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緯度データと経度データを使用したマップの作成

地理座標軸とチャートを使用して、緯度と経度のデータをマップ上にプロットします。地理座標軸とチャートを使用すると、ベースマップを使用してデータのコンテキストを提供したり、パンして近くの地域を表示したり、ズームして地域をより詳細に表示したりできます。

これらの例では、緯度と経度のデータから地理的ライン プロット、地理的散布図、地理バブル チャート、および地理密度プロットを作成する方法を示します。

地理的ライン プロット

geoplot関数を使用して、地理的ライン プロットを作成します。

隣接する米国の境界の座標を含む MAT ファイルを読み込みます。ファイルには 2 つの変数が含まれています。uslat 変数は緯度座標を度単位で指定し、uslon 変数は経度座標を度単位で指定します。

load usapolygon.mat

geoplot 関数を使用して、座標からライン プロットを作成します。ライン仕様を使用して、ラインの外観をカスタマイズします。

figure
geoplot(uslat,uslon,"-.")

geolimits 関数を使用して、マップの緯度と経度の範囲を変更します。geobasemap 関数を使用して、ベースマップを変更します。次に、title 関数を使用してタイトルを追加します。

geolimits([35 49],[-87 -62])
geobasemap grayland
title("Northeast United States")

地理的散布図

geoscatter関数を使用して、地理的散布図を作成します。

欧州にある複数の都市の緯度と経度の座標を指定します。

lat = [48.85 51.5 40.41 41.9 52.52 52.36 52.22 47.49 44.42 50.07 48.20 46.94];
lon = [2.35 -0.12 -3.70 12.49 13.40 4.90 21.01 19.04 26.10 14.43 16.37 7.44];

geoscatter 関数を使用して、座標から散布図を作成します。マーカーにはマゼンタのダイヤモンドを使用します。

figure
geoscatter(lat,lon,[],"m","d")

geolimits 関数を使用して、マップの緯度と経度の範囲を調整します。geobasemap 関数を使用して、ベースマップを変更します。次に、title 関数を使用してタイトルを追加します。

geolimits([30 60],[-20 50])
geobasemap topographic
title("European Cities")

スタンドアロンの地理バブル チャート

geobubble関数を使用して、スタンドアロンの地理バブル チャートを作成します。

津波に関するデータを table としてワークスペースに読み取ります。各 table 行は、個々の津波の発生を表します。table 変数には、緯度、経度、原因、波の高さなどの津波に関するデータが含まれます。

tsunamis = readtable("tsunamis.xlsx");

津波の原因に応じてバブルを色分けする準備を行います。Cause table 変数は、'Earthquake' や 'Volcano' など、各津波の原因の属性です。変数 Cause を、文字ベクトルの cell 配列から categorical ベクトルに変換します。

tsunamis.Cause = categorical(tsunamis.Cause);

geobubble 関数を使用して、table から地理バブル チャートを作成します。table 変数 Latitude および Longitude を使用して津波の位置を指定します。table 変数 MaxHeight に格納された波の高さを使用して、バブルのサイズを指定します。table 変数 Cause に格納されたカテゴリを使用して、バブルの色を指定します。地理バブル チャート オブジェクトを gb として返します。

figure
gb = geobubble(tsunamis,"Latitude","Longitude", ...
    SizeVariable="MaxHeight",ColorVariable="Cause");

geolimits 関数を使用して、マップの緯度と経度の範囲を変更します。geobasemap 関数を使用して、ベースマップを変更します。

geolimits([2 68],[-180 -80])
geobasemap colorterrain

title 関数を使用してタイトルを追加します。サイズの凡例の名前を変更するには、地理バブル チャート オブジェクトの SizeLegendTitle プロパティを設定します。

title("Tsunamis in North America")
gb.SizeLegendTitle = "Maximum Height";

地理密度プロット

geodensityplot関数を使用して、地理密度プロットを作成します。

カリフォルニアの携帯電話基地局データを含む table を読み取ります。各 table 行は個々の携帯電話基地局を表します。table 変数には、緯度と経度の座標など、携帯電話基地局に関するデータが含まれます。

load cellularTowers.mat

table から緯度と経度の座標を抽出します。

lat = cellularTowers.Latitude;
lon = cellularTowers.Longitude;

geodensityplot 関数を使用して、座標から密度プロットを作成します。各座標が影響を与える半径を 50 km に指定します。

figure
geodensityplot(lat,lon,Radius=50e3)

title 関数を使用してタイトルを追加します。

title("Cell Towers in California")

さらなる探索: 他のマップ投影の使用

地理座標軸とチャートでは、Web ベースのマッピング タスクでよく利用される Web メルカトル マップ投影を使用します。極地域に適した投影など、他の投影を使用する同様のマップを作成するには、Mapping Toolbox™ のマップ座標軸を使用します。マップ座標軸の詳細については、Create Common Plots Using Map Axes (Mapping Toolbox)を参照してください。

参考

関数

プロパティ

トピック