coder.make.ToolchainInfo クラス
名前空間: coder.make
カスタム ツールチェーンを表す
説明
MathWorks® コード生成製品で coder.make.ToolchainInfo を使用して、ソフトウェア ビルド ツール ("ツールチェーン") の新しいセットを定義し、登録します。
定義済みのツールチェーンに関するツールチェーン情報を取得するには、coder.make.getDefaultToolchainとcoder.make.getToolchainInfoFromRegistryを使用します。
coder.make.ToolchainInfo オブジェクトには以下が含まれます。
各ビルド ツールを記述可能な
coder.make.BuildToolオブジェクトオプションのセットをビルド ツールに適用できる
coder.make.BuildConfigurationオブジェクト

作成
は既定の ToolchainInfo オブジェクトを作成して、ハンドル h = coder.make.ToolchainInfoh に割り当てます。
既定の ToolchainInfo オブジェクトは BuildTool オブジェクトと、C、C++ および gmake の構成を含みます。
SupportedLanguagesの既定値がC/C++の場合、C および C++ コンパイラのBuildToolオブジェクトとBuildConfigurationオブジェクトがToolchainInfoに追加されます。BuildArtifactの既定値がgmakeの場合、gmake のBuildToolオブジェクトがToolchainInfo.BuilderApplicationに追加されます。
入力引数 (名前と値のペア) を使用して ToolchainInfo オブジェクトを作成するときにこれらの既定値をオーバーライドできます。各プロパティはオプションです。各プロパティには対応する値が必要です。この例では SupportedLanguages または BuildArtifact の既定値をオーバーライドします。
h = coder.make.ToolchainInfo('SupportedLanguages',vLanguages,'BuildArtifact',vArtifact)
SupportedLanguages または BuildArtifact の既定のプロパティ値はツールチェーン情報オブジェクトの作成中にのみオーバーライドすることができます。これらのプロパティはオブジェクトの作成後に読み取り専用になります。
入力引数
プロパティ名。詳細については、BuildArtifact のプロパティの説明を参照してください。
BuildArtifact プロパティの値。文字ベクトルとして指定します。
プロパティ名。詳細については、Name のプロパティの説明を参照してください。
ツールチェーン定義の一意の名前。文字ベクトルとして指定します。既定値は空です。
プロパティ名。詳細については、Platform のプロパティの説明を参照してください。
サポートされるプラットフォーム。文字ベクトルとして指定します。既定値は現在のプラットフォームです。
プロパティ名。詳細については、Revision のプロパティの説明を参照してください。
ToolchainInfo のリビジョン番号。文字ベクトルとして指定します。
プロパティ名。詳細については、SupportedLanguages のプロパティの説明を参照してください。
サポートされる言語。文字ベクトルとして指定します。
プロパティ名。詳細については、SupportedVersion のプロパティの説明を参照してください。
ToolchainInfo がサポートするソフトウェア ビルド ツールのバージョン。文字ベクトルとして指定します。既定値は空です。
出力引数
coder.make.ToolchainInfo オブジェクト。h のようにオブジェクト ハンドルを使用して指定します。h を作成するには、MATLAB® コマンド ウィンドウで「h = coder.make.ToolchainInfo」と入力します。
プロパティ
ツールチェーンのカスタム属性
ツールチェーンで必要なカスタム属性を追加し、その既定値を指定します。
既定では、カスタム属性のリストは空です。
属性は coder.make.util.UnorderedList を返します。
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下のカスタム属性を定義します。
tc.addAttribute('TransformPathsWithSpaces'); tc.addAttribute('RequiresCommandFile'); tc.addAttribute('RequiresBatchFile');
MATLAB コマンド ウィンドウにこの例の Attributes リストを表示するには、以下を入力します。
h = intel_tc; h.Attributes
ans = # ------------------- # "Attributes" List # ------------------- RequiresBatchFile = true RequiresCommandFile = true TransformPathsWithSpaces = true
Attributes と共に以下のメソッドを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
ソフトウェアのビルド プロセス中に MATLAB Coder™ が使用する makefile (ビルド アーティファクト) の型。
coder.make.ToolchainInfo の作成時にこのプロパティを初期化します。既定値 gmake makefile を使用するか、または作成で説明されているように、名前と値のペアの引数を指定して既定値をオーバーライドします。
以下に例を示します。
h = coder.make.ToolchainInfo('BuildArtifact','nmake');
'gmake'または'gmake makefile'- GNU make ユーティリティ'nmake'または'nmake makefile'- Windows® make ユーティリティ
たとえば、MATLAB コマンド ウィンドウに BuildArtifact の値を表示するには、以下を入力します。
h = coder.make.ToolchainInfo; h.BuildArtifact
ans = gmake makefile
ToolchainInfo は BuildArtifact プロパティの値を使用して、coder.make.ToolchainInfo.BuilderApplication のビルド用の BuildTool オブジェクトを作成します。
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用して、BuildArtifact の値を設定します。
tc = coder.make.ToolchainInfo('BuildArtifact','nmake makefile');BuildArtifact と共に使用するメソッドはありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | protected |
ビルド構成のリスト
このリストの各エントリは coder.make.BuildConfiguration オブジェクトです。
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用してビルド構成を定義します。
cfg = tc.getBuildConfiguration('Faster Builds');
cfg.setOption('C Compiler',horzcat(cCompilerOpts,optimsOffOpts));
cfg.setOption('C++ Compiler',horzcat(cppCompilerOpts,optimsOffOpts));
cfg.setOption('Linker',linkerOpts);
cfg.setOption('Shared Library Linker',sharedLinkerOpts);
cfg.setOption('Archiver',archiverOpts);
cfg = tc.getBuildConfiguration('Faster Runs');
cfg.setOption('C Compiler',horzcat(cCompilerOpts,optimsOnOpts));
cfg.setOption('C++ Compiler',horzcat(cppCompilerOpts,optimsOnOpts));
cfg.setOption('Linker',linkerOpts);
cfg.setOption('Shared Library Linker',sharedLinkerOpts);
cfg.setOption('Archiver',archiverOpts);
cfg = tc.getBuildConfiguration('Debug');
cfg.setOption('C Compiler',horzcat(cCompilerOpts,optimsOffOpts,debugFlag.CCompiler));
cfg.setOption('C++ Compiler',horzcat(cppCompilerOpts,optimsOffOpts,debugFlag.CppCompiler));
cfg.setOption('Linker',horzcat(linkerOpts,debugFlag.Linker));
cfg.setOption('Shared Library Linker',horzcat(sharedLinkerOpts,debugFlag.Linker));
cfg.setOption('Archiver',horzcat(archiverOpts,debugFlag.Archiver));
tc.setBuildConfigurationOption('all','Make Tool','-f $(MAKEFILE)');MATLAB コマンド ウィンドウにこの例の BuildConfigurations リストを表示するには、以下を入力します。
h = intel_tc; h.BuildConfigurations
ans = # ---------------------------- # "BuildConfigurations" List # ---------------------------- Debug = <coder.make.BuildConfiguration> Faster Builds = <coder.make.BuildConfiguration> Faster Runs = <coder.make.BuildConfiguration>
BuildConfigurations と共に以下のメソッドを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
ツールチェーンのビルド ツールのリスト。
このリストの各エントリは coder.make.BuildTool オブジェクトです。
ToolchainInfo の初期化時に、SupportedLanguages プロパティにより BuildTools で作成されるビルド ツールが決定されます。詳細は、SupportedLanguages または作成を参照してください。
SupportedLanguages に基づいて ToolchainInfo は以下の BuildTool オブジェクトを作成できます。
アセンブラー
C コンパイラ
C++ コンパイラ
リンカー
アーカイバー
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用して、BuildTool オブジェクトの 1 つを取得し、更新します。
% ------------------------------
% C Compiler
% ------------------------------
tool = tc.getBuildTool('C Compiler');
tool.setName('Intel C Compiler');
tool.setCommand('icl');
tool.setPath('');
tool.setDirective('IncludeSearchPath','-I');
tool.setDirective('PreprocessorDefine','-D');
tool.setDirective('OutputFlag','-Fo');
tool.setDirective('Debug','-Zi');
tool.setFileExtension('Source','.c');
tool.setFileExtension('Header','.h');
tool.setFileExtension('Object','.obj');
tool.setCommandPattern('|>TOOL<| |>TOOL_OPTIONS<| |>OUTPUT_FLAG<||>OUTPUT<|');
MATLAB コマンド ウィンドウにこの例の BuildTools リストを表示するには、以下を入力します。
h = intel_tc; h.BuildTools
ans = # ------------------- # "BuildTools" List # ------------------- C Compiler = <coder.make.BuildTool> C++ Compiler = <coder.make.BuildTool> Archiver = <coder.make.BuildTool> Linker = <coder.make.BuildTool> MEX Tool = <coder.make.BuildTool>
BuildTools と共に以下のメソッドを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
makefile またはビルド アーティファクトを実行するビルド ツールのプロパティ
ToolchainInfo は BuildArtifact プロパティの値を使用して、作成で説明されているように、coder.make.ToolchainInfo.BuilderApplication の BuildTool オブジェクトを作成します。
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用して BuildArtifact を設定し、BuilderApplication オブジェクトを更新します。
h = coder.make.ToolchainInfo('BuildArtifact','nmake');
MATLAB コマンド ウィンドウにこの例の BuilderApplication の値を表示するには、以下を入力します。
h.BuilderApplication
ans =
##############################################
# Build Tool: NMAKE Utility
##############################################
Language : ''
OptionsRegistry : {'Make Tool','MAKE_FLAGS'}
InputFileExtensions : {}
OutputFileExtensions : {}
DerivedFileExtensions : {}
SupportedOutputs : {'*'}
CommandPattern : '|>TOOL<| |>TOOL_OPTIONS<|'
# ---------
# Command
# ---------
MAKE = nmake
MAKE_PATH =
# ------------
# Directives
# ------------
Comment = #
DeleteCommand = @del
DisplayCommand = @echo
FileSeparator = \
ImpliedFirstDependency = $<
ImpliedTarget = $@
IncludeFile = !include
LineContinuation = \
MoveCommand = @mv
ReferencePattern = \$\($1\)
RunScriptCommand = @cmd /C
# -----------------
# File Extensions
# -----------------
Makefile = .mkBuilderApplication と共にsetBuilderApplicationメソッドを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
生成された makefile 内でツールチェーンがインライン化する必要のあるコマンド
インライン化されるコマンドを指定して、それをそのまま makefile に挿入します。既定値は empty です。
データ型は文字ベクトルです。
たとえば、InlinedCommands プロパティの値を表示して更新するには、MATLAB コマンド ウィンドウで以下を入力します。
h.InlinedCommands
ans =
''
h.InlinedCommands = '!include <ntwin32.mak>';
h.InlinedCommands
!include <ntwin32.mak>
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には InlinedCommands プロパティは含まれていません。
InlinedCommands と共に使用するメソッドはありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
MATLAB クリーンアップ コマンド
MATLAB コマンドまたはスクリプトを指定して、このツールチェーンに固有のクリーンアップ ルーチンを実行します。MATLAB コマンド ウィンドウから呼び出せるコマンドまたはスクリプトを使用します。既定値は空です。
データ型は文字ベクトルの cell 配列です。
たとえば、MATLABSetup プロパティおよび MATLABCleanup プロパティの値を表示して更新するには、MATLAB コマンド ウィンドウで以下を入力します。
h = coder.make.ToolchainInfo;
h.MATLABSetup;
h.MATLABCleanup;
h.MATLABSetup{1} = sprintf('if ispc \n origTMP=getenv(''TMP''); \n setenv(''TMP'',''C:\\TEMP'');\nend');
h.MATLABCleanup{1} = sprintf('if ispc \n setenv(''TMP'',origTMP); \nend');
以下のリストは、一連の処理でこのプロパティが挿入される適切な場所を説明しています。
MATLAB セットアップ
シェル セットアップ
プレビルド
ビルド (アセンブラー、コンパイラ、リンカー、アーカイバー)
ポストビルド
シェル クリーンアップ
MATLAB クリーンアップ
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には MATLABCleanup プロパティは含まれていません。
MATLABCleanup と共に使用するメソッドはありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
MATLAB セットアップ コマンド
MATLAB コマンドまたはスクリプトを指定して、このツールチェーンに固有のセットアップ ルーチンを実行します。MATLAB コマンド ウィンドウから呼び出せるコマンドまたはスクリプトを使用します。既定値は空です。
データ型は文字ベクトルの cell 配列です。
たとえば、MATLABSetup プロパティおよび MATLABCleanup プロパティの値を表示して更新するには、MATLAB コマンド ウィンドウで以下を入力します。
h = coder.make.ToolchainInfo;
h.MATLABSetup;
h.MATLABCleanup;
h.MATLABSetup{1} = sprintf('if ispc \n origTMP=getenv(''TMP''); \n setenv(''TMP'',''C:\\TEMP'');\nend');
h.MATLABCleanup{1} = sprintf('if ispc \n setenv(''TMP'',origTMP); \nend');
以下のリストは、一連の処理でこのプロパティが挿入される適切な場所を説明しています。
MATLAB セットアップ
シェル セットアップ
プレビルド
ビルド (アセンブラー、コンパイラ、リンカー、アーカイバー)
ポストビルド
シェル クリーンアップ
MATLAB クリーンアップ
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には MATLABSetup プロパティは含まれていません。
MATLABCleanup と共に使用するメソッドはありません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
カスタム マクロのリスト (マクロ名と値を含む)
このリストは coder.make.BuildItem オブジェクトの coder.make.util.OrderedList です。
既定では、このリストは空です。以下に例を示します。
h = coder.make.ToolchainInfo; h.Macros
ans = # --------------- # "Macros" List # --------------- (empty)
ToolchainInfo は以下の 2 つの方法でマクロを使用します。
現在のビルドで使用されるマクロを変数として makefile に記述します。以下に例を示します。
TI_INSTALL = C:\Program Files\CCSv4 TI_C2000_TOOLS = $(TI_INSTALL)\tools\compiler\c2000\bin
カスタム ツールチェーンが登録されている場合、検証時にマクロで指定された絶対パスが展開されます。マクロ内に含まれるマクロも同様です。たとえば、ToolchainInfo が以下のコンパイラ情報のパスを検証する際、
TI_C2000_TOOLSとTI_INSTALLの両方が展開されます。Command = 'cl2000' Path = '$(TI_C2000_TOOLS)'
Macros の既定値は空のリストです。
データ型は coder.make.BuildItem オブジェクトの coder.make.util.OrderedList です。
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用してマクロを Macros に追加します。
% ------------------------------
% Macros
% ------------------------------
tc.addMacro('MW_EXTERNLIB_DIR',['$(MATLAB_ROOT)\extern\lib\' tc.Platform '\microsoft']);
tc.addMacro('MW_LIB_DIR',['$(MATLAB_ROOT)\lib\' tc.Platform]);
tc.addMacro('CFLAGS_ADDITIONAL','-D_CRT_SECURE_NO_WARNINGS');
tc.addMacro('CPPFLAGS_ADDITIONAL','-EHs -D_CRT_SECURE_NO_WARNINGS');
tc.addMacro('LIBS_TOOLCHAIN','$(conlibs)');
tc.addMacro('CVARSFLAG','');
tc.addIntrinsicMacros({'ldebug','conflags','cflags'});
MATLAB コマンド ウィンドウでこの例の該当するプロパティ値を表示するには、以下のように入力します。
h = intel_tc; h.Macros
ans = # --------------- # "Macros" List # --------------- MW_EXTERNLIB_DIR = $(MATLAB_ROOT)\extern\lib\win64\microsoft MW_LIB_DIR = $(MATLAB_ROOT)\lib\win64 CFLAGS_ADDITIONAL = -D_CRT_SECURE_NO_WARNINGS CPPFLAGS_ADDITIONAL = -EHs -D_CRT_SECURE_NO_WARNINGS LIBS_TOOLCHAIN = $(conlibs) CVARSFLAG = ldebug = conflags = cflags =
このプロパティと共に以下のメソッドを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
ツールチェーン定義の一意の名前
ツールチェーンの完全な名前を指定します。この名前は、プロジェクトのビルド設定の [ハードウェア] タブにある [ツールチェーン] パラメーター オプションの 1 つとしても表示されます。既定値は空です。以下の形式が推奨されています。
name version | build artifact (platform)
データ型は文字ベクトルです。
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルには、Name の値を定義する行が含まれています。コマンド ウィンドウでそのプロパティ値を表示するには、以下のように入力します。
h = intel_tc; h.Name
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
サポートされるプラットフォームの指定
ツールチェーンが使用されるプラットフォームを指定します。既定値は現在のプラットフォームです。サポートされる値は win32、win64、maci64、maca64 および glnxa64 です。
各プラットフォームに固有の ToolchainInfo を作成します。
データ型は文字ベクトルです。
このプロパティには関連するメソッドがありません。Platform に直接値を代入します。
たとえば、MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用して Platform の値を定義します。
tc.Platform = 'win64';
MATLAB コマンド ウィンドウでこの例の該当するプロパティ値を表示するには、以下のように入力します。
h = intel_tc; h.Platform
ans = win64
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
リンカー/アーカイバーが呼び出された後に使用されるツールのリスト。
このリストは coder.make.BuildTool オブジェクトの coder.make.util.OrderedList です。
MATLAB コマンド ウィンドウで該当するプロパティ値を表示するには、以下のように入力します。
h = coder.make.ToolchainInfo; h.PostbuildTools
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には PostbuildTools プロパティは含まれていません。
このプロパティと共に以下のメソッドを使用します。
ソース ファイルをオブジェクト ファイルにコンパイルする前に使用されるツールのリスト。
このリストは coder.make.BuildTool オブジェクトの coder.make.util.OrderedList です。
既定では、このリストは空です。以下に例を示します。
h.PrebuildTools
ans = # ---------------------- # "PrebuildTools" List # ---------------------- (empty)
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には PrebuildTools プロパティは含まれていません。
このプロパティと共に以下のメソッドを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
リビジョン番号の ToolchainInfo への割り当て
ツールチェーン定義ファイルの作成者は、この情報を使用して、あるバージョンのファイルを他のファイルと区別できます。既定値は 1.0 です。
データ型は文字ベクトルです。
このプロパティには関連するメソッドがありません。Revision に直接値を代入します。
以下に例を示します。
h.Revision
ans = 1.0
h.Revision = '2.0';
h.Revision
ans = 2.0
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
ツールチェーンをクリーンアップするシェル スクリプト
シェル コマンドまたはスクリプトを指定して、このツールチェーンに固有のクリーンアップ ルーチンを実行します。システム コマンド環境から呼び出せるコマンドまたはスクリプトを使用します。既定値は空です。
データ型は文字ベクトルの cell 配列です。各文字ベクトルはシェル クリーンアップ コマンドです。
ToolchainInfo がセットアップ ルーチンを呼び出す場合には、該当するクリーンアップ ルーチンのセットを使用してシステム環境を元の設定に復元できます。たとえば、セットアップ ルーチンが環境変数およびフォルダーをシステム パスに追加した場合には、クリーンアップ ルーチンを使用してそれらを削除できます。
以下に例を示します。
>> h.ShellCleanup
ans =
[]
>> h.ShellCleanup = 'call "cleanup_mssdk71.bat"';
>> h.ShellCleanup
ans =
'call "cleanup_mssdk71.bat"'以下のリストは、一連の処理でこのプロパティが挿入される適切な場所を説明しています。
MATLAB セットアップ
シェル セットアップ
プレビルド
ビルド (アセンブラー、コンパイラ、リンカー、アーカイバー)
ポストビルド
シェル クリーンアップ
MATLAB クリーンアップ
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には ShellCleanup プロパティは含まれていません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
ツールチェーンをセットアップするシェル スクリプト
シェル コマンドまたはスクリプトを指定して、このツールチェーンに固有のセットアップ ルーチンを実行します。システム コマンド環境から呼び出せるコマンドまたはスクリプトを使用します。既定値は空です。
データ型は文字ベクトルの cell 配列です。各文字ベクトルはシェル セットアップ コマンドです。
ToolchainInfo がセットアップ ルーチンを呼び出す場合には、該当するクリーンアップ ルーチンのセットを使用してシステム環境を元の設定に復元できます。たとえば、セットアップ ルーチンが環境変数およびフォルダーをシステム パスに追加した場合には、クリーンアップ ルーチンを使用してそれらを削除できます。
以下に例を示します。
>> h.ShellSetup
ans =
[]
>> h.ShellSetup = 'call "setup_mssdk71.bat"';
>> h.ShellSetup
ans =
'call "setup_mssdk71.bat"'MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の intel_tc.m ファイルは以下の行を使用して、ShellSetup の値を設定します。
% ------------------------------
% Setup
% ------------------------------
% Below we are using %ICPP_COMPILER12% as root folder where Intel Compiler is
% installed. You can either set an environment variable or give full path to the
% compilervars.bat file
tc.ShellSetup{1} = 'call %ICPP_COMPILER12%\bin\compilervars.bat intel64';MATLAB コマンド ウィンドウでこの例の該当するプロパティ値を表示するには、以下のように入力します。
h = intel_tc; h.ShellSetup
ans =
'call %ICPP_COMPILER12%\bin\compilervars.bat intel64'以下のリストは、一連の処理でこのプロパティが挿入される適切な場所を説明しています。
MATLAB セットアップ
シェル セットアップ
プレビルド
ビルド (アセンブラー、コンパイラ、リンカー、アーカイバー)
ポストビルド
シェル クリーンアップ
MATLAB クリーンアップ
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
特定の言語用の BuildTool オブジェクトの作成
ToolchainInfo を初期化することにより、SupportedLanguages で指定される言語または言語セットに対応する BuildTool オブジェクトが作成されます。
SupportedLanguages の値を指定しなかった場合の既定値は、'C/C++' です。この場合、C コンパイラおよび C++ コンパイラ用の BuildTool オブジェクトが ToolchainInfo の他の BuildTool オブジェクトに追加されます。
既定値をオーバーライドするには、ToolchainInfo を初期化する際に名前/値のペアを使用して SupportedLanguages の値を指定します。以下に例を示します。
h = coder.make.ToolchainInfo('SupportedLanguages','C');
'C'、'C++'、'C/C++'、'Asm/C'、'Asm/C++' または 'Asm/C/C++'。SupportedLanguages プロパティには関連するメソッドがありません。
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例には SupportedLanguages プロパティは含まれていません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | protected |
ToolchainInfo がサポートするソフトウェア ビルド ツールのバージョン。
既定値は空です。
データ型は文字ベクトルです。
このプロパティには関連するメソッドがありません。SupportedVersion に直接値を代入します。
MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例では、SupportedVersion の値は intel_tc.m ツールチェーン定義ファイルで次のように定義されています。
tc.SupportedVersion = '12.1';
MATLAB コマンド ウィンドウでこの例の該当するプロパティ値を表示するには、以下のように入力します。
h = intel_tc; h.SupportedVersion
ans = 12.1
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
メソッド
addAttribute | Attributes へのカスタム属性の追加 |
addBuildConfiguration | ビルド構成の追加 |
addBuildTool | BuildTool オブジェクトを BuildTools に追加 |
addIntrinsicMacros | Macros への組み込みマクロの追加 |
addMacro | Macros へのマクロの追加 |
addPostDownloadTool | PostDownloadTool へのポストダウンロード ツールの追加 |
addPostExecuteTool | PostbuildTools へのポスト実行ツールの追加 |
addPostbuildTool | PostbuildTools へのポストビルド ツールの追加 |
addPrebuildTool | PrebuildTools へのプレビルド ツールの追加 |
cleanup | クリーンアップ コマンドの実行 |
getAttribute | 属性値の取得 |
getAttributes | 属性名のリストの取得 |
getBuildConfiguration | ビルド構成オブジェクトのハンドルの取得 |
getBuildTool | BuildTool オブジェクトの取得 |
getMacro | マクロの値の取得 |
getPostbuildTool | ポストビルド BuildTool オブジェクトの取得 |
getPrebuildTool | プレビルド BuildTool オブジェクトの取得 |
getSupportedLanguages | サポートされる言語のリストの取得 |
isAttribute | 属性が存在するかどうかの判定 |
removeAttribute | 属性の削除 |
removeBuildConfiguration | ビルド構成の削除 |
removeBuildTool | BuildTools から BuildTool オブジェクトを削除 |
removeIntrinsicMacros | 組み込みマクロを削除 |
removeMacro | Macros からマクロを削除 |
removePostbuildTool | ポストビルド ビルド ツールの削除 |
removePrebuildTool | プレビルド ビルド ツールの削除 |
setBuildConfiguration | 指定されたビルド構成の値の設定 |
setBuildConfigurationOption | ビルド構成にビルド ツール オプションの値を設定 |
setBuildTool | BuildTools の名前付きビルド ツールへの BuildTool オブジェクトの割り当て |
setBuilderApplication | ビルダー アプリケーションを更新して特定のプラットフォームで実行 |
setMacro | マクロの値の設定 |
setPostbuildTool | BuildTool オブジェクトの PostbuildTools の PostbuildTool ツールへの割り当て |
setPrebuildTool | BuildTool オブジェクトの PrebuildTools の名前付き PrebuildTool への割り当て |
setup | MATLABSetup および ShellSetup で指定されたツールチェーン セットアップ コマンドの呼び出し |
validate | ツールチェーンの検証 |
バージョン履歴
R2013a で導入
MATLAB Command
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Web サイトの選択
Web サイトを選択すると、翻訳されたコンテンツにアクセスし、地域のイベントやサービスを確認できます。現在の位置情報に基づき、次のサイトの選択を推奨します:
また、以下のリストから Web サイトを選択することもできます。
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- Switzerland
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