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ライブ スクリプトへの対話型タスクの追加

ライブ エディター タスクとは

ライブ エディター タスクは、ライブ スクリプトに追加して特定のまとまった操作を実行できる、シンプルなポイント アンド クリック インターフェイスです。タスクをライブ スクリプトに追加して、パラメーターの検討やコードの自動生成を実行できます。タスクを使用することで、開発時間やエラー、プロットにかかる時間が削減されます。

タスクは、一連の MATLAB® コマンドを表します。その出力はインラインで表示するか、または右側に表示できます。タスクで実行される MATLAB コマンドを確認するには、生成されたコードを表示します。

Two views of the Smooth Data task. The first view shows the task with output inline and the generated code hidden. The second view shows the task with output on the right and the generated code visible.

タスクの挿入

ライブ スクリプトにタスクを追加するには、[ライブ エディター] タブに移動し、 [タスク] をクリックして、使用可能なタスクから選択します。また、ライブ スクリプトのコード ブロックでタスクの名前を入力することもできます。入力中、ライブ エディターで一致候補が表示され、目的のタスクを選択して挿入することができます。たとえば、外れ値を含むデータのベクトルを作成するライブ スクリプトを作成します。

A = [57 59 60 100 59 58 57 58 300 61 62 60 62 58 57];

ライブ スクリプトに [プロットの作成] タスクを追加し、データのベクトルをプロットします。

Create Plot task with the plot visualization selected, the X parameter set to default, the Y parameter set to A, and the resulting plot displayed underneath

[外れ値データの削除] タスクをライブ スクリプトに追加して、ノイズの多いデータを平滑化し、結果が歪められないようにします。タスクを追加するには、ライブ スクリプトで clean という語の入力を開始し、コマンド補完の候補から Clean Outlier Data を選択します。タスク内で、[入力データ]A に設定します。タスクはデータ内の 2 つの外れ値を特定して埋め、格納した結果を使って変数 cleanedData を MATLAB ワークスペースに作成します。結果は、タスクの出力プロットでも確認できます。結果に満足するまで、さらにパラメーターの変更を続けます。

Clean Outlier Data task with the input data set to A, the cleaning method set to filling outliers by linear interpolation, the detection method set to median, and the resulting plot displayed underneath, showing two outliers

既定のパラメーターに戻す

すべてのパラメーター値を既定値に戻すには、タスクの右上隅にあるオプション ボタン () をクリックし、[既定値に戻す] を選択します。

可読性を高めるためにタスクを折りたたむ

パラメーターの変更が完了したら、可読性が高まるようタスクを折りたたむことができます。タスクを折りたたむには、タスク左上の矢印をクリックします。

Clean Outlier Data task with an arrow button at the top-left

タスクは出力と共に、ユーザーにとって読みやすい 1 行の疑似コードで表示されます。

Collapsed Live Editor task with the pseudocode: Filled outliers in A using the linear interpolation method

タスクの削除

タスクを削除するには、タスクの右上隅にあるオプション ボタン () をクリックし、[タスクの削除] を選択します。あるいは、そのタスクを選択し、Delete キーまたは Backspace キーを押します。

タスクと周囲のコードの実行

既定では、タスクのパラメーター値を変更すると、タスクと現在のセクション (セクション内の他のタスクを含む) が自動的に実行されます。これにより、結果と、セクション内の周囲のコードが最新状態に維持されます。たとえば、ライブ スクリプト cleanmydata.mlx では、[外れ値データの削除] タスクのパラメーター値を変更するたびに、ノイズの多いデータのベクトルを作成するコードを含むセクション全体が再実行されます。

タスク ウィンドウの右上隅にあるオン状態の [自動実行] チェックボックスは、タスクのパラメーターを変更するとタスクが自動的に実行されることを示します。

Clean Outlier Data task with a green circular icon in the top-right corner

タスクのパラメーターを変更したときのタスクの自動実行を無効にするには、[自動実行] チェックボックスをクリアします。次に、タスクと現在のセクションを実行するには、[自動実行] チェックボックスの左側にある [現在のセクションを実行します] ボタン をクリックします。一部のタスクは、既定で自動実行されません。この既定の設定により、これらのタスクの最適なパフォーマンスが確保されます。

Clean Outlier Data task with a gray circular icon in the top-right corner

タスクのパラメーターの値が変化したときに実行されるコードも変更できます。実行されるコードを変更するには、タスクの右上隅にあるオプション ボタン () をクリックし、[実行構成] を選択し、利用可能なオプションを選択します。

  • 現在のセクション (既定) — タスクが含まれるセクションを実行します。タスクのみを実行するには、タスクの前後にセクション区切りを追加します。セクションと、セクション区切りの追加方法の詳細については、コードのセクションの作成と実行を参照してください。

  • 現在のセクションと、上のセクションのうち変更済みまたは未実行のセクション — 現在のセクションと、タスクの上にある変更済みまたは未実行のコードを実行します。ライブ スクリプトがまだ実行されていない場合は、タスクのパラメーターの値を変更すると、現在のセクションと、それより前のすべてのセクションが実行されます。

  • 現在のセクションから最後まで — タスクが含まれるセクションとそれに続くセクションを実行します。

  • すべてのセクション — ライブ スクリプト内のすべてのセクションを実行します。

出力引数名の変更

出力引数の名前を変更するには、引数名が含まれるテキスト ボックスをクリックし、新しい名前を入力します。

Clean Outlier Data task with the text box for the output argument name circled

結果の出力引数は、追加のライブ エディター タスクへの入力など、後続のコードで使用できます。

生成コードの表示と編集

タスクで実行される MATLAB コマンドを表示するには、タスクの右上隅にあるオプション ボタン () をクリックし、[コントロールおよびコード] または [コードのみ] のいずれかを選択します。また、タスクの左下隅にある矢印を使用して、生成コードの表示と非表示を切り替えることもできます。生成コードは読み取り専用です。

生成コードを編集するには、オプション ボタン () をクリックし、[コードへの変換] を選択します。このオプションによりタスクが削除され生成コードに置き換えられて、編集ができるようになります。

Two views of the Smooth Data task. The first view shows the task with all of its parameters and the generated code visible. The second view shows the task after it has been converted to code. The task parameters are hidden and just the generated code is visible.

カスタム ライブ エディター タスク

ワークフローに固有のまとまった操作を実行する独自のライブ エディター タスクを作成できます。その後、ライブ エディター タスクを独自のライブ スクリプトに追加するか、他のユーザーと共有できます。詳細については、Live Editor Task Development Overviewを参照してください。

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