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Sqrt
平方根、符号付き平方根、または逆平方根を計算

ライブラリ:
Simulink /
Math Operations
HDL Coder /
HDL Floating Point Operations
HDL Coder /
Math Operations
Sqrt ブロックの代替構成:
Signed Sqrt | Reciprocal Sqrt | Square Root | Signed Square Root | Reciprocal Square Root
説明
Sqrt ブロックは入力信号の平方根、符号付き平方根または逆平方根を計算します。[関数] パラメーター リストから以下のいずれかの関数を選択します。
関数 | 説明 | 数式 | MATLAB® 等価 |
---|---|---|---|
sqrt | 入力の平方根 |
| sqrt |
signedSqrt | 入力の絶対値の平方根に入力の符合を乗算した値 |
| — |
rSqrt | 入力の平方根の逆 |
| — |
ブロック アイコンが関数に一致するように変わります。
例
この例では、負の値の入力信号の平方根を複素数値の出力として計算する方法を示します。
[関数] を sqrt
に設定し、[出力信号タイプ] を complex
に設定すると、ブロックは、-100
の入力に対して、正しい結果 0 + 10i
を生成します。[出力信号タイプ] を auto
または real
に変更すると、ブロックは NaN
を出力します。
この例では、負の値を持つ入力信号の符号付き平方根を計算する方法を示します。
ブロック入力が負で、[関数] が signedSqrt
に設定されている場合、Sqrt ブロックの出力は [出力信号タイプ] パラメーターの設定にかかわらず同じになります。1 つ目の Display ブロックの [数値表示形式] を decimal (Stored Integer)
に設定すると、複素数出力の虚数部の値を表示できます。
この例では、浮動小数点入力信号の rSqrt を計算する方法を示します。Sqrt ブロックには、次の設定があります。
メソッド =
Newton-Raphson
反復回数 =
1
中間結果のデータ型 =
Inherit: Inherit from input
ニュートン・ラフソン アルゴリズムの 1 回の反復後、ブロック出力は最終値の 0.0004 以内 (0.4834) になります。
この例では、固定小数点入力信号の rSqrt を計算する方法を示します。Sqrt ブロックには、次の設定があります。
メソッド =
Newton-Raphson
反復回数 =
1
中間結果のデータ型 =
Inherit: Inherit from input
ニュートン・ラフソン アルゴリズムの 1 回の反復後、ブロック出力は最終値の 0.0459 以内 (0.4834) になります。
端子
入力
平方根、符号付き平方根または逆平方根を計算するためのブロックへの入力信号。関数 sqrt
は、複素数の固定小数点信号を除く実数入力または複素数入力を受け入れます。signedSqrt
と rSqrt
は複素数入力を受け入れません。入力信号は浮動小数点数でなければなりません。
次の表は、関数 sqrt
、rSqrt
、および signedSqrt
の浮動小数点、整数、および固定小数点データ型の複素数型と負の値のサポートをまとめています。
関数 | データ型 | 複素数 | 負の値 | |
---|---|---|---|---|
入力 | 出力 | |||
sqrt | 浮動小数点 | あり | あり | あり |
整数と固定小数点 | なし | なし | なし | |
| 浮動小数点 | なし | なし | あり |
整数と固定小数点 | なし | なし | なし | |
signedSqrt | 浮動小数点 | なし | あり | あり |
整数と固定小数点 | なし | なし | なし |
入力が負である場合は、signedSqrt
を除くすべての関数で [出力信号] を複素数に設定します。
データ型: single
| double
| half
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| fixed point
出力
入力信号の平方根、符号付き平方根または逆平方根である出力信号。入力が整数または固定小数点型である場合、出力は浮動小数点でなければなりません。
データ型: single
| double
| half
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| fixed point
パラメーター
メイン
ブロックが計算する数学関数を指定します。ブロック アイコンが選択した関数に一致するように変わります。
関数 | ブロック アイコン |
---|---|
sqrt | ![]() |
signedSqrt | ![]() |
rSqrt | ![]() |
既定値はブロックの構成によって異なります。
sqrt
が既定 — Sqrt ブロックと Square Root ブロックsignedSqrt
が既定 — Signed Sqrt ブロックと Signed Square Root ブロックrSqrt
が既定 — Reciprocal Sqrt ブロックと Reciprocal Square Root ブロック
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: Operator |
型: 文字ベクトル |
値: 'sqrt' | 'signedSqrt' | 'rSqrt' |
ブロックの出力信号タイプを指定します。
関数 | 入力信号タイプ | 出力信号タイプ | ||
---|---|---|---|---|
自動 | 実数 | 複素数 | ||
|
| 非負の入力に対しては 負の入力に対しては | 非負の入力に対しては 負の入力に対しては |
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プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutputSignalType |
型: 文字ベクトル |
値: 'auto' | 'real' | 'complex' |
既定の設定: 'auto' |
サンプルの時間間隔を指定します。サンプル時間を継承するには、このパラメーターを -1
に設定します。詳細については、サンプル時間の指定を参照してください。
依存関係
このパラメーターは、-1
以外の値に設定した場合にのみ表示されます。詳細は、サンプル時間が推奨されないブロックを参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーターの値をプログラムで設定するには、関数 set_param
を使用します。
パラメーター: | SampleTime |
値: | "-1" (既定値) | scalar or vector in quotes |
アルゴリズム
平方根の逆数を計算するメソッドを指定します。
メソッド | サポートされるデータ型 | このメソッドを使用できる場合 |
---|---|---|
Exact | 浮動小数点 | 近似は必要ありません。 入力または出力が浮動小数点である必要があります。 |
Newton-Raphson | 浮動小数点、固定小数点、および組み込み整数型 | 高速の近似計算が必要な場合。 |
[Exact]
メソッドでは、MATLAB の計算と一致する結果が得られます。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[関数] を [rSqrt]
に設定します。
[関数] が [sqrt]
または [signedSqrt]
に設定されている場合、このパラメーターは [厳密]
に設定されます。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: AlgorithmType |
型: 文字ベクトル |
値: 'Exact' | 'Newton-Raphson' |
既定の設定: 'Exact' |
ニュートン・ラフソン アルゴリズムを実行するには、反復回数を指定します。このパラメーターは関数 rSqrt
と、[メソッド] の [ニュートン・ラフソン]
で有効です。
0
を入力すると、ブロック出力はニュートン・ラフソン アルゴリズムの初期推定になります。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: Iterations |
型: 文字ベクトル |
値: 整数 |
既定の設定: '3' |
データ型
データ属性の設定には [データ型アシスタント] が役立ちます。[データ型アシスタント] を使用するには、 をクリックします。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定を参照してください。
[関数] を [sqrt]
または [rSqrt]
に設定するときに、中間結果のデータ型を指定します。
型は継承されるか、直接指定されるか、Simulink.NumericType
オブジェクトなどのデータ型オブジェクトとして表現されます。
オーバーフローを回避するには、中間データ型が出力データ型の二乗を含む可能性のあるデータ型以上でなければなりません。
平方根関数 sqrt
に中間データ型を明示的に設定する際のガイドラインに従ってください。
入力データ型と出力データ型 | 中間データ型 |
---|---|
入力または出力が double の場合。 | double を使用します。 |
入力または出力が single で単一ではないいずれかのデータ型が double 以外の場合。 | single または double を使用します。 |
入力と出力が固定小数点の場合。 | 固定小数点を使用します。 |
逆数平方根関数に中間データ型を明示的に設定する際のガイドラインに従ってください。rSqrt
:
入力データ型と出力データ型 | 中間データ型 |
---|---|
入力が double で出力が single の場合。 | double を使用します。 |
入力が single で出力が double の場合。 | double を使用します。 |
入力と出力が固定小数点の場合。 | 固定小数点を使用します。 |
注意
以下の場合は、[中間結果データ型] を [継承: 出力から継承]
に設定しないでください。
平方根の逆数の計算に
[ニュートン・ラフソン]
を選択した場合。入力データ型が浮動小数点の場合。
出力データ型が固定小数点の場合。
これらの状況下では、[継承: 出力から継承]
を選択すると、準最適なパフォーマンスとなり、エラーが発生します。
このエラーを回避するには、入力信号を浮動小数点データ型から固定小数点データ型に変換します。たとえば、Sqrt ブロックの前に Data Type Conversion ブロックを挿入して変換を実行します。
依存関係
このパラメーターを有効にするには、[関数] を [sqrt]
または [rSqrt]
に設定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: IntermediateResultsDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Inherit from input' | 'Inherit: Inherit from output' | 'double' | 'single' 、'int8' 、'uint8' 、int16 、'uint16' 、'int32' 、'uint32' 、'int64' 、'uint64' 、fixdt(1,16,0) 、fixdt(1,16,2^0,0) 。'<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Inherit via internal rule' |
出力データ型を指定します。型は継承されるか、直接指定されるか、Simulink.NumericType
オブジェクトなどのデータ型オブジェクトとして表現されます。
依存関係
入力が単精度より小さい浮動小数点データ型の場合、[継承: 内部ルールによる継承]
出力データ型は単精度より小さい浮動小数点の出力型を継承するコンフィギュレーション パラメーターの設定によって変わります。データ型の符合化に必要なビット数が単精度データ型の符合化に必要な 32 ビットより少ない場合、データ型は単精度より小さくなります。たとえば、half
と int16
は単精度より小さくなります。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'Inherit: Inherit via internal rule' | 'Inherit: Inherit via back propagation' | 'Inherit: Same as first input' | 'double' | 'single' | 'half' | 'int8' | 'uint8' | int16 | 'uint16' | 'int32' | 'uint32' | 'int64' | 'uint64' | fixdt(1,16,0) | fixdt(1,16,2^0,0) | fixdt(1,16,2^0,0) | '<data type expression>' |
既定の設定: 'Inherit: Same as first input' |
有限で実数の double のスカラー値としてチェックする出力範囲の下限値を指定します。
このブロックのデータ型としてバス オブジェクトを指定した場合、ブロックのバス データの最小値を設定しないでください。この設定は無視されます。代わりに、データ型として指定したバス オブジェクトのバス要素の最小値を設定してください。詳細については、Simulink.BusElement
を参照してください。
最小値を使用して以下が行われます。
一部のブロックに対するパラメーター範囲のチェック (ブロック パラメーターの最小値と最大値の指定を参照)
シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定およびシミュレーション範囲のチェックの有効化を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
モデルから生成するコードの最適化。この最適化により、アルゴリズム コードが削除され、SIL やエクスターナル モードなどの一部のシミュレーション モードの結果に影響を与えることがあります。詳細については、Optimize using the specified minimum and maximum values (Embedded Coder)を参照してください。
ヒント
[出力の最小値] により、実際の出力信号が飽和する (またはクリップされる) ことはありません。代わりに、Saturation ブロックを使用してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutMin |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
有限で実数の double のスカラー値としてチェックする出力範囲の上限値を指定します。
このブロックのデータ型としてバス オブジェクトを指定した場合、ブロックのバス データの最大値を設定しないでください。この設定は無視されます。代わりに、データ型として指定したバス オブジェクトのバス要素の最大値を設定します。詳細については、Simulink.BusElement
を参照してください。
最大値を使用して以下が行われます。
一部のブロックに対するパラメーター範囲のチェック (ブロック パラメーターの最小値と最大値の指定を参照)
シミュレーション範囲のチェック (信号範囲の指定およびシミュレーション範囲のチェックの有効化を参照)
固定小数点データ型の自動スケーリング
モデルから生成するコードの最適化。この最適化により、アルゴリズム コードが削除され、SIL やエクスターナル モードなどの一部のシミュレーション モードの結果に影響を与えることがあります。詳細については、Optimize using the specified minimum and maximum values (Embedded Coder)を参照してください。
ヒント
[出力の最大値] により、実際の出力信号が飽和する (またはクリップされる) ことはありません。代わりに、Saturation ブロックを使用してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutMax |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー |
既定の設定: '[]' |
固定小数点演算の丸めモードを指定します。詳細については、丸めモード (Fixed-Point Designer)を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: RndMeth |
型: 文字ベクトル |
値: 'Ceiling' | 'Convergent' | 'Floor' | 'Nearest' | 'Round' | 'Simplest' | 'Zero' |
既定の設定: 'Floor' |
固定小数点ツールや固定小数点アドバイザーによる変更を避けるために、このブロックの出力データ型の設定をロックします。詳細については、[出力データ型の設定をロックする] の使用 (Fixed-Point Designer)を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: LockScale |
型: 文字ベクトル |
値: 'off' | 'on' |
既定の設定: 'off' |
オーバーフローで飽和するかラップするかを指定します。
on
— オーバーフローは、データ型が表現できる最小値または最大値のいずれかに飽和します。off
— オーバーフローは、データ型によって表現される適切な値にラップされます。
たとえば、符号付き 8 ビット整数 int8
で表現できる最大値は 127 です。この最大値を超えるブロックの演算結果により 8 ビット整数のオーバーフローが発生します。
このパラメーターがオンになっていると、ブロック出力は 127 で飽和します。同様に、ブロック出力は最小出力値である -128 で飽和します。
このパラメーターをオフにすると、オーバーフローを引き起こした値は
int8
として解釈され、意図しない結果が引き起こされる可能性があります。たとえば、int8
として表されるブロック結果 130 (バイナリで 1000 0010) は -126 です。
ヒント
モデルでオーバーフローが発生する可能性があり、生成コードに飽和保護を明示的に組み込む必要があるときには、このパラメーターをオンにすることを検討してください。
生成コードの効率を最適化する場合には、このパラメーターをオフにすることを検討してください。このパラメーターをオフにすると、ブロックが範囲外の信号を処理する方法を指定しすぎないようにする点でも役立ちます。詳細については、信号範囲のエラーのトラブルシューティングを参照してください。
このパラメーターをオンにすると、飽和は出力や結果だけでなく、このブロックの内部演算すべてに適用されます。
通常、オーバーフローが可能ではない場合は、コード生成プロセスで検出されます。この場合、コード ジェネレーターでは飽和コードは生成されません。
プログラムでの使用
ブロック パラメーターの値をプログラムで設定するには、関数 set_param
を使用します。
パラメーター: | SaturateOnIntegerOverflow |
値: | 'on' (既定値) | 'off' |
ブロックの特性
データ型 |
|
直達 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
ゼロクロッシング検出 |
|
代替構成
Signed Sqrt ブロックでは [関数] が [signedSqrt]
に設定されます。
ライブラリ:
Simulink /
Math Operations
Reciprocal Sqrt ブロックでは [関数] が [rSqrt]
に設定されます。
ライブラリ:
Simulink /
Math Operations
HDL Coder /
HDL Floating Point Operations
HDL Coder /
Math Operations
Square Root ブロックは Sqrt ブロックと名前のみ異なります。
ライブラリ:
Simulink /
Quick Insert /
Math Operations
Signed Square Root ブロックでは [関数] が [signedSqrt]
に設定されます。
Signed Square Root ブロックは Signed Sqrt ブロックと名前のみ異なります。
ライブラリ:
Simulink /
Quick Insert /
Math Operations
Reciprocal Square Root ブロックでは [関数] が [rSqrt]
に設定されます。
Reciprocal Square Root ブロックは Reciprocal Sqrt ブロックと名前のみ異なります。
ライブラリ:
Simulink /
Quick Insert /
Math Operations
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
HDL Coder™ には、HDL の実装および合成されたロジックに影響する追加のコンフィギュレーション オプションがあります。
関数 | アーキテクチャ | 説明 |
---|---|---|
| SqrtFunction (既定値) | パイプライン化されたシフト/加算アルゴリズムまたは乗算ベースのアルゴリズムを使用して平方根を計算します。 [UseMultiplier] HDL ブロック プロパティを [LatencyStrategy] および [CustomLatency] プロパティと組み合わせて使用することで、パイプライン化されたシフト/加算または乗算のアルゴリズムを使用して平方根を計算するかどうかを指定できます。[UseMultiplier] を |
sqrt | SqrtNewton | 反復ニュートン法を使用して面積を最適化します。 |
sqrt | SqrtNewtonSingleRate | シングル レートのパイプライン化されたニュートン法を使用します。速度を最適化する場合、またはシングル レート実装を行う場合は、このオプションを選択します。 |
rSqrt | RecipSqrtNewton | 反復ニュートン法を使用して面積を最適化します。 このアーキテクチャを指定するには、[メソッド] を |
rSqrt | RecipSqrtNewtonSingleRate | シングル レートのパイプライン化されたニュートン法を使用します。速度を最適化する場合、またはシングル レート実装を行う場合は、このオプションを選択します。 このアーキテクチャを指定するには、[メソッド] を |
一般 | |
---|---|
ConstrainedOutputPipeline | 既存の遅延を設計内で移動することによって出力に配置するレジスタの数。分散型パイプラインではこれらのレジスタは再分散されません。既定の設定は |
Iterations |
|
InputPipeline | 生成されたコードに挿入する入力パイプライン ステージ数。分散型パイプラインと制約付き出力パイプラインでは、これらのレジスタを移動できます。既定の設定は |
OutputPipeline | 生成されたコードに挿入する出力パイプライン ステージ数。分散型パイプラインと制約付き出力パイプラインでは、これらのレジスタを移動できます。既定の設定は |
UseMultiplier |
[UseMultiplier] を |
LatencyStrategy | 設計内のブロックを、固定小数点型と浮動小数点型の [ [UseMultiplier] を [LatencyStrategy] を |
CustomLatency | [LatencyStrategy] が [ |
IterationsPerPipeline | [LatencyStrategy] を 詳細については、Sqrt (HDL Coder)を参照してください。 |
ネイティブ浮動小数点 | |
---|---|
HandleDenormals | HDL Coder で追加のロジックを挿入して設計で非正規数を処理するかどうかを指定します。非正規数とは、その大きさが仮数の先頭にゼロを付けずに表現できる最小の浮動小数点数より小さい数値のことです。既定の設定は |
ブロックは、HDL コード生成で次のデータ型をサポートします。
入力端子 | 次元 | 固定小数点 | 浮動小数点 | 組み込み整数 | バス | boolean | 複素信号 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Port_1 | スカラー ベクトル 行列 (2 次元まで) | あり | single double | あり | あり | なし | なし |
このブロックには、生成されたコードで追加のレイテンシを導入するマルチサイクル実装があります。追加されたレイテンシを確認するには、生成されたモデルまたは検証モデルを表示します。生成されたモデルと検証モデル (HDL Coder)を参照してください。
浮動小数点のレイテンシ
アーキテクチャ | 浮動小数点型 | レイテンシ手法 | レイテンシ (サイクル単位) | カスタム レイテンシのサポート |
---|---|---|---|---|
SqrtFunction | single | 最小値 | 16 | あり |
最大値 | 28 | |||
double | 最小値 | 33 | ||
最大値 | 58 |
固定小数点のレイテンシ
アーキテクチャ | 最大レイテンシ (サイクル単位) | 説明 | レイテンシ手法のサポート | カスタム レイテンシのサポート |
---|---|---|---|---|
SqrtFunction | 固定小数点データ型のレイテンシを計算するには、Sqrt (HDL Coder) の "アルゴリズム" を参照してください。 | 最大レイテンシは、固定小数点データの場合、出力の語長と入力および出力の小数部の長さによって決まります。 | あり | あり |
SqrtNewton | Iterations + 3 | [Iterations] HDL ブロック プロパティの既定値は 3 です。 [Iterations] の推奨値は 2 から 10 までです。[Iterations] が推奨範囲から外れている場合、HDL Coder はメッセージを生成します。 | なし | なし |
SqrtNewtonSingleRate | (Iterations * 4) + 6 | |||
RecipSqrtNewton | 反復回数 + 2 | [反復回数] ブロック パラメーターの既定値は 3 です。 [反復回数] の推奨値は 2 から 10 までです。[反復回数] が推奨範囲から外れている場合、HDL Coder はメッセージを生成します。 | ||
RecipSqrtNewtonSingleRate | (反復回数 * 4) + 5 |
以下のブロック パラメーターの構成は、HDL コード生成と互換性がありません。
ブロック パラメーター | 制限事項および考慮事項 |
---|---|
出力信号タイプ | パラメーター値 [複素数] はサポートされていません。 |
メソッド | [関数] パラメーターを [rSqrt] に設定するときは、浮動小数点データ型には [厳密] 、固定小数点データ型には [ニュートン・ラフソン] を使用します。 |
中間結果のデータ型 | [継承: 内部ルールによる継承] 以外のパラメーター値はサポートされていません。 |
出力 | 出力端子のデータ型は入力と同じものを選択します。 |
整数丸めモード | 固定小数点型については、パラメーター値 [最も近い偶数方向] と [最も近い整数方向] はサポートされていません。 |
以下の HDL Coder の最適化を使用して、速度、面積、I/O を最適化できます。
面積の最適化
速度の最適化
最適化 | 説明 |
---|---|
分散型パイプライン方式 (HDL Coder) | "分散型パイプライン方式"、つまりレジスタのリタイミングとは、設計の既存の遅延を移動して、機能的動作を維持しながらクリティカル パスを低減する速度の最適化です。 Sqrt ブロックの場合、HDL Coder はブロックの内部ではなく周囲にパイプライン レジスタを分散します。 |
クロックレート パイプライン (HDL Coder) | "クロックレート パイプライン" は、他の速度と面積の最適化でクロック レートでのレイテンシを導入できるようにする HDL Coder の最適化フレームワークです。 |
クリティカル パスの推定 (HDL Coder) | クリティカル パスの可能性が最も高いパスを設計内で簡単に特定するには、"クリティカル パスの推定" を使用します。クリティカル パスの推定は、クリティカル パスを検出する反復的プロセスを高速化します。クリティカル パスの推定で特徴付けられるブロックについては、特徴付けられるブロック (HDL Coder)を参照してください。 |
I/O の最適化
最適化 | 説明 |
---|---|
フレームからサンプルへの変換 (HDL Coder) | 設計で必要な I/O を最適化するには、フレームからサンプルへの変換を使用します。この最適化は、フレームベースのベクトルまたは行列の入力を HDL コード生成用により小さいサイズのサンプルまたはピクセルに変換して、ストリームベースのハードウェアをターゲットにし、大規模な入出力信号の処理に必要な FPGA I/O を削減します。 |
HDL Coder は、[ReciprocalRsqrtBasedNewton]
アーキテクチャおよび [ReciprocalRsqrtBasedNewtonSingleRate]
アーキテクチャにおいて、次の方程式で与えられるニュートン・ラフソン反復法を使用して逆数平方根演算を実装します。
ニュートン・ラフソン法に基づく実装は、ネイティブ浮動小数点モードの HDL コード生成とは互換性がありません。ネイティブ浮動小数点モードで HDL コードを生成するには、HDL ブロック プロパティで [SqrtFunction]
アーキテクチャを選択します。
Use SqrtFunction Architecture for Square Root Block (HDL Coder)
PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。
固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。
バージョン履歴
R2010a で導入
MATLAB Command
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また、以下のリストから Web サイトを選択することもできます。
最適なサイトパフォーマンスの取得方法
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