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addAttribute

クラス: coder.make.ToolchainInfo
名前空間: coder.make

Attributes へのカスタム属性の追加

構文

h.addAttribute(Name,Value)

説明

h.addAttribute(Name,Value) は、指定された名前と値をもつカスタム属性を coder.make.ToolchainInfo.Attributes に追加します。この関数で値を指定しなかった場合、属性は true (既定) に初期化されます。

属性はすべてオプションです。属性はツールチェーンのビルド プロセスで使用されます。

入力引数

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coder.make.ToolchainInfo オブジェクト。h のようにオブジェクト ハンドルを使用して指定します。h を作成するには、MATLAB® コマンド ウィンドウで「h = coder.make.ToolchainInfo」と入力します。

名前と値の引数

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Name,Value のペアの引数を指定します。Name が引数名で、Value は対応する値です。

ソース ファイルのパス、インクルード ファイル、インクルード パス、追加のソース パス、オブジェクト パス、事前ビルドのオブジェクトのパス、ライブラリ パスおよびこれらすべてのパスで使用されているマクロ内に含まれているスペースを探します。パスにスペースが含まれていた場合、パスの別バージョンが返されます。長いパス名またはスペースを含むパスについては、8.3 名前作成が有効になっているときは、Windows では '~' バージョンが返されます。Linux® プラットフォームでは、スペースを含むパスについては、スペースがエスケープされて返されます。

生成された makefile を実行するバッチ ファイルを作成します。

作成されたバッチ ファイルは Windows® オペレーティング システム上でのみ実行できます。Windows でないオペレーティング システムでは、バッチ ファイルの実行を回避するために、RequiresBatchFilefalse に設定するか、GenCodeOnly 構成パラメーターを true に設定します。

UNC パスと同じ場所を探します (Windows のみ。Linux/Mac プラットフォームでは無視されます)。パスが指し示す UNC にマッピングされているドライブがある場合、UNC パスであるパスはマッピングされているドライブ文字を正しい位置に追加します。

パスにスペースが含まれている場合、それぞれのパスを二重引用符で囲みます。

コンパイラまたはアーカイバー/リンカーの長い行の処理 (通常は Windows)。指定すると次のようになります。

  • コンパイラ コマンド ラインでは、インクルード パスの長いリストが makefile でコマンド ファイルの呼び出しに置き換えられます。

  • リンカー/アーカイバー コマンド ラインでは、オブジェクト ファイルの長いリストが makefile でコマンド ファイルの呼び出しに置き換えられます。

モデル参照階層のヘッダー ファイル パスに対する応答ファイルをビルド プロセスで作成しません。これは、RequiresCommandFile で指定された動作を変更します。NoCompilerCommandFiletrue に設定するのは、長いコンパイラ コマンド ラインを避ける必要があり、コンパイラ コマンド ファイルがコンパイラでサポートされない場合だけにしてください。CopyReferencedModelHeaders 属性と共に使用します。

モデル参照ヘッダー ファイルを最上位モデルのビルド フォルダーで referenced_model_includes サブフォルダーにコピーします。CopyReferencedModelHeaderstrue に設定するのは、長いコンパイラ コマンド ラインを避ける必要があり、コンパイラ コマンド ファイルがコンパイラでサポートされない場合だけにしてください。NoCompilerCommandFile 属性と共に使用します。

コマンド ラインで指定されたリンカー ライブラリに接頭辞を付けます。ツールチェーンのビルド アーティファクトが gmake の場合にのみ適用されます。

例: tc.addAttribute('LinkerLibraryPrefix', '--library=')

属性の追加と値の初期化による既定値のオーバーライド

h.Attribute
ans = 


# -------------------
# "Attribute" List
# -------------------
(empty)
h.addAttribute('TransformPathsWithSpaces',false)
h.getAttribute('TransformPathsWithSpaces')
ans  = 

     0

既定値をオーバーライドせずに属性を追加

h.addAttribute('CustomAttribute')
h.Attributes
ans = 


# -------------------
# "Attributes" List
# -------------------
CustomAttribute = true

ツールチェーン定義ファイルを使用した属性の追加

MATLAB® Coder™ ビルド プロセスへのカスタム ツールチェーンの追加の例の intel_tc.m ファイルは以下のカスタム属性を定義します。

tc.addAttribute('TransformPathsWithSpaces');
tc.addAttribute('RequiresCommandFile');
tc.addAttribute('RequiresBatchFile');

この例のプロパティ値を MATLAB コマンド ウィンドウに表示するには、次を入力します。

h = intel_tc;
h.Attributes
ans = 


# -------------------
# "Attributes" List
# -------------------
RequiresBatchFile        = true
RequiresCommandFile      = true
TransformPathsWithSpaces = true

バージョン履歴

R2013a で導入