Simulink Compiler

スタンドアロンのシミュレーション アプリケーション

Simulink シミュレーションをスタンドアロン アプリケーションとして共同作業者やサプライヤー、クライアントと共有します。SimscapeStateflowDSP System Toolbox など、さまざまな Simulink  アドオン製品を使用してシミュレーションを作成します。スタンドアロン アプリケーションは、MATLAB App Designer で設計した MATLAB のグラフィックスと UI を使用する完全なアプリにしたり、コマンドラインから実行可能なファイルにしたりすることができます。

ブラウザーベースの Web アプリ

MATLAB App Designer でシミュレーション アプリケーションを作成し、Web アプリとしてパッケージ化します。MATLAB Web App Server を使用すると、ソフトウェアを別途インストールすることなく、ブラウザーを使用して一意の URL から各 Web アプリに直接アクセスできます。また、ブラウザーを使用して、任意のプラットフォームから同じ Web アプリにアクセスできるため、プラットフォーム固有のコードを記述する必要はありません。

エンタープライズ アプリケーション

多くの利用者がアクセスする多種多様な運用環境のエンタープライズ アプリケーションにシミュレーションを統合します。MATLAB Compiler SDK を使用すると、Simulink シミュレーションを C/C++ 共有ライブラリ、Java JAR、Python パッケージ、.NET DLL などの言語固有のソフトウェア コンポーネントにパッケージ化することができます。MATLAB Production Server を使用してシミュレーションをホストし、C/C++、.NET、Java、Python、または RESTful インターフェイスを使用するエンタープライズ アプリケーションから呼び出すことができます。

スタンドアロン FMU

Simulink モデルからスタンドアロンのコシミュレーション FMU を作成し、現在のシミュレーション環境と統合します。スタンドアロン FMU には、お使いのモデルからコンパイルされたバイナリ共有ライブラリと、任意で C 言語のソースコードが含まれています。MATLAB Release 2023b 以降では、この機能には FMU Builder サポートパッケージが必要です。サードパーティのソフトウェアと Simulink モデルをコシミュレーションするためのツールカップリング FMU を作成するには、Simulink を使用します。

デジタルツインのワークフロー

デジタルツインは、運用中の実際の物理アセットの、最新のパラメーター化したモデルとすることができます。Simulink Compiler を使用すると、デプロイしたデジタルツインモデルを調整して最新の状態に保つことができます。また、エンタープライズ OT または IT システムで、予測、運用の最適化、異常検出、障害特定などを目的とするデジタルツインモデルのシミュレーションを行うこともできます。

「Simulink Compiler を使用し、MathWorks との共同作業でデプロイ可能なアプリケーションを作成したことは、当社にとってゲームチェンジャーとなりました。今では、このツールを世界中の機械エンジニアやお客様に簡単に配布できるようになっています。」

Bradford Thoen, senior MTS staff engineer