MATLAB Compiler

MATLAB Compiler を使用したスタンドアロン アプリケーションのワークフロー。

スタンドアロン アプリケーションの作成

MATLAB プログラムからスタンドアロン アプリケーションを作成し、同僚、パートナー、クライアントなど、普段 MATLAB を利用していない相手とも無償で共有できます。Simulink シミュレーションからスタンドアロン アプリケーションを作成するには、Simulink Compiler を使用します。スタンドアロン アプリケーションは、MATLAB App Designer または GUIDE で設計した MATLAB のグラフィックスと UI を使用する完全なアプリにしたり、コマンドラインから実行可能ファイルにしたりすることができます。

スタンドアロン アプリケーションを Docker コンテナーとしてパッケージ化するワークフロー。

Docker コンテナーとしてアプリケーションを配布

スタンドアロン アプリケーションを自己完結型の Docker イメージとしてパッケージ化し、配布します。コンテナーイメージは、アプリケーション、最適化された MATLAB Runtime コンポーネント、およびオペレーティング システム ライブラリで構成されています。

中央の MATLAB Web App Server から Web アプリにアクセスする複数のエンドユーザー。

Web アプリの作成とホスト

App Designer を使用して MATLAB アプリを作成し、Web アプリとしてパッケージ化します。ユーザーはソフトウェアを追加でインストールすることなく、一意の URL を使用してブラウザーから各 Web アプリに直接アクセスできます。Web アプリ内に Simulink シミュレーションを組み込むには、Simulink Compiler を使用します。MATLAB Compiler に付属する MATLAB Web App Server の開発用バージョンを使用して MATLAB Web アプリをホストし、信頼できるイントラネット環境内でユーザーと共有できます。

MATLAB Compiler を使用して作成および共有された Excel アドインによる太陽光解析係数の数式とグラフィックス出力。

Microsoft Excel アドイン

MATLAB プログラムを Excel アドインとしてパッケージ化して、Microsoft Excel 用のカスタム関数を作成します。ユーザーは既存の Excel 関数と同じように、Excel 内でカスタム関数にアクセスできます。コードをパッケージ化しアドインとしてデプロイする前に、MATLAB Compiler の対話型ツールを使用してコードをテストします。MATLAB で開発したアルゴリズム、可視化機能、ユーザー インターフェイスを組み込んだ Excel アドインを作成して、Excel 内で解析およびシミュレーションを実行することができます。

Hadoop クラスター上で MapReduce を実行するワークフローを示すブロックダイアグラム。

tall 配列と MapReduce アプリケーションの作成および実行

Apache Spark 対応の Hadoop® クラスターに対して、tall 配列を使用するスタンドアロン MATLAB MapReduce アプリケーションを作成して実行します。また、Spark 用 MATLAB API を使用すれば、Spark 対応の MATLAB アプリケーションを作成および実行することもできます。さらに、MATLAB の map 関数と reduce 関数からデプロイ可能なアーカイブを作成して、Hadoop の MapReduce ジョブに統合することもできます。

ビッグデータ プラットフォームでの MATLAB Runtime インストールの自動化

MATLAB Runtime を自動的にダウンロードし、MATLAB ベースの MapReduce アプリケーションまたは Spark アプリケーションをデプロイしてデータ解析およびビッグデータ処理を実行するように、ビッグデータ プラットフォームを構成します。

MATLAB を使用して開発されたリスク管理アプリケーション。

MATLAB を利用しないユーザーへの MATLAB 解析のデプロイ

MATLAB Compiler で作成されたすべてのアプリケーションおよびアドインは、MATLAB Runtime を使用して実行されます。共有ライブラリおよびコードの集合であるこのランタイムにより、MATLAB プログラムを、内部の意思決定者や同僚、または外部のクライアントや顧客と共有できます。MATLAB Runtime は、アプリケーションとともにパッケージ化したり、ユーザーがアプリケーションをインストールするときにダウンロードできるように設定したりすることが可能です。

アプリの暗号化を示す図。

暗号化コードおよびクロスプラットフォームのデプロイ

MATLAB コードファイルは MATLAB Compiler により暗号化されるため、アプリケーション ユーザーはソースコードを見ることはできません。1 つのプラットフォームで Web アプリを開発し、サポート対象のその他のプラットフォーム上で動作するサーバーやワークステーションにデプロイします。エンドユーザーは、MATLAB Runtime がサポートするあらゆるプラットフォームにアプリケーションをインストールして実行できます。

MATLAB Compiler を使用してアプリをパッケージ化するプロセス。

対話型パッケージ化ツールの使用およびインストーラーのカスタマイズ

MATLAB プログラムのパッケージ化および他のユーザーとの共有のプロセスを簡略化します。MATLAB Compiler のアプリを使用して、MATLAB アプリケーションを対話形式でパッケージ化します。あるいは、コマンドラインツールを使用してスクリプトによりパッケージ化します。また、作成者、スプラッシュ スクリーン、バージョン番号などの情報でアプリケーションのインストーラーをカスタマイズすることもできます。

「MATLAB Compiler の使用により、解析プロセス全体を単一の実行可能ファイルにまとめることができました。日常的に飛行データを監視しているため、結果として複数の Journal Bearing の故障を発生の約 1 か月前に予測できました。」