Simulink Compiler™ では、Simulink® シミュレーションをスタンドアロンの実行可能ファイルとして共有することができます。実行可能ファイルをビルドするには、シミュレーションのセットアップ、実行、および解析に使用するコンパイル済みの Simulink モデルと MATLAB® コードをパッケージ化します。スタンドアロンの実行可能ファイルは、MATLAB App Designer を使用して設計された、MATLAB のグラフィックスと UI を使用する完全なシミュレーション アプリにすることができます。外部シミュレーション環境でコシミュレーションを行うには、Functional Mockup Unit (FMU) 規格に準拠したスタンドアロンの Functional Mockup Unit (FMU) バイナリを生成することができます。
展開済みのシミュレーションにブラウザーベースのアクセスを付与するには、Web アプリを作成して、MATLAB Web App Server™ でホストします。他のプログラミング言語と統合するために、Simulink シミュレーションをソフトウェア コンポーネントとしてパッケージ化することができます (MATLAB Compiler SDK™ を使用)。エンタープライズ システムへの大規模な展開は、MATLAB Production Server™ がサポートしています。
Simulink から C および C++ のソースコードを生成するには、Simulink Coder™ を使用します。
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スタンドアロン シミュレーション アプリケーション
スタンドアロンアプリケーションとして、Simulink シミュレーションを共同作業者やサプライヤー、クライアントと共有します。幅広い Simulink アドオン製品 (Simscape™、Stateflow™、DSP System Toolbox™ など) を使用してシミュレーションを作成します。これらの製品には、固定ステップと可変ステップのソルバーがいずれも用意されています。
グラフィカル インターフェイスおよびコマンドライン インターフェイス
スタンドアロン アプリケーションは、MATLAB App Designer で設計した MATLAB のグラフィックスと UI を使用する完全なアプリにしたり、コマンドラインから実行可能な形式にしたりすることができます。
ユーザー定義の入力と調整可能なパラメーター
パッケージ化するシミュレーションの入力を定義し、調整可能なパラメーターを指定します。
テキスト、数値、グラフィックでのシミュレーションの出力
シミュレーション結果は、MATLAB がサポートするすべての出力形式 (テキスト、数値、グラフィック形式など) を使用して表すことができます。
インストール不要のシミュレーション展開
MATLAB App Designer でシミュレーション アプリケーションを作成し、Web アプリとしてパッケージ化します。各 Web アプリには、ソフトウェアを別途インストールすることなく、ブラウザーを使用して一意の URL から直接アクセスできます。
集中保守
MATLAB Web App Server を使用して、シミュレーションの Web アプリをホストします。シミュレーション Web アプリは、すぐにアクセスできるように一元的に管理および更新されています。また、ブラウザーを使用して、任意のプラットフォームから同じ Web アプリにアクセスできるため、プラットフォーム固有のコードを記述する必要はありません。
言語固有のソフトウェア ライブラリを使用した統合
MATLAB Compiler SDK を使用すると、Simulink シミュレーションを C/C++ 共有ライブラリ、Java JAR、Python パッケージ、.NET DLL などの言語固有のソフトウェア コンポーネントにパッケージ化して、エンタープライズ アプリケーションから呼び出すことができます。
MATLAB Production Server API を使用した統合
MATLAB Production Server を使用してシミュレーションをホストし、C/C++、.NET、Java、Python、または RESTful インターフェイスを使用するエンタープライズ アプリケーションから呼び出すことができます。
サードパーティ環境での Simulink シミュレーションの実行
サードパーティのシミュレーション環境でコシミュレーションを行うには、固定ステップのスタンドアロン FMU を生成します。スタンドアロン FMU には、お使いのモデルからコンパイルされたバイナリ共有ライブラリと、任意で C 言語のソースコードが含まれています。スタンドアロン FMU の実行には、MATLAB や MATLAB Runtime™ は必要ありません。
サードパーティ ソフトウェアを使用して、Simulink モデルをコシミュレーションするための ツールカップリング FMU を作成するには、Simulink を使用します。
構造化された I/O 信号とランタイム調整可能パラメーターの使用
Simulink モデルのランタイム調整可能パラメーターは、FMU インターフェイスのパラメーターとして保持されます。構造化パラメーターと非バーチャルバス信号は、構造化された FMU 変数名にマッピングされます。
エクスポートされた FMU の検証
テストおよび検証用に、エクスポートした FMU を Simulink に戻し、正常に動作することを確認します。
デジタルツインのワークフローの有効化
デジタルツインは、運用中の実際の物理アセットの、最新のパラメーター化したモデルとすることができます。Simulink Compiler を使用すると、展開されたデジタルツインモデルを調整して最新の状態に保つことができます。また、エンタープライズ OT または IT システムで、予測、運用の最適化、異常検出、故障特定などを目的とするデジタルツインモデルのシミュレーションを行うこともできます。
デジタルツインモデルの調整
Simulink Design Optimization™ を使用して展開されたパラメーター推定により、現在のアセットの状態に一致するようにデジタルツインを調整することができます。予知保全とシステム最適化には、調整されたデジタルツインを使用します。