Main Content

Simulink.sdi.loadView

ビュー ファイルを読み込んで、シミュレーション データ インスペクターでデータを可視化

R2019b 以降

説明

Simulink.sdi.loadView(filename) は、ビュー ファイル filename の可視化情報をシミュレーション データ インスペクターのデータに適用します。

ビューにはグラフィカルな表示領域のレイアウトとプロット、およびプロットされた信号のプロパティに関する情報が含まれます。ビューを読み込むときに、シミュレーション データ インスペクターはファイル内のプロパティと基本設定を使用して、シミュレーション データ インスペクターに容易にデータを表示します。シミュレーション データ インスペクターの信号は、順に以下のプロパティに従って、ビュー内の信号と合致します。

  1. ブロック パス

  2. 信号 ID

  3. 信号名

合致する信号がグラフィカルな表示領域にプロットされます。ビューを使用して、類似する一連の複数のデータに一貫した可視化設定を適用します。

ビュー ファイルには次の情報が含まれます。

  • サブプロット レイアウトと可視化タイプ

  • レイアウト内の各可視化タイプの設定

  • 信号選択モード

  • 再生制御の可視性

  • 作業領域に表示されるメタデータ

  • 作業領域での信号のグループ化の設定

  • プロットされた信号と、プロットされた各信号のライン スタイルと色

ビュー ファイルにはデータは含まれません。データと可視化情報が含まれるセッション ファイルを読み込むには、関数 Simulink.sdi.load を使用します。

すべて折りたたむ

この例では、ex_vdp モデルからの出力を可視化し、設定をビューとして保存し、そのビューを使用して同じモデルの別のシミュレーションからの出力を可視化します。

データを生成してシミュレーション データ インスペクターにプロットするには、モデルをシミュレートします。

open_system('ex_vdp')
set_param('ex_vdp/Mu','Gain','1')
sim('ex_vdp');

プログラムによるビューの設定と保存

ex_vdp モデルは、2 つの信号 x1 および x2 を記録するように設定されています。各信号を 21 列のレイアウトでサブプロットにプロットします。

Simulink.sdi.setSubPlotLayout(2,1)

各サブプロットに 1 つの信号をプロットするには、まずシミュレーションの Simulink.sdi.Run オブジェクトにアクセスします。

runIDs = Simulink.sdi.getAllRunIDs;
ex_vdpRunID = runIDs(end);
ex_vdpRun = Simulink.sdi.getRun(ex_vdpRunID);

次に、Simulink.sdi.Signal オブジェクト内の各信号のデータにアクセスし、関数 plotOnSubPlot を使用して各信号のプロット先を指定できます。

x1 = getSignalByIndex(ex_vdpRun,1);
x2 = getSignalByIndex(ex_vdpRun,2);

plotOnSubPlot(x1,1,1,true)
plotOnSubPlot(x2,2,1,true)

シミュレーション データ インスペクターで結果を表示するには、コマンド ウィンドウに Simulink.sdi.view と入力します。

次に、ビューを保存します。

Simulink.sdi.saveView('ex_vdpView.mldatx')

ビューの使用

シミュレーション データ インスペクターが異なる方法で設定され、別のシミュレーションからのデータが含まれている状況を再現するために、この例ではシミュレーション データ インスペクターからデータをクリアし、既定の可視化設定を表すビューを読み込み、ex_vdp モデルの別のシミュレーションを実行します。

Simulink.sdi.clear
Simulink.sdi.loadView('default.mldatx');
set_param('ex_vdp/Mu','Gain','2')
sim('ex_vdp');

関数 Simulink.sdi.loadView を使用して、前のシミュレーションで保存されたビューを適用します。

Simulink.sdi.loadView('ex_vdpView.mldatx')

シミュレーション データ インスペクターを開いて、関数 Simulink.sdi.view を使用して結果を表示できます。保存されたビューには座標軸の範囲に関する情報が含まれています。ビューを使用して可視化設定を適用する場合、変更されたシミュレーションのデータに合わせるために、座標軸の範囲またはズーム レベルを調整しなければならない場合があります。

入力引数

すべて折りたたむ

ビュー ファイルの名前。string または文字ベクトルとして指定します。ファイルが MATLAB® パス上にある場合は、filename をファイル名のみで指定することができます。あるいは、ファイルへの絶対パスを指定できます。

例: 'myView.mldatx'

データ型: char | string

バージョン履歴

R2019b で導入