Main Content

プロットの作成

ライブ エディターで線形解析応答プロットを対話的に作成

R2022b 以降

説明

[プロットの作成] ライブ エディター タスクを使用すると、MATLAB® ワークスペースで、動的システム モデルの時間領域および周波数領域の解析プロットを対話的に作成することができます。このページでは、[プロットの作成] ライブ タスクで使用できる機能のサブセットについて説明します。このサブセットは、[カテゴリでフィルター] メニューの [Control Toolbox プロット] を選択すると使用できます。タスク全般の詳細については、[プロットの作成] ライブ エディター タスクのリファレンス ページを参照してください。

サポートされているプロット

[プロットの作成] ライブ エディター タスクは、以下の線形解析応答プロットをサポートしています。

Create Plot task in the Live Editor

プロットの作成 を開く

MATLAB ライブ エディターでライブ スクリプトに [プロットの作成] タスクを追加するには、以下を行います。

  • [ライブ エディター] タブで [タスク] をクリックし、[プロットの作成] アイコン Create Plot task icon を選択します。

  • ライブ スクリプト内のコード ブロックで、bodesteppzplotimpulse などの関連キーワードを入力します。提案されたコマンド候補から [プロットの作成] を選択します。この方法を使用してタスクを追加すると、MATLAB により、タスクの [可視化の選択] セクションで、対応するチャート タイプが自動的に選択されます。

すべて展開する

ライブ エディターで [プロットの作成] タスクを使用して、各種の線形解析プロットを対話的に作成し、可視化します。また、MATLAB® ワークスペースのオプション オブジェクトを使用して、プロットをカスタマイズすることもできます。この例を開くと、ボード線図を作成するための [プロットの作成] タスクを含む、事前設定されたスクリプトが表示されます。

この例では、次の SISO 状態空間モデルを考えます。

A=[-1.5-210]B=[0.50]C=[01]D=0SISO State-Space Model

次の状態空間行列で定義される SISO 状態空間モデルを作成します。

A = [-1.5,-2;1,0];
B = [0.5;0];
C = [0,1];
D = 0;
sys = ss(A,B,C,D);

sys のボード線図を作成するために、ライブ エディターで [プロットの作成] タスクを開きます。[ライブ エディター] タブで、[タスク][プロットの作成] を選択します。タスクの [カテゴリでフィルター] ドロップダウン メニューから Control Toolbox Plots を選択します。[可視化の選択] フィールドにプロット名を入力して、プロット タイプを直接検索することもできます。

liveeditortask_createplotctrl1.png

次に、使用可能なプロットから "bodeplot" を選択します。サポートされているモデル タイプが MATLAB ワークスペースにない場合、それぞれのプロット タイプは使用できません。

liveeditortask_createplotctrl2.png

[動的システム] ドロップダウン メニューを使用して、MATLAB ワークスペースから適切なモデルを選択します。[周波数] ドロップダウン メニューを使用して、周波数のベクトルを指定できます。事前定義されたオプション オブジェクトを使用して、プロットをカスタマイズすることもできます。詳細については、bodeplotを参照してください。

この例では sys を選択し、他のオプションは default のままにします。

liveeditortask_createplotctrl3.png

liveeditortask_createplotctrl4.png

[オプションの可視化パラメーターを選択] メニューを使用して、プロットの色、ライン スタイル、およびマーカー記号を選択することもできます。liveeditortask_createplotctrl5.png をクリックして、さらに可視化パラメーターを追加できます。この例では、ラインの色を緑に変更します。

liveeditortask_createplotctrl6.png

liveeditortask_createplotctrl7.png

liveeditortask_createplotctrl8.png

このタスクで生成されたコードを確認するには、タスク パラメーター エリアの下部にある [コードの表示] をクリックして、タスクの表示を展開します。

複数の可視化を同じプロット軸上にオーバーレイすることもできます。詳細と例については、プロットの作成タスクのリファレンス ページを参照してください。

パラメーター

すべて展開する

線形解析応答プロットを作成するための動的システム モデルまたはモデル配列を選択します。使用できる動的システムには次のようなものがあります。

  • tfzpkss モデルなどの連続時間または離散時間の数値 LTI モデル。

  • sparss モデルまたは mechss モデルなどのスパース状態空間モデル。

  • genssuss (Robust Control Toolbox) モデルなどの一般化された、あるいは不確かさをもつ LTI モデル。(不確かさをもつモデルを使用するには Robust Control Toolbox™ ソフトウェアが必要です。)

    • 調整可能な制御設計ブロックの場合、タスクは現在の値でモデルを評価して応答データをプロットします。

    • 不確かさをもつ制御設計ブロックの場合、タスクはモデルのノミナル値とランダム サンプルをプロットします。

  • ボード応答、シグマ応答、ナイキスト応答、またはニコルス応答をプロットするための frd モデルなどの周波数応答データ モデル。このようなモデルの場合、タスクはモデルで定義されている周波数における応答をプロットします。

  • idtf (System Identification Toolbox)idss (System Identification Toolbox)idproc (System Identification Toolbox) モデルなどの同定された LTI モデル。(同定されたモデルを使用するには System Identification Toolbox™ ソフトウェアが必要です。)

メモ

  • ハンケル特異値のプロットには単一のモデルのみを使用できます。他のすべての応答プロットでは、動的システム モデルの配列がある場合、タスクは同じ座標軸上に配列内のすべてのモデルの応答をプロットします。

以下のようなプロット タイプに基づいて適切なオプション セットの作成と選択を行います。

プロット タイプオプション オブジェクト作成関数
bodeplotBodeOptions オブジェクトbodeoptions
sigmaplotSigmaOptions オブジェクトsigmaoptions
nyquistplotNyquistOptions オブジェクトnyquistoptions
nicholsplotNicholsOptions オブジェクトnicholsoptions
stepplotTimeOptions オブジェクトtimeoptions
impulseplotTimeOptions オブジェクトtimeoptions
rlocusplotPZOptions オブジェクトpzoptions
pzplotPZOptions オブジェクトpzoptions
iopzplotPZOptions オブジェクトpzoptions
hsvplotHSVOptions オブジェクトhsvoptions

バージョン履歴

R2022b で導入