパティを指定して、マーカーの色を制御します。MarkerFaceColor プロパティが "flat" に設定されている場合は、変数のデータによってマーカーの塗りつぶし色を制御します。MarkerEdgeColor"flat" に設定されている場合は、このデータによってマーカーの輪郭の色も制御できます。

指定する table 変数には、任意の数値型の値を含めることができます。値は、次のいずれかの形式にできます。

  • 現在のカラーマップに線形にマッピングされる数値の列。

  • RGB 3 成分の 3 列配列。RGB 3 成分は、各値が特定の色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 要素ベクトルです。強度値は [0,1] の範囲でなければなりません。たとえば、[0.5 0.7 1] では薄い青の色調が指定されます。

ColorVariable プロパティを設定すると、MATLAB は CData プロパティを更新します。

出力引数

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地理的散布図。Scatter オブジェクトとして返されます。地理的散布図の作成後にプロパティにアクセスして変更するには、s を使用します。

ヒント

  • 地理座標軸上でプロットする場合、関数 geoscatter では、座標は WGS84 座標参照系を基準とすると仮定します。別の座標参照系を基準とする座標を使用してプロットすると、座標がずれて表示される可能性があります。

バージョン履歴

R2018b で導入

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1 Alignment of boundaries and region labels are a presentation of the feature provided by the data vendors and do not imply endorsement by MathWorks®.