単純な住宅ローン計算機 Web アプリ
この例では、Web アプリを作成し、それを MATLAB® Web App Server の開発用バージョンでホストする方法を説明します。この例では、App Designer の単純な計算機アプリを Web アプリのベースとして使用します。アプリと入力できる数値の詳細については、アプリでの数値データのプロットを参照してください。ワークフローで、次を行います。
MATLAB Compiler™ で Web アプリ コンパイラ アプリまたは
compiler.build.webAppArchiveを使用して、App Designer の単純な計算機アプリをパッケージ化します。このステップでは、Web アプリ アーカイブ (.ctf) ファイルを作成します。Web アプリ アーカイブ (
.ctf) ファイルを MATLAB Web App Server の開発用バージョンにデプロイします。Web アプリのホーム ページから Web アプリを実行します。
前提条件
MATLAB Web App Server™ の開発用バージョンをインストールして構成します。
サーバーのインストールの詳細については、MATLAB Compiler の MATLAB Web App Server の開発用バージョンのインストールを参照してください。
サーバーの構成方法の詳細については、MATLAB Compiler の MATLAB Web App Server の開発用バージョンの構成を参照してください。
MATLAB アプリ ファイル
Mortgage.mlappを現在の作業ディレクトリにダウンロードします。setupExample("matlab/MortgageCalculatorExample",pwd)
Web アプリ コンパイラを使用した Web アプリのパッケージ化および作成
MATLAB を起動します。
MATLAB コマンド ラインで「
webAppCompiler」と入力し、Web アプリ コンパイラ アプリを開きます。ツールストリップの [メイン ファイル] セクションで [+] ボタンをクリックして、
Mortgage.mlappファイルをプロジェクトに追加します。アプリ名、作成者、概要、説明、バージョンなどのアプリに関する情報を含む [アプリの詳細] セクションが含まれるように、Web アプリ コンパイラのサイズが自動的に変更されます。[アプリの詳細の編集] をクリックして、App Designer 内でアプリに関する情報を編集できます。[リフレッシュ] をクリックし、行った変更で Web アプリ コンパイラを更新します。(オプション) Web アプリをサーバーにデプロイするときに、区別しやすい表示名を使用するようにします。
(オプション) 追跡用にバージョン番号を入力します。バージョン番号は、Web アプリのホーム ページに表示されます。
(オプション) [概要] フィールドに Web アプリの説明を追加します。この説明は、Web アプリのホーム ページに表示されます。
[アーカイブ情報] セクションで、アーカイブ名を
myMortgageWebAppとして指定します。[パッケージ化] をクリックしてアプリをパッケージ化し、Web アプリ アーカイブ (
.ctfファイル) を作成します。開いた [プロジェクトを保存] ダイアログ ボックスで、プロジェクト名、および Web アプリ プロジェクトを保存する場所を指定します。Web アプリ コンパイラによりプロジェクトが保存され、[パッケージ] ダイアログ ボックスが開きます。
パッケージ化が完了したら、[パッケージ] ダイアログ ボックスで、[出力フォルダーを開く] をクリックします。これにより、以下のファイルを含むプロジェクト フォルダーが開きます。
myMortgageWebApp.ctfmccExcludedFiles.logPackagingLog.htmlrequiredMCRProducts.txt
ログ ファイル
PackagingLog.htmlを表示して、Web アプリ アーカイブのパッケージ化および作成に使用された正確なmcc構文を確認できます。
compiler.build.webAppArchive を使用した Web アプリのパッケージ化および作成
メモ
Web アプリ コンパイラ アプリを使用してスタンドアロン アプリケーションを既に作成している場合は、このセクションを省略できます。ただし、プログラムによる方法で MATLAB コマンド ウィンドウから Web アプリを作成する方法を確認したい場合は、次の手順に従います。
compiler.build.webAppArchiveを使用して Web アプリ アーカイブをビルドします。名前と値の引数を使用してアーカイブ名を指定します。buildResults = compiler.build.webAppArchive('Mortgage.mlapp',... 'ArchiveName','myMortgageWebApp');
compiler.build.ResultsオブジェクトbuildResultsには、ビルド タイプ、生成ファイル、およびビルド オプションに関する情報が含まれています。ビルド関数により、現在の作業ディレクトリの
myMortgageWebAppwebAppArchiveという名前のフォルダー内に以下のファイルが生成されます。mccExcludedFiles.log— Web アプリに含まれていないすべてのツールボックス関数のリストが含まれるログ ファイル。サポートされていない関数の詳細については、MATLAB Compiler の制限を参照してください。myMortgageWebApp.ctf— デプロイ可能なアーカイブが含まれるコンポーネント テクノロジー ファイル。requiredMCRProducts.txt— MATLAB Runtime が Web アプリを実行するために必要な製品の製品 ID が含まれるテキスト ファイル。unresolvedSymbols.txt— 未解決のシンボルに関する情報が含まれるテキスト ファイル。
Web アプリのデプロイ
パッケージ化のプロセス中に、MATLAB Compiler によって生成されたプロジェクト フォルダーに移動します。
Web アプリ アーカイブ ファイル
myMortgageWebApp.ctfを、サーバーによって構成されたアプリ フォルダーにコピーします。既定の場所は次のとおりです。オペレーティング システム アプリ フォルダーの場所 Windows®
%ProgramData%\MathWorks\webapps\R2025b\appsLinux®
/local/MathWorks/webapps/R2025b/appsmacOS
/Library/Application Support/MathWorks/webapps/R2025b/appsサーバー アプリケーションの [アプリ フォルダーを開く] ボタンをクリックしてアプリ フォルダーを開くこともできます。詳細については、サーバー アプリケーションの起動を参照してください。
サーバー アプリケーションの [ホーム ページを開く] ボタンをクリックします。
このアクションによって、既定の Web ブラウザーを使用して Web アプリのホーム ページが開きます。単純な住宅ローン計算機 Web アプリを表示するタイルが表示されます。これで、Web アプリがデプロイされました。
Web アプリの実行
Web アプリを実行するには、Web アプリのホーム ページの
myMortgageWebAppタイルをクリックします。Web アプリが新しいタブで開きます。
各月の支払金額と、元金と利子のグラフを取得するには、[Monthly Payment] ボタンをクリックします。
これで、Web アプリが正常に作成、デプロイ、および実行されました。
住宅ローン計算機 Web アプリ
