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dwt
単一レベル 1 次元離散ウェーブレット変換
説明
[
は、指定された拡張モード cA
,cD
] = dwt(___,'mode',extmode
)extmode
で単一レベル DWT を返します。詳細については、dwtmode
を参照してください。この引数は前述のいずれかの入力構文にも追加できます。
メモ
gpuArray
入力でサポートされているモードは、'symh'
('sym'
) および 'per'
です。'per'
以外のすべての 'mode'
オプションは 'symh'
に変換されます。GPU での単一レベル離散ウェーブレット変換の例を参照してください。
例
入力引数
出力引数
アルゴリズム
長さ N の信号 s から始まり、Approximation 係数 cA1 と Detail 係数 cD1 の 2 組の係数が計算されます。Approximation 係数は、スケーリング フィルター LoD
による s の畳み込みとその後の 2 進間引きによって得られます。同様に、Detail 係数は、ウェーブレット フィルター HiD
による s の畳み込みとその後の 2 進間引きによって得られます。
ここで、
— フィルター X での畳み込み
— ダウンサンプリング (偶数のインデックスが付いた要素を維持)
各フィルターの長さは 2n に等しくなります。N = length(s) の場合、信号 F および G の長さは N + 2n −1、係数 cA1 および cD1 の長さは floor になります。
畳み込みに基づくアルゴリズムによる信号の端点の影響に対処するために、dwtmode
で管理されるグローバル変数で、使用される信号拡張モードの種類が定義されます。使用可能なオプションとしては、ゼロ パディング拡張や対称拡張 (既定のモード) があります。
メモ
関数 dwt
と DSP System Toolbox™ の DWT ブロックでは、同じ入力に対して同じ結果は得られません。DWT ブロックはリアルタイムの実装用に設計されたものであるのに対し、Wavelet Toolbox™ ソフトウェアは分析用に設計されたものであるため、境界条件やフィルター状態の扱いが異なります。
関数 dwt
の出力を DWT ブロックの出力と一致させるには、MATLAB® コマンド プロンプトで「dwtmode('zpd')
」と入力して、関数の境界条件をゼロ パディングに設定します。FIR フィルターによって実装される DWT ブロックのレイテンシと一致させるには、関数 dwt
の入力にゼロを追加します。追加するゼロの数はフィルター長の半分と等しくなければなりません。
参照
[1] Daubechies, I. Ten Lectures on Wavelets. CBMS-NSF Regional Conference Series in Applied Mathematics. Philadelphia, PA: Society for Industrial and Applied Mathematics, 1992.
[2] Mallat, S. G. “A Theory for Multiresolution Signal Decomposition: The Wavelet Representation.” IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence. Vol. 11, Issue 7, July 1989, pp. 674–693.
[3] Meyer, Y. Wavelets and Operators. Translated by D. H. Salinger. Cambridge, UK: Cambridge University Press, 1995.
拡張機能
バージョン履歴
R2006a より前に導入
参考
wavedec
| idwt
| dwtmode
| waveinfo
| dwtfilterbank