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atan

シンボリック逆正接

説明

P = atan(Z) は、Z の要素の逆正接 (アークタンジェント) を返します。角度はすべてラジアン単位です。

  • Z の実数値に対して、atan(Z) は区間 [-pi/2,pi/2] 内の値を返します。

  • Z の複素数値に対して、atan(Z) は区間 [-pi/2,pi/2] 内の実数部を持つ複素数値を返します。

P = atan(Y,X) は、YX の要素の 4 象限逆正接を返します。入力引数を 2 つもつこの構文は、atan2(Y,X) と同じです。

シンボリック引数 X および Y は実数であると仮定されます。atan(Y,X) は、区間 [-pi,pi] 内の値を返します。

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引数に応じて、atan は浮動小数点解またはシンボリック厳密解の結果を返します。

次の数値について逆正接関数を計算します。これらの数値はシンボリック オブジェクトではないため、atan は浮動小数点の結果を返します。

P = atan([-1, -1/3, -1/sqrt(3), 1/2, 1, sqrt(3)])
P = 1×6

   -0.7854   -0.3218   -0.5236    0.4636    0.7854    1.0472

シンボリック オブジェクトに変換された数値の逆正接関数を計算します。ほとんどのシンボリックな (厳密な) 数値に対して、atan は未解決のシンボリックな呼び出しを返します。

symP = atan(sym([-1, -1/3, -1/sqrt(3), 1/2, 1, sqrt(3)]))
symP = 

(-π4-atan(13)-π6atan(12)π4π3)

vpa を使用し、シンボリックな結果を浮動小数点数で近似します。

vpaP = vpa(symP)
vpaP = (-0.78539816339744830961566084581988-0.32175055439664219340140461435866-0.523598775598298873077107230546580.463647609000806116214256231461210.785398163397448309615660845819881.0471975511965977461542144610932)

逆正接関数を -10 から 10 までの範囲でプロットします。

syms x
fplot(atan(x),[-10 10])
grid on

Figure contains an axes object. The axes object contains an object of type functionline.

diffinttaylorrewrite などの多くの関数は、atan を含む式を処理することができます。

逆正接関数の 1 次および 2 次の導関数を求めます。

syms z
D1 = diff(atan(z),z)
D1 = 

1z2+1

D2 = diff(atan(z),z,z)
D2 = 

-2zz2+12

逆正接関数の不定積分を求めます。

I = int(atan(z),z)
I = 

zatan(z)-log(z2+1)2

atan(z) のテイラー級数展開を計算します。

T = taylor(atan(z),z)
T = 

z55-z33+z

逆正接関数を自然対数に書き換えます。

R = rewrite(atan(z),'log')
R = 

log(1-zi)i2-log(1+zi)i2

入力引数

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角度の正接。シンボリック数、変数、式、または関数として指定するか、シンボリック数、変数、式、または関数のベクトル、行列、または配列として指定します。

y 座標。シンボリック数、変数、式、または関数として指定するか、シンボリック数、変数、式、または関数のベクトル、行列、または配列として指定します。Y のすべての数値要素は実数でなければなりません。

入力 Y と入力 X は同じサイズまたは適合するサイズでなければなりません (たとえば、MN 列の行列 Y と、スカラーまたは 1N 列の行ベクトル X)。詳細は、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

x 座標。シンボリック数、変数、式、または関数として指定するか、シンボリック数、変数、式、または関数のベクトル、行列、または配列として指定します。X のすべての数値要素は実数でなければなりません。

入力 Y と入力 X は同じサイズまたは適合するサイズでなければなりません (たとえば、MN 列の行列 Y と、スカラーまたは 1N 列の行ベクトル X)。詳細は、基本的な演算で互換性のある配列サイズを参照してください。

詳細

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逆正接

逆正接は次のように定義されます。

atan(Z)=i2log(1iZ1+iZ).

4 象限逆正接

X ≠ 0 かつ Y ≠ 0 の場合、次のようになります。

atan(Y,X)=atan(YX)+π2sign(Y)(1sign(X)).

atan(Y,X) によって返される結果は閉区間 [-pi,pi] 内の値です。一方、atan(Y/X) によって返される結果は閉区間 [-pi/2,pi/2] 内の値です。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

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