MATLAB Compiler の MATLAB Web App Server の開発用バージョンの構成
サーバー アプリケーションの開始
MATLAB® Web App Server™ の開発用バージョンのインストール場所に移動し、サーバー アプリケーションを実行します。サーバーのインストールの詳細については、MATLAB Compiler の MATLAB Web App Server の開発用バージョンのインストールを参照してください。
オペレーティング システム 手順 Windows®
(管理者)
サーバー アプリケーションの既定の場所は次のとおりです。
C:\Program Files\MATLAB\MATLABWebAppServer\R2024a\application
MATLABWebAppServer.exe
を右クリックして、[管理者として実行] を選択します。Linux®
サーバー アプリケーションの既定の場所は次のとおりです。
/usr/local/MATLAB/MATLABWebAppServer/R2024a/application
シェル プロンプトで、次を入力します。
run_MATLABWebAppServer.sh <MATLAB_Runtime_Location>
以下に例を示します。
run_MATLABWebAppServer.sh /usr/local/MATLAB/MATLAB_Runtime/R2024a
macOS
サーバー アプリケーションの既定の場所は次のとおりです。
/Applications/MATLAB/MATLABWebAppServer/R2024a/application
アプリ
MATLABWebAppServer.app
をダブルクリックします。
サービスの登録
[Service Registration] タブをクリックして、次の 2 つのオプションのいずれかを選択します。
既定のアカウントを使用して Web アプリ サービスを登録
このオプションを選択すると、次の 2 つのサービスが登録されます。
[Server Service User] タブで表されるサーバーを実行するサービス。
[Worker Service User] タブで表されるアプリを実行するサービス。
オペレーティング システム サーバー サービス情報 アプリ サービス情報 Windows
アカウント名:
MwWebAppServerR2024a
サービス名:
mw-webapps-R2024a
アカウント名:
MwWebAppWorkerR2024a
サービス名:
mw-webapps-launcher-R2024a
Linux
アカウント名:
MwWebAppsServerR2024a
サービス名:
mw-webapps-R2024a
サービス ファイル:
/etc/systemd/system/mw-webapps-R2024a.service
アカウント名:
MwWebAppsWorkerR2024a
サービス名:
mw-webapps-launcher-R2024a
サービス ファイル:
/etc/systemd/system/mw-webapps-launcher-R2024a.service
macOS (Intel® プロセッサ)
アカウント名:
MwWebAppsServerR2024a
サービス名:
com.mathworks.mw-webapps-R2024a
サービス ファイル:
/Library/LaunchDaemons/com.mathworks.mw-webapps-R2024a.plist
アカウント名:
MwWebAppsWorkerR2024a
サービス名:
com.mathworks.mw-webapps-launcher-R2024a
サービス ファイル:
/Library/LaunchDaemons/com.mathworks.mw-webapps-launcher-R2024a.plist
既存のローカル アカウントを使用して Web アプリ サービスを登録
このオプションを選択するには、2 つのローカル アカウント名とパスワードを使用して、[Server Service User] タブと [Worker Service User] タブで表される 2 つのサービスを登録する必要があります。
インストールされたサービスは、[Configure and Run] タブから開始または停止できます。サービスが正常に登録されると、サービスは自動的に開始されます。サービスが自動的に開始されない場合は、[Start] をクリックします。
サーバーを起動/停止します。
Web アプリのホーム ページを開きます。
Web アプリ アーカイブ (
.ctf
) ファイルを含むアプリ フォルダーを開きます。サーバー ログ フォルダーを開きます。
ポート番号を指定します。既定のポートは
9988
です。起動タイムアウト (秒): リクエストされたアプリの新しいセッションを準備する最大時間を秒単位で定義します。サーバーの負荷が大きい場合、またはハードウェアが適切でない場合は、この設定を微調整してください。既定値は
45
秒です。セッション タイムアウト (分): サーバーでセッションが停止されるまでの時間間隔を分単位で定義します。セッションが実行されていてブラウザー タブが開いている場合、一定間隔のハートビート メッセージにより、ユーザーがまだセッションを使用中であることがサーバーに通知されます。コンピューターがスリープ状態になったり、ネットワークが切断されたりしたことでセッションが中止された場合、サーバー上でのセッションの存続期間はこの間隔によって定義されます。既定値は
5
分です。SSL を有効にし、HTTPS を使用します。詳細については、HTTPS の有効化を参照してください。
サーバーをインストールして起動したら、[Open App Folder] ボタンをクリックして、コンパイルされた Web アプリが提供されるフォルダーを開きます。次に、このフォルダーに
ファイルをドロップして、Web アプリを提供します。[App Path] に指定されたパスが存在しない場合は、サービスの開始後に作成されます。appName
.ctfWeb アプリのホーム ページを開くには、[Open Home Page] をクリックします。
次を指定して、サービスを構成することもできます。
Web アプリに使用されるポート番号
セッションと起動時間のタイムアウト値
変更を加えたら、[Apply] をクリックして構成を保存します。
サービスを停止するには、[Configure and Run] タブに移動し、[Stop] をクリックします。
サービスの登録を解除するには、[Service Registration] タブに移動し、[Unregister] をクリックします。
メモ
サーバーがサポートするセッションの最大数は 32 に制限されています。ただし、マシンの RAM の容量によっては、32 セッション未満に制限される場合があります。
サーバーでは、Web アプリをアップロードして実行できる MATLAB Compiler™ のライセンスを付与されたユーザー数が 10 人に制限されます。
シークレット管理
Web アプリで必要になる機密情報を安全に扱うには、[Secrets Management] タブを使用します。これには、パスワード、API キー、データベース接続文字列、暗号化キーなどが含まれますが、これに限定されません。サーバーに格納されているシークレットを修正した後は、サーバーを再起動して変更を適用する必要があります。
追加
サーバー ストレージの Vault にシークレットを追加するには、次のようにします。
[Add] ボタンをクリックして、新しいシークレットを追加するプロセスを開始します。
[New Secret Key] フィールドにシークレットの名前を入力します。これは大文字小文字の区別がある一意の識別子として機能するため、どのようなデータを表しているかがわかる説明的なものとしてください。たとえば、SQL Server のユーザー名を格納するには「
SQLServerUsername
」などのように入力できます。シークレット名は、暗号化されていない string スカラーとして Vault に格納されます。[Value] フィールドにシークレットの対応する値を入力します。たとえば、SQL Server の実際のユーザー名をここに入力します。この値は、最初はプレーン テキストで入力します。
[Apply] をクリックしてシークレットを保存します。この時点で、業界標準のセキュリティである AES-256 暗号化を使用してシークレットの値が暗号化され、Vault に格納されます。
削除
秘密鍵を削除するには、次のようにします。
[Secret Key] リストから、削除するシークレットを選択します。このアクションは元に戻せないため、誤りなくキーを選択していることを確認してください。
[Remove] ボタンをクリックすると、選択したシークレットが Vault から完全に削除されます。
削除した後はシークレットを取得できなくなるため、このシークレットに依存するすべてのアプリケーションやサービスについて、機能に支障が生じないように適宜更新する必要があります。
メタデータ
メタデータは、秘密鍵にキー自体とは別に追加のコンテキストを提供します。たとえば、シークレットの作成日、作成者の名前、使用する環境などをメタデータに含めることができます。秘密鍵にメタデータを追加するには、次のようにします。
秘密鍵のリストから注釈を付ける対象を選択し、[Metadata] ボタンをクリックします。
[Add] ボタンを押すと、キーと値のペアとして表示される空白のメタデータ エントリがダイアログに挿入されます。
プレースホルダー
<new key>
をダブルクリックし、メタデータ フィールドの記述名を入力します。プレースホルダー
<new value>
をダブルクリックし、そのキーに対応する関連情報を入力します。[Apply] をクリックし、[OK] を押して確定します。
新しいキーと値のペアごとに上記の手順を繰り返して、単一の秘密鍵に複数のメタデータ エントリを導入できます。
いずれかの時点でメタデータの削除が必要になった場合は、次のようにします。
削除するキーと値のペアを選択し、[Delete] ボタンをクリックします。
メタデータを慎重に管理することで、秘密鍵の識別、使用、ライフサイクル管理に役立つ有用な情報を各秘密鍵に確実に付随させられるようになります。