Antenna Toolbox には、アンテナ素子とアンテナアレイを設計、解析、可視化する関数とアプリが用意されています。パラメーター化されたジオメトリ、任意の平面構造、または STL ファイルで記述されたカスタム 3D 構造で事前に定義した素子を使用して、スタンドアロンのアンテナを設計し、アンテナアレイを作成することができます。

Antenna Toolbox は、モーメント法 (MoM) などの電磁ソルバーを使用して、インピーダンス、電流分布、効率、近傍界および遠方界の放射パターンを計算します。アンテナの設計を改善するには、手動で行うか、ツールボックスに用意されている最適化手法を使って行います。アンテナジオメトリおよび解析結果を 2D および 3D で可視化することができます。このツールボックスでは、アンテナ アレイ パターンを無線システムに統合し、ビームフォーミングやビームステアリングのアルゴリズムをシミュレーションすることができます。インピーダンス解析の結果は、RF フロントエンドと統合するためのマッチング ネットワークの設計に利用することができます。車や飛行機などの大型プラットフォームにアンテナを設置し、その構造がアンテナの性能に及ぼす影響を解析することができます。STL ファイルやガーバーファイルをインポートして既存の構造を解析したり、エクスポートして設計の共有や製造をしたりすることができます。サイトビューアーを使用すると、レイトレーシングなどのさまざまな伝播モデルによって 3D 地形図上でアンテナのカバレッジを可視化することができます。