Web アプリのデプロイ

メモ

Web アプリにプラットフォーム固有のコードや Simulink^® シミュレーションが含まれていなければ、いずれかのプラットフォームで MATLAB^® Compiler™ を使用して作成された Web アプリアーカイブ (.ctf ファイル) を別のプラットフォームの MATLAB Web App Server™ にデプロイできます。たとえば、Windows^® でパッケージ化された Web アプリアーカイブを Linux^® または macOS のサーバーにデプロイできます。

次のいくつかの方法で、Web アプリを開発用バージョンの MATLAB Web App Server にデプロイできます。

コピーによる Web アプリのデプロイ

パッケージ化プロセス中に Web アプリコンパイラ (MATLAB Compiler 内) により生成されたプロジェクトフォルダーに移動します。

ファイル webAppArchiveName.ctf を MATLAB Web App Server によって構成されたアプリフォルダーにコピーします。Web アプリの作成中に Web アプリコンパイラの [Copy web app to server app folder] チェックボックスをオンにした場合、Web アプリアーカイブ (.ctf ファイル) は、サーバーによって構成されたアプリフォルダーに自動的にコピーされます。

MATLAB Web App Server ユーティリティの [アプリフォルダーを開く] ボタンをクリックして、アプリフォルダーにアクセスできます。

オペレーティングシステム	アプリフォルダーの場所
Windows	`%ProgramData%\MathWorks\webapps\R2023b\apps`
Linux	`/local/MathWorks/webapps/R2023b/apps`
macOS	`/Library/Application Support/MathWorks/webapps/R2023b/apps`

メモ

Web アプリアーカイブ (.ctf ファイル) をフォルダーにコピーするには、アプリフォルダーへの書き込み権限が必要です。

これで、Web アプリがデプロイされ、Web アプリのホームページからアクセスできます。詳細については、Web アプリの実行を参照してください。

App Designer 内からの Web アプリのデプロイ (MATLAB Web App Server 製品でのみ使用可能)

App Designer 内から Web アプリをデプロイするには、次の手順に従います。

App Designer でアプリを作成します。
App Designer のツールストリップにある [共有] ボタンをクリックします。
ドロップダウンメニューから [Web アプリ] を選択します。これにより、アプリが Web アプリにパッケージ化されます。
[パッケージ化の進行状況] ダイアログが表示されてパッケージ化の完了が通知されるまで待ちます。
ダイアログボックスで、MATLAB Web App Server の URL をポート番号と共に https://webAppServer:PortNumber の形式で入力します。
[サーバーにデプロイ] ボタンをクリックします。

Web アプリをサーバーに直接アップロードする機能は、MATLAB Web App Server 製品でのみ使用できます。この機能には、認証および役割ベースのアクセス制御のアクティブ化が必要です。具体的に、Web アプリを正常にアップロードするには、ユーザーが Author の役割を保持している必要があります。詳細については、Authentication (MATLAB Web App Server)およびRole-Based Access (MATLAB Web App Server)を参照してください。さらに、このデプロイ方法を使用するには、MATLAB Web App Server に自己署名以外の信頼された SSL 証明書がなければなりません。

メモ

現時点では、AWS で実行している MATLAB Web App Server への Web アプリの直接のデプロイはサポートされていません。

アップロードによる Web アプリのデプロイ (MATLAB Web App Server 製品でのみ使用可能)

前提条件

MATLAB Web App Server 製品がインストールされていることを確認します。詳細については、Install or Uninstall MATLAB Web App Server Product (MATLAB Web App Server)を参照してください。
サーバー上でAuthentication (MATLAB Web App Server)とRole-Based Access (MATLAB Web App Server)が有効になっていることを確認します。
Role-Based Access (MATLAB Web App Server)の構成中に "作成者" として指定されていることを確認します。

手順

サーバーによって構成された Web アプリのホームページに移動します。ホームページの URL を取得するには、システムコマンドラインで webapps-status (MATLAB Web App Server) を実行するか、サーバーの管理者から URL を取得します。ホームページの URL の形式は次のとおりです。
http://webAppServer:PortNumber/webapps/home/index.html
ここで、webAppServer は Web アプリサーバーのホスト名、PortNumber はサーバーの構成時に指定されたポートです。
Web アプリのホームページで [Manage Apps] をクリックして、[Manage Apps] ページを開きます。
[Upload App] をクリックして、パッケージ化プロセス中に Web アプリコンパイラ (MATLAB Compiler 内) により生成されたプロジェクトフォルダーに移動します。
ファイル webAppArchiveName.ctf を選択し、[開く] をクリックして Web アプリをアップロードします。webAppArchiveName.ctf が正常にサーバーにアップロードされたという確認が表示されます。