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scatter
構文
説明
ベクトルと行列のデータ
テーブル データ
追加オプション
scatter(___,
は、1 つ以上の名前と値の引数を使用してプロパティを設定し、散布図を変更します。以下に例を示します。Name,Value
)
scatter(x,y,"LineWidth",2)
は、マーカーの輪郭を 2 ポイントにして散布図を作成します。scatter(tbl,"MyX","MyY","ColorVariable","MyColors")
は、table のデータから散布図を作成し、その table のデータを使用してマーカーの色をカスタマイズします。
プロパティの完全な一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。
は s
= scatter(___)Scatter
オブジェクトまたは Scatter
オブジェクトの配列を返します。s
を使用して、プロットの作成後にプロパティを設定します。プロパティの完全な一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。
例
散布図の作成
x
を 0 ~ の範囲にある等間隔の 200 個の値として作成します。y
をランダム ノイズが含まれる余弦値として作成します。その後、散布図を作成します。
x = linspace(0,3*pi,200); y = cos(x) + rand(1,200); scatter(x,y)
円のサイズの変更
さまざまなサイズの円を使用して散布図を作成します。サイズを平方ポイントで指定します。
x = linspace(0,3*pi,200); y = cos(x) + rand(1,200); sz = linspace(1,100,200); scatter(x,y,sz)
x
、y
および sz
の対応する要素によって、各円の位置とサイズが決まります。すべての円を同じサイズでプロットするには、sz
を数値スカラーとして指定します。
円の色の変更
散布図を作成し、円の色を変更します。
x = linspace(0,3*pi,200); y = cos(x) + rand(1,200); c = linspace(1,10,length(x)); scatter(x,y,[],c)
x
、y
および c
の対応する要素によって、各円の位置と色が決まります。関数 scatter
は、c
の要素を現在のカラーマップの色にマッピングします。
カラー パレットの変更
R2023b 以降
名前付きカラー パレットは、チャートの色を変更する便利な方法です。次の例では、3 つの異なるカラー パレットを使用する散布図を比較します。
既定のパレットを使用して、乱数の散布図を作成します。
x = rand(50,5);
y = randn(50,5) + (5:5:25);
scatter(x,y,"filled")
関数 colororder
を使用して、カラー パレットを reef
に変更します。
colororder("reef")
カラー パレットを meadow
に変更します。
colororder("meadow")
マーカーの塗りつぶし
散布図を作成し、マーカーを塗りつぶします。scatter
ではマーカー エッジの色で各マーカーを塗りつぶします。
x = linspace(0,3*pi,200);
y = cos(x) + rand(1,200);
sz = 25;
c = linspace(1,10,length(x));
scatter(x,y,sz,c,'filled')
マーカー記号の指定
x
ベクトルと y
ベクトルを、ランダム ノイズが含まれる正弦値と余弦値として作成します。その後、140 平方ポイントの菱形のマーカーを使用して散布図を作成します。
theta = linspace(0,2*pi,150);
x = sin(theta) + 0.75*rand(1,150);
y = cos(theta) + 0.75*rand(1,150);
sz = 140;
scatter(x,y,sz,'d')
マーカーの色とライン幅の変更
x
ベクトルと y
ベクトルを、ランダム ノイズが含まれる正弦値と余弦値として作成します。散布図を作成してマーカー エッジの色、マーカー面の色およびライン幅を設定します。
theta = linspace(0,2*pi,300); x = sin(theta) + 0.75*rand(1,300); y = cos(theta) + 0.75*rand(1,300); sz = 40; scatter(x,y,sz,'MarkerEdgeColor',[0 .5 .5],... 'MarkerFaceColor',[0 .7 .7],... 'LineWidth',1.5)
データ点の透明度の変更
AlphaData
プロパティをさまざまな不透明度値のベクトルに設定することで、散布点の透明度を変更できます。散布図が AlphaData
値を必ず使用するようにするには、MarkerFaceAlpha
プロパティを 'flat'
に設定します。
正規分布する一連の乱数を作成します。次に、塗りつぶされたマーカーを含むデータの散布図を作成します。
x = randn(1000,1);
y = randn(1000,1);
s = scatter(x,y,'filled');
ゼロからの距離に応じて各点の不透明度を設定します。
distfromzero = sqrt(x.^2 + y.^2);
s.AlphaData = distfromzero;
s.MarkerFaceAlpha = 'flat';
table のデータのプロット
R2021b 以降
table のデータをプロットするには、table を関数 scatter
に渡してプロット対象の変数を指定すると便利です。たとえば、patients.xls
を table tbl
として読み取ります。tbl
を最初の引数として関数 scatter
に渡し、続けて変数名を渡すことにより、変数 Systolic
と Diastolic
の関係をプロットします。軸ラベルが変数名と一致することに注目してください。
tbl = readtable('patients.xls'); scatter(tbl,'Systolic','Diastolic');
また、複数の変数を同時にプロットできます。たとえば、yvar
引数を cell 配列 {'Systolic','Diastolic'}
として指定することにより、変数 Weight
に対して両方の血圧変数をプロットします。凡例を追加し、凡例ラベルが変数名と一致することに注目してください。
scatter(tbl,'Weight',{'Systolic','Diastolic'}); legend
カスタムの色とマーカー サイズを使用した table データのプロット
R2021b 以降
table のデータをプロットして色とマーカー サイズをカスタマイズする方法の 1 つとして、ColorVariable
プロパティと SizeData
プロパティを設定する方法があります。これらのプロパティは、関数 scatter
を呼び出すときに名前と値の引数として設定するか、後で Scatter
オブジェクトに対して設定できます。
たとえば、patients.xls
を table tbl
として読み取ります。塗りつぶされたマーカーを使用して、変数 Weight
に対して変数 Height
をプロットします。名前と値の引数 ColorVariable
を指定してマーカーの色を変更します。Scatter
オブジェクトを s
として返すため、後で他のプロパティを設定できます。
tbl = readtable('patients.xls'); s = scatter(tbl,'Weight','Height','filled','ColorVariable','Diastolic');
SizeData
プロパティを設定してマーカー サイズを 100
ポイントに変更します。次に、カラーバーを追加します。
s.SizeData = 100; colorbar
ターゲット座標軸およびマーカー タイプの指定
R2019b 以降
関数 tiledlayout
および関数 nexttile
を使用して、プロットをタイル表示できます。関数 tiledlayout
を呼び出して、2 行 1 列のタイル表示チャート レイアウトを作成します。関数 nexttile
を呼び出して、axes オブジェクト ax1
および ax2
を作成します。散布データを各座標軸にプロットします。下の散布図では、塗りつぶした菱形のマーカーを指定します。
x = linspace(0,3*pi,200); y = cos(x) + rand(1,200); tiledlayout(2,1) % Top plot ax1 = nexttile; scatter(ax1,x,y) % Bottom plot ax2 = nexttile; scatter(ax2,x,y,'filled','d')
scatter series の作成後の変更
散布図を作成し、scatter series オブジェクト s
を返します。
theta = linspace(0,1,500); x = exp(theta).*sin(100*theta); y = exp(theta).*cos(100*theta); s = scatter(x,y);
s
を使用して、作成した scatter series のプロパティをクエリおよび設定します。ライン幅を 0.6
ポイントに設定します。マーカー エッジの色を青に設定します。マーカー面の色を RGB 3 成分を使用して設定します。
s.LineWidth = 0.6;
s.MarkerEdgeColor = 'b';
s.MarkerFaceColor = [0 0.5 0.5];
入力引数
x
— x 座標
スカラー | ベクトル | 行列
x 座標。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。x
のサイズと形状はデータの形状に依存します。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
プロットのタイプ | 座標の指定方法 |
---|---|
1 つの点 |
scatter(1,2) |
1 つの点集合 |
scatter([1 2 3],[4; 5; 6]) |
色が異なる複数の点集合 | すべてのセットが同じ x 座標または y 座標を共有している場合は、共有している座標をベクトルとして、その他の座標を行列として指定します。ベクトルの長さは行列の次元の 1 つと一致していなければなりません。以下に例を示します。 scatter([1 2 3],[4 5 6; 7 8 9]) scatter は行列の列ごとに別個の点のセットをプロットします。または、 scatter([1 3 5; 2 4 6],[10 25 45; 20 40 60]) |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| categorical
| datetime
| duration
y
— y 座標
スカラー | ベクトル | 行列
y 座標。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。y
のサイズと形状はデータの形状に依存します。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
プロットのタイプ | 座標の指定方法 |
---|---|
1 つの点 |
scatter(1,2) |
1 つの点集合 |
scatter([1 2 3],[4; 5; 6]) |
色が異なる複数の点集合 | すべてのセットが同じ x 座標または y 座標を共有している場合は、共有している座標をベクトルとして、その他の座標を行列として指定します。ベクトルの長さは行列の次元の 1 つと一致していなければなりません。以下に例を示します。 scatter([1 2 3],[4 5 6; 7 8 9]) scatter は行列の列ごとに別個の点のセットをプロットします。または、 scatter([1 3 5; 2 4 6],[10 25 45; 20 40 60]) |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| categorical
| datetime
| duration
sz
— マーカー サイズ
36 (既定値) | 数値スカラー | 行ベクトルまたは列ベクトル | 行列 | []
マーカー サイズ。数値スカラー、ベクトル、行列、または空の配列 ([]
) として指定します。サイズは各マーカーの平方ポイント単位の面積を制御します。空の行列は、既定の 36 ポイントのサイズを指定します。サイズを指定する方法は、x
と y
の指定方法や目的のプロットの外観によって異なります。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
目的のマーカー サイズ | x と y | sz | 例 |
---|---|---|---|
すべての点に同じサイズ | スカラー |
x = [1 2 3 4]; y = [1 6; 3 8; 2 7; 4 9]; scatter(x,y,100) | |
点ごとに異なるサイズ | 同じ長さのベクトル |
|
x = [1 2 3 4]; y = [1 3 2 4]; sz = [80 150 700 50]; scatter(x,y,sz)
x = [1 2 3 4]; y = [1 3 2 4]; sz = [80 30; 150 900; 50 2000; 200 350]; scatter(x,y,sz) |
点ごとに異なるサイズ | 複数のデータ セットをプロットする場合は |
|
x = [1 2 3 4]; y = [1 6; 3 8; 2 7; 4 9]; sz = [80 150 50 700]; scatter(x,y,sz)
x = [1 2 3 4]; y = [1 6; 3 8; 2 7; 4 9]; sz = [80 30; 150 900; 50 2000; 200 350]; scatter(x,y,sz) |
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
c
— マーカーの色
色名 | RGB 3 成分 | RGB 3 成分の行列 | カラーマップ インデックスのベクトル
マーカーの色。色名、RGB 3 成分、RGB 3 成分の行列、またはカラーマップ インデックスのベクトルとして指定します。
色名 —
"red"
のような色名、または"r"
のような省略名。RGB 3 成分 — 色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 要素の行ベクトル。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。RGB 3 成分は、カスタム色を作成するのに役立ちます。RGB 3 成分の行列 — 各行が RGB 3 成分である 3 列の行列。
カラーマップ インデックスのベクトル —
x
およびy
のベクトルと同じ長さの数値のベクトル。
色を指定する方法は、目的の配色や 1 つの座標セットをプロットするか複数の座標セットをプロットするかによって異なります。次の表では、最も一般的な状況について説明します。
配色 | 色の指定方法 | 例 |
---|---|---|
すべての点に 1 つの色を使用する。 | 次の表のいずれかの色名または省略名を指定するか、1 つの RGB 3 成分を指定します。 | 1 つの点集合をプロットし、色を scatter(1:4,[2 5 3 7],[],"red") 2 つの点集合をプロットし、RGB 3 成分を使用して色を赤に指定します。 scatter(1:4,[2 5; 1 2; 8 4; 11 9],[],[1 0 0]) |
カラーマップを使用して各点に異なる色を割り当てる。 | 数値の行ベクトルまたは列ベクトルを指定します。数値は現在のカラーマップ配列にマッピングされます。最小値はカラーマップの最初の行にマッピングされ、最大値は最後の行にマッピングされます。中間の値は中間の行に線形にマッピングされます。 プロットに点が 3 つある場合、値が必ずカラーマップ インデックスとして解釈されるように列ベクトルを指定します。 この方法は、 | 4 つのカラーマップ インデックスを指定するベクトル c = 1:4;
scatter(1:4,[2 5 3 7],[],c)
colormap(gca,"winter") |
点ごとにカスタム色を作成する。 | m 行 3 列の RGB 3 成分の行列を指定します (m はプロットの点の数)。 この方法は、 | 緑、赤、グレー、および紫の RGB 3 成分を指定する行列 c = [0 1 0; 1 0 0; 0.5 0.5 0.5; 0.6 0 1]; scatter(1:4,[2 5 3 7],[],c) |
データ セットごとに異なる色を作成する。 | n 行 3 列の RGB 3 成分の行列を指定します (n はデータ セットの数)。 この方法は、 | 2 つの RGB 3 成分を含む行列 c = [1 0 0; 0.6 0 1]; s = scatter(1:4,[2 5; 1 2; 8 4; 11 9],[],c) |
一般的な色の色名と RGB 3 成分
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
MATLAB® の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
mkr
— マーカー記号
"o"
(既定値) | "+"
| "*"
| "."
| "x"
| ...
マーカー記号。次の表に挙げる値のいずれかとして指定します。
マーカー | 説明 | 結果のマーカー |
---|---|---|
"o" | 円 |
|
"+" | プラス記号 |
|
"*" | アスタリスク |
|
"." | 点 |
|
"x" | 十字 |
|
"_" | 水平線 |
|
"|" | 垂直線 |
|
"square" | 正方形 |
|
"diamond" | 菱形 |
|
"^" | 上向き三角形 |
|
"v" | 下向き三角形 |
|
">" | 右向き三角形 |
|
"<" | 左向き三角形 |
|
"pentagram" | 星形五角形 |
|
"hexagram" | 星形六角形 |
|
"filled"
— マーカーの内部を塗りつぶすオプション
"filled"
マーカーの内部を塗りつぶすオプション。"filled"
として指定します。このオプションは、たとえば "o"
や "square"
などの面があるマーカーに使用します。エッジのみを含む面のないマーカー ("+"
、"*"
、"."
および "x"
) は描画されません。
"filled"
オプションは Scatter
オブジェクトの MarkerFaceColor
プロパティを "flat"
に、MarkerEdgeColor
プロパティを "none"
に設定します。これにより、マーカーの面が描画され、エッジは描画されません。
tbl
— ソース table
table | timetable
プロットするデータが含まれるソース table。table または timetable として指定します。
xvar
— x 座標を含む table 変数
1 つ以上の table 変数インデックス
x 座標を含む table 変数。1 つ以上の table 変数インデックスとして指定します。
table インデックスの指定
以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を 1 つ以上指定します。
インデックス方式 | 例 |
---|---|
変数名:
|
|
変数インデックス:
|
|
変数の型:
|
|
データのプロット
指定する table 変数には、数値、categorical 値、datetime 値、または duration 値を含めることができます。
1 つのデータ セットをプロットするには、xvar
と yvar
にそれぞれ 1 つの変数を指定します。たとえば、Patients.xls
を table tbl
に読み取ります。変数 Weight
に対して変数 Diastolic
をプロットします。
tbl = readtable("Patients.xls"); scatter(tbl,"Weight","Diastolic")
複数のデータ セットをまとめてプロットするには、xvar
、yvar
、またはその両方に複数の変数を指定します。両方の引数に複数の変数を指定する場合、変数の数は同じでなければなりません。
たとえば、変数 Weight
に対して変数 Systolic
および Diastolic
をプロットします。
scatter(tbl,"Weight",["Systolic","Diastolic"])
xvar
と yvar
に対して異なるインデックス方式を使用できます。たとえば、xvar
を変数名として、yvar
をインデックス番号として指定します。
scatter(tbl,"Weight",9)
yvar
— y 座標を含む table 変数
1 つ以上の table 変数インデックス
y 座標を含む table 変数。1 つ以上の table 変数インデックスとして指定します。
table インデックスの指定
以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を 1 つ以上指定します。
インデックス方式 | 例 |
---|---|
変数名:
|
|
変数インデックス:
|
|
変数の型:
|
|
データのプロット
指定する table 変数には、数値、categorical 値、datetime 値、または duration 値を含めることができます。
1 つのデータ セットをプロットするには、xvar
と yvar
にそれぞれ 1 つの変数を指定します。たとえば、Patients.xls
を table tbl
に読み取ります。変数 Weight
に対して変数 Diastolic
をプロットします。
tbl = readtable("Patients.xls"); scatter(tbl,"Weight","Diastolic")
複数のデータ セットをまとめてプロットするには、xvar
、yvar
、またはその両方に複数の変数を指定します。両方の引数に複数の変数を指定する場合、変数の数は同じでなければなりません。
たとえば、変数 Weight
に対して変数 Systolic
および Diastolic
をプロットします。
scatter(tbl,"Weight",["Systolic","Diastolic"])
xvar
と yvar
に対して異なるインデックス方式を使用できます。たとえば、xvar
を変数名として、yvar
をインデックス番号として指定します。
scatter(tbl,"Weight",9)
ax
— ターゲット座標軸
Axes
オブジェクト | PolarAxes
オブジェクト | GeographicAxes
オブジェクト
ターゲット座標軸。Axes
オブジェクト、PolarAxes
オブジェクト、または GeographicAxes
オブジェクトとして指定します。座標軸を指定せず、現在の axes オブジェクトが直交座標軸の場合、関数 scatter
は現在の座標軸にプロットを作成します。
極座標または地理座標で散布図を作成するには、関数 polarscatter
または geoscatter
を使用すると便利です。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: "MarkerFaceColor","red"
は、マーカーの面の色を赤に設定します。
ここでは、Scatter
オブジェクトのプロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、Scatter のプロパティ を参照してください。
MarkerEdgeColor
— マーカーの輪郭の色
"flat"
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | "r"
| "g"
| "b"
| ...
マーカーの輪郭の色。"flat"
、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。既定値 "flat"
では、CData
プロパティからの色が使用されます。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: [0.5 0.5 0.5]
例: "blue"
例: "#D2F9A7"
MarkerFaceColor
— マーカーの塗りつぶし色
"none"
(既定値) | "flat"
| "auto"
| RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | "r"
| "g"
| "b"
| ...
マーカーの塗りつぶし色。"flat"
、"auto"
、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、色名、または省略名として指定します。"flat"
オプションでは CData
値が使用されます。"auto"
オプションでは、座標軸の Color
プロパティと同じ色が使用されます。
カスタム色を使用する場合は、RGB 3 成分または 16 進数カラー コードを指定します。
RGB 3 成分は、色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 成分の行ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば[0.4 0.6 0.7]
のようになります。16 進数カラー コードは、ハッシュ記号 (
#
) で始まり、3 桁または 6 桁の0
からF
までの範囲の 16 進数が続く string スカラーまたは文字ベクトルです。この値は大文字と小文字を区別しません。したがって、カラー コード"#FF8800"
、"#ff8800"
、"#F80"
、および"#f80"
は等価です。
あるいは、名前を使用して一部の一般的な色を指定できます。次の表に、名前の付いた色オプション、等価の RGB 3 成分、および 16 進数カラー コードを示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" | |
"none" | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 色なし |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
例: [0.3 0.2 0.1]
例: "green"
例: "#D2F9A7"
LineWidth
— マーカー エッジの幅
0.5
(既定値) | 正の値
マーカー エッジの幅。ポイント単位の正の値として指定します。
例: 0.75
ColorVariable
— カラー データを含む table 変数
table 変数インデックス
カラー データを含む table 変数。ソース table の変数インデックスとして指定します。
table インデックスの指定
以下のいずれかのインデックス方式を使用して、目的の変数を指定します。
インデックス方式 | 例 |
---|---|
変数名:
|
|
変数インデックス:
|
|
変数の型:
|
|
カラー データの指定
ColorVariable
プロパティを指定して、マーカーの色を制御します。MarkerFaceColor
プロパティが "flat"
に設定されている場合は、変数のデータによってマーカーの塗りつぶし色を制御します。MarkerEdgeColor
が "flat"
に設定されている場合は、このデータによってマーカーの輪郭の色も制御できます。
指定する table 変数には、任意の数値型の値を含めることができます。値は、次のいずれかの形式にできます。
現在のカラーマップに線形にマッピングされる数値の列。
RGB 3 成分の 3 列配列。RGB 3 成分は、各値が特定の色の赤、緑、青成分の強度を指定する 3 要素ベクトルです。強度値は
[0,1]
の範囲でなければなりません。たとえば、[0.5 0.7 1]
では薄い青の色調が指定されます。
ColorVariable
プロパティを設定すると、MATLAB は CData
プロパティを更新します。
出力引数
s
— Scatter
オブジェクト
Scatter
オブジェクト | Scatter
オブジェクトの配列
Scatter
オブジェクトまたは Scatter
オブジェクトの配列。散布図のプロパティを作成後に変更するには、s
を使用します。
拡張機能
tall 配列
メモリの許容量を超えるような多数の行を含む配列を計算します。
使用上の注意事項および制限事項:
tall 配列
X
およびY
でサポートされている構文は以下のとおりです。scatter(X,Y)
scatter(X,Y,sz)
scatter(X,Y,sz,c)
scatter(___,"filled")
scatter(___,mkr)
scatter(___,Name,Value)
scatter(ax,___)
sz
はスカラーか空の[]
でなければなりません。c
はスカラーか RGB 3 成分でなければなりません。categorical 入力はサポートされません。
tall 配列の場合、関数
scatter
は反復してプロットし、読み取ったデータの増加に伴い順次プロットに追加します。更新中は、進行状況インジケーターにプロット済みデータの比率が表示されます。更新プロセス中は、プロットが完了するまでズームと移動がサポートされます。更新プロセスを停止するには、進行状況インジケーターの [一時停止] ボタンを押します。
詳細については、tall 配列の可視化を参照してください。
GPU 配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用してグラフィックス処理装置 (GPU) 上で実行することにより、コードを高速化します。
使用上の注意事項および制限事項:
この関数は GPU 配列を受け入れますが、GPU 上では実行されません。
詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
分散配列
Parallel Computing Toolbox™ を使用して、クラスターの結合メモリ上で大きなアレイを分割します。
使用上の注意事項および制限事項:
この関数は分散配列に対して演算を行いますが、クライアントの MATLAB で実行されます。
詳細については、分散配列を使用した MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
バージョン履歴
R2006a より前に導入R2022b: table で作成したプロットが軸ラベルと凡例ラベルに特殊文字を保持
関数 scatter
に 1 つの table と 1 つ以上の変数名を渡した場合に、table 変数名に含めた特殊文字 (アンダースコアなど) が軸ラベルと凡例ラベルに表示されるようになりました。以前は、特殊文字は TeX または LaTeX の文字として解釈されていました。
たとえば、Sample_Number
という名前の変数を含む table を関数 scatter
に渡すと、軸ラベルと凡例ラベルにアンダースコアが表示されます。R2022a 以前のリリースでは、アンダースコアは下付き文字として解釈されます。
リリース | table 変数 "Sample_Number" のラベル |
---|---|
R2022b |
|
R2022a |
|
軸ラベルと凡例ラベルを TeX または LaTeX の書式設定で表示するには、ラベルを手動で指定します。たとえば、プロット後に、目的のラベル文字列を指定して関数 xlabel
または関数 legend
を呼び出します。
xlabel("Sample_Number") legend(["Sample_Number" "Another_Legend_Label"])
R2021b: table を直接 scatter
に渡す
table を関数 scatter
に渡し、その後にプロット対象の変数を渡すことで、プロットを作成します。データを table として指定すると、軸ラベルと凡例 (存在する場合) に table 変数名を使用して自動的にラベルが付けられます。
MATLAB コマンド
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