MATLAB Web App Server では、MATLAB アプリと Simulink シミュレーションを対話型 Web アプリとしてホストできます。App Designer でアプリを作成して MATLAB Compiler でパッケージ化し、MATLAB Web App Server でホストすることができます。エンド ユーザーは追加のソフトウェアをインストールすることなく、ブラウザーで Web アプリにアクセスして実行することができます。
MATLAB Web App Server は OpenID Connect や LDAP などの認証標準との統合をサポートしており、これらの認証を使用して Web アプリへのアクセスを制御できます。MATLAB および Simulink の異なるリリースを使用して開発された複数のアプリをホストし、共有することができます。
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特定分野の専門家
特定分野の専門家は MATLAB App Designer のインターフェイス コンポーネントを使用してアプリを作成した後、MATLAB Compiler を使用してこれを対話型 Web アプリとしてパッケージ化します。特定分野の専門家は、Simulink シミュレーションを Web アプリとして実行するために、シミュレーションのセットアップ、実行、および分析に使用するコンパイル済みの Simulink モデルと MATLAB コードを Simulink Compiler でパッケージ化します。
IT システム管理者
IT システム管理者は、組織のエンタープライズ IT エコシステム内で MATLAB Web App Server の運用を管理します。MATLAB Web App Server は、異なる MATLAB Runtime のバージョンの実行が必要な場合でも、自動的に複数の Web アプリのホスティングおよび共有を処理します。
エンド ユーザー
エンド ユーザーは、ブラウザーで MATLAB Web App Server ホーム ページまたはアプリ自体の一意の URL を使用して対話型 Web アプリにアクセスし、実行します。Web アプリを実行するために追加の MathWorks ソフトウェアをインストールする必要はありません。
認証
認証によりユーザー資格情報を検証し、MATLAB Web App Server 上でホストされた Web アプリへのアクセスを提供します。MATLAB Web App Server は、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) および OpenID Connect (OIDC) を使用した認証をサポートしています。
役割ベースのアクセス制御
組織内の個々のユーザーに役割を割り当てるため、MATLAB Web App Server の設定により Web アプリへのアクセスを制御します。アプリ作成者は Web アプリを作成、アップロード、削除、実行することができます。エンド ユーザーには Web アプリの実行のみが許可されます。
ポリシーベースのアクセス制御
MATLAB Web App Server のポリシーベースのアクセス制御を使用して、個々のアプリまたはアプリフォルダーの利用を可能にします。特定のアプリまたはアプリフォルダーへのアクセスを承認されているユーザーは、それらの特定のアプリのみを表示および実行することができます。
以前に展開された Web アプリを追加作業なしで移行
R2019b 以降のリリースを使用して開発された MATLAB アプリを、同じ MATLAB Web App Server インスタンスを使用して同時にホストおよび共有できます。MATLAB または Simulink を新しいリリースにアップグレードする際に、Web アプリを再度パッケージ化する必要はありません。
無償での共有
MATLAB Web App Server の設定により、MATLAB および Simulink ベースの Web アプリの実行をサポートする共有ライブラリを集めた MATLAB Runtime を使用できるようにします。R2019b リリース以降の複数バージョンの MATLAB Runtime を同じ MATLAB Web App Server インスタンスにインストールして実行することができます。
ライセンスを追加せずにエンド ユーザーを追加
サーバー ハードウェアの容量でサポートできる限り、MATLAB Web App Server の各サーバー インスタンスで任意の数のアプリをホストおよび実行し、任意の数のエンド ユーザーに対応します。