dwtmode
離散ウェーブレット変換の拡張モード
構文
説明
dwtmode(
は、特定の離散ウェーブレット変換およびウェーブレット パケット変換の信号またはイメージ拡張モードを mode
)mode
に設定します。拡張モードは、信号解析やイメージ解析における境界の歪みの問題に対処するためのオプションを提供します。詳細については、Border Effectsを参照してください。
dwtmode
設定は、拡張機能が自己完結型である次の関数には影響しません。
メモ
離散ウェーブレット変換を含む関数には、gpuArray
入力の場合に現在の拡張モードを使用しないものがあります。関数のリファレンス ページには、そのような場合について記載されています。
dwtmode("status")
は現在のモードを表示します。DWTMODE.DEF
が現在のパスに存在する場合、MATLAB® セッションの開始時に DWTMODE.DEF
から既定のモードが読み込まれます。それ以外の場合は、ファイル DWTMODE.CFG
が使用されます。
dwtmode
は dwtmode("status")
と等価です。
は、現在のモードを表示して st
= dwtmode("status")st
に返します。
st = dwtmode
は st = dwtmode("status")
と等価です。
は、現在のモード st
= dwtmode("status","nodisp")st
を返し、MATLAB コマンド ウィンドウにステータスまたは警告テキストを表示しません。
dwtmode("save",
は、mode
)mode
を、新しい既定のモードとして現在のフォルダー内のファイル DWTMODE.DEF
に保存します。現在のフォルダーに DWTMODE.DEF
が既に存在する場合、ファイルは上書きされます。新しい既定のモードは、次の MATLAB セッションで既定のモードとしてアクティブになります。
dwtmode("save")
は dwtmode("save",CURRENTMODE)
と等価です。ここで、CURRENTMODE
は現在の拡張モードを表します。
メモ
拡張モードに依存する機能を並列で実行するには、parfor
ループを実行する前に dwtmode("save",mode)
を使用して拡張モードを保存するか、parfor
ループ内で dwtmode(mode)
を呼び出します。
MATLAB セッションで拡張モードを変更しても、そのモードに依存するものが並列で呼び出された場合、期待する効果は得られません。並列環境では、各ワーカーは独自の MATLAB 実行エンジンをもち、各ワーカーは DWTMODE.CFG
ファイルを考慮しますが、現在のセッションでオーバーライドを行うことはしません。したがって、並行で実行するには、拡張モードを現在のフォルダーに保存するか、ワーカーごとに拡張モードを設定しなければなりません。
for
ループの反復を並列で実行するには、Parallel Computing Toolbox™ が必要です。詳細については、parfor
(Parallel Computing Toolbox) を参照してください。
例
入力引数
出力引数
ヒント
ほとんどのウェーブレットの用途では、周期的拡張または対称拡張が効果的です。
参照
[1] Strang, G., and T. Nguyen. Wavelets and Filter Banks. Wellesley, MA: Wellesley-Cambridge Press, 1996.
バージョン履歴
R2006a より前に導入