Antenna Toolbox

更新
Cavity、Cloverleaf、Dipole、circularArray、eggCrate など、さまざまなアンテナの種類とアレイ構成をイラストで示したアイコンの図。

アンテナとアレイのモデリング

Antenna Designer アプリで Dipole、Patch、Horn などのパラメーター化された 100 種類以上の素子を活用しながら、アンテナをインタラクティブに設計できます。支持構造体を追加したり、材料特性を指定することも可能です。また、相互連結を考慮したさまざまな構成でアレイをモデリングできます。大型アンテナのモデリングには、無限アレイ解析を実行することもできます。

解析、ベンチマーク、検証

全波モーメント法 (MoM) に基づく 3D ソルバーを使用して、アンテナ素子やアレイを解析できます。インピーダンス、S パラメーター、電流と電荷の分布、近傍界と遠方界の放射パターンなどのポート特性を計算します。解析結果は、アンテナの測定値と比較して検証します。

黄色い有孔ホーンアンテナの 3D モデル (凡例に PEC と記載)。x、y、z 軸のグラフ上に表示されています (単位:ミリメートル)。

CAD ファイルを活用した 3D モデリング

形状や CAD ファイルをもとに、独自の平面構造や 3D 構造を作成して、給電点を定義し、さまざまなアンテナの設計を生み出すことができます。PCB アンテナにコネクタを取り付けたり、特定の製造サービス業者の仕様に合わせて PCB ファイルを生成したり、製造向けに Gerber ファイルを生成することも可能です。

並べて表示されたヒートマップの予測パターンと実測パターン (-30 ~ 10 のカラースケール)。Φ 角と θ 角における変動を示しています。

AI と最適化

AI を活用したモデルでアンテナ設計を解析して最適化できます。ディープラーニングと AI 最適化手法 (SADEATR-SADEA) を活用して、2D スライスから 3D パターンを再構成することで、シミュレーション時間を短縮し、設計目標を達成できます。

パターンデータの統合と可視化

テキスト、CSV、MSI Planet アンテナファイル (.MSI または.PLN) から、測定またはシミュレーションによる放射パターンデータをインポートし、支持構造体への励振や RF システムへのパターンデータの統合に活用できます。遠方界データや近傍界データは、3D プロットや極座標プロットで可視化が可能です。アンテナのインピーダンスや S パラメーターを用いて整合回路を設計でき (RF Toolbox を使用)、分布定数整合回路も設計可能です (RF PCB Toolbox を使用)。

さまざまな入射角での RCS プロット。HH と VV の偏波条件で MoM 法と PO 法の比較を示しています。

アンテナの設置と大型構造物の解析

自動車、航空機、船舶などのプラットフォームにアンテナとアンテナアレイを設置します。大きなオブジェクトのレーダー断面積 (RCS) を特定し、正確なターゲット検出を行います。物理光学法 (PO)、MoM-PO 法、または高速多重極法 (FMM) に基づくソルバーを用いて、大型構造物とアンテナアレイへの影響を解析します。

RF 伝播モデル

3D 地図を使用して、カバレッジと通信リンクのプロパティを計算します。Longley-Rice または Terrain Integrated Rough Earth Model (TIREM™) 伝播モデルを使用して、地球の回折と反射を考慮に入れることができます。レイトレーシング伝搬モデルを使用して、都市部のシナリオにおけるカバレッジを評価します。

「Vivaldi 素子のパターン解析、アレイ形成、および受信機チェーンの相互結合解析は、電波天文学用途での開口レベルのビームフォーミング チェーン実装において、システム シミュレーション実行の鍵となるものでした。」