データ ストア
異なるモデル レベルの複数の信号に対しグローバル値を定義
規模の大きいモデルでは、個々の信号をブロック線図の別々の場所にある多くの別個のブロックに送る必要があります。コンピューター プログラムにおけるグローバル変数と同様に、モデル内の任意の場所から信号データにアクセスできるようにデータ ストアを設定できます。ただし、グローバル変数の場合と同様に、データ ストアでもモデルの透明度が減少し、モデルの検証がより困難になる場合があります。データ ストアを使用するかどうかを判断するには、データ ストアの基礎を参照してください。
大規模なモデル間で信号を送るには、データ ストアではなく Goto ブロックおよび From ブロックの使用を検討してください。
ブロック
Data Store Memory | データ ストアの定義 |
Data Store Read | データ ストアからデータの読み取り |
Data Store Write | データ ストアへデータの書き込み |
クラス
Simulink.SimulationData.DataStoreMemory | データ ストア ログ情報のコンテナー |
Simulink.SimulationData.BlockPath | 完全に指定された Simulink ブロック パス |
Simulink.SimulationData.Dataset | ログ記録されたシミュレーション データへのアクセスとシミュレーション入力データのグループ化 |
モデリング ガイドライン
トピック
- データ ストアの作成によるグローバル データのモデル化
データ ストアを作成して、個別のグローバル メモリの一部を明示的にモデル化します。
- データ ストアのログ記録
ログ記録用にデータ ストアを設定して、シミュレーション実行で保存されたデータを表示できるようにします。
- データ ストアの基礎
データ ストアは、入力または出力信号を直接データ ストアに接続することなしにデータの書き込みまたは読み取りができるリポジトリです。
- 信号範囲の指定
シミュレーション中に信号が到達できる最小値と最大値を指定する。設計を完全に指定し、シミュレーション中に信号が到達できる最小値と最大値を指定することでデータ型と生成コードを最適化します。