産業オートメーション コンポーネント (電気駆動装置、センサーなど) の高度化に伴い、エンジニアは、MATLAB や Simulink を使用して制御アルゴリズムを設計し、信号の解析とシミュレーションを行っています。また、エンジニアは、IEC 61131-3、VHDL®、Verilog®、および C/C++ コード生成を使用して、妥当性確認済みの機能をコンポーネントに展開することもできます。
この方法により、エンジニアは性能や効率、稼働時間に関して最適化されたオートメーション機器を構築できます。
電気駆動装置
MATLAB や Simulink を使用することで、エンジニアは電気駆動装置 (サーボドライブ、可変周波数ドライブ、周波数コントローラーなど) の制御アルゴリズムと監視ロジックを設計できます。Simscape Electrical には、さまざまな忠実度で異なるモーターやインバーターのタイプをモデル化およびシミュレーションするためのコンポーネント ライブラリが用意されています。Motor Control Blockset は、効率的な組み込みコードを生成するために最適化された制御アルゴリズムを提供します。
エンジニアは、Simulink Real-Time および Speedgoat ハードウェアを使用して、ラピッド コントロール プロトタイピング (RCP) および HIL (ハードウェアインザループ) シミュレーションを実行します。また、C 言語や HDL コードを生成して、妥当性確認済みの機能を運用に展開することもできます。
センサー
エンジニアは、MATLAB や Simulink を使用して、高度な機能を備えた正確で高精度の産業用センサーを設計できます。また、コード生成を使用して妥当性確認済みのアルゴリズムを展開することもできます。
油圧・空気圧アクチュエータ
MATLAB や Simulink を使用することで、エンジニアは、油圧アクチュエータの制御アルゴリズムおよび監視ロジックを設計できます。Simscape Fluids には、ポンプやバルブ、パイプライン、熱交換器などの流体システムおよび空気圧システムのモデル化およびシミュレーション用のコンポーネント ライブラリが用意されています。
MATLAB や Simulink を使用した産業オートメーション コンポーネントの開発と妥当性確認
「モデルベースデザインがなければ、当社の小規模なチームでは半年後の納期に間に合わせることはできませんでした。すべてを C 言語で記述しなければならなかったとしたら、プロジェクトを始めることすらできなかったでしょう。MATLAB や Simulink で解析や可視化、コントローラーの設計を迅速に行うことができたおかげで、プロジェクトを実現することができました」