Simulink.sdi.load
シミュレーション データ インスペクターのセッションまたはビューの読み込み
説明
は、valid
= Simulink.sdi.load(fileName
)fileName
によって指定されたシミュレーション データ インスペクターのセッション ファイルまたは MAT ファイルのデータと可視化設定を読み込み、fileName
が、シミュレーション データ インスペクターでサポートされるデータを含む有効なセッション ファイルまたは MAT ファイルである場合に 1
を返します。
シミュレーション データ インスペクター ビューも MLDATX ファイルとして保存されます。ビュー ファイルを読み込むには、関数 Simulink.sdi.loadView
を使用します。
例
シミュレーション データ インスペクター セッションの保存
この例では、シミュレーション データ インスペクター セッションを作成、保存、および読み込みます。この例では、データをモデル slexAircraftExample
に記録し、ログ データをシミュレーション データ インスペクター セッションで可視化します。シミュレーション データ インスペクターを使用するたびに、セッションを作成および変更します。関数 Simulink.sdi.save
を使用して、セッションのデータおよび関連する可視化設定を MLDATX ファイルに保存できます。後でデータを確認する場合は、関数 Simulink.sdi.load
を使用してセッションを読み込むことができます。
シミュレーション データ インスペクターへのデータのログ記録
この例では、モデル slexAircraftExample
のシミュレーションのデータをシミュレーション データ インスペクターに記録します。モデルはデータを記録するように設定されていません。モデルを読み込み、Stick
信号、alpha, rad
信号、および q, rad/sec
信号をログ記録するようマークします。
load_system('slexAircraftExample') Simulink.sdi.markSignalForStreaming('slexAircraftExample/Pilot',1,'on') Simulink.sdi.markSignalForStreaming('slexAircraftExample/Aircraft Dynamics Model',3,'on') Simulink.sdi.markSignalForStreaming('slexAircraftExample/Aircraft Dynamics Model',4,'on')
この例では、モデルの 2 つのシミュレーションを実行します。最初のシミュレーションでは、Pilot
ブロックからの正弦波出力を使用し、2 番目のシミュレーションでは矩形波出力を使用します。
set_param('slexAircraftExample/Pilot','WaveForm','sine') sim('slexAircraftExample')
ans = Simulink.SimulationOutput: logsout: [1x1 Simulink.SimulationData.Dataset] tout: [1235x1 double] xout: [1x1 Simulink.SimulationData.Dataset] yout: [1x1 Simulink.SimulationData.Dataset] SimulationMetadata: [1x1 Simulink.SimulationMetadata] ErrorMessage: [0x0 char]
set_param('slexAircraftExample/Pilot','WaveForm','square') sim('slexAircraftExample')
ans = Simulink.SimulationOutput: logsout: [1x1 Simulink.SimulationData.Dataset] tout: [1381x1 double] xout: [1x1 Simulink.SimulationData.Dataset] yout: [1x1 Simulink.SimulationData.Dataset] SimulationMetadata: [1x1 Simulink.SimulationMetadata] ErrorMessage: [0x0 char]
ログ データの可視化
シミュレーション データ インスペクターのプログラムによるインターフェイスを使用して、シミュレーションのログ データにアクセスできます。シミュレーション データ インスペクターのプログラムによるインターフェイスを使用してデータにアクセスするときに、関数を使用してシミュレーション データ インスペクターでプロットを作成できます。
まず、最新の 2 つの実行の実行 ID にアクセスしてから、対応する Simulink.sdi.Run
オブジェクトを取得します。Run
オブジェクトを使用することで、シミュレーションのログ データにアクセスできます。
runIDs = Simulink.sdi.getAllRunIDs; sineRunID = runIDs(end-1); squareRunID = runIDs(end); sineRun = Simulink.sdi.getRun(sineRunID); squareRun = Simulink.sdi.getRun(squareRunID);
モデルの入力と出力間の関係を解析するとします。2 つのシミュレーション実行から入力信号と出力信号の Simulink.sdi.Signal
オブジェクトを取得します。
sineOut = getSignalByIndex(sineRun,1); sineIn = getSignalByIndex(sineRun,3); squareOut = getSignalByIndex(squareRun,1); squareIn = getSignalByIndex(squareRun,3);
シミュレーション データ インスペクターでのサブプロットのレイアウトを 2
行 1
列に変更し、最初のシミュレーション実行の信号を上部のプロットに、2 番目の実行の信号を下部のプロットにプロットします。
Simulink.sdi.setSubPlotLayout(2,1) plotOnSubPlot(sineIn,1,1,true) plotOnSubPlot(sineOut,1,1,true) plotOnSubPlot(squareIn,2,1,true) plotOnSubPlot(squareOut,2,1,true)
シミュレーション データ インスペクター セッションの保存
プロットされたデータをシミュレーション データ インスペクターで表示するには、コマンド ウィンドウに Simulink.sdi.view
と入力します。
次に、シミュレーション データ インスペクター セッションを MLDATX ファイルとして保存します。
Simulink.sdi.save('myData.mldatx')
シミュレーション データ インスペクター セッションの読み込み
シナリオを再現して後で同じデータを参照するには、シミュレーション データ インスペクターからデータをクリアして、サブプロットのレイアウトを 1
行 1
列にリセットします。
Simulink.sdi.clear Simulink.sdi.setSubPlotLayout(1,1)
セッション ファイルを読み込み、データの操作を再開します。シミュレーション データ インスペクターを開いて、関数 Simulink.sdi.view
を使用して結果を表示することができます。
Simulink.sdi.load('myData.mldatx');
入力引数
fileName
— セッション ファイルまたは MAT ファイルの名前
string | 文字ベクトル
読み込むセッション ファイルまたは MAT ファイルの名前。string または文字ベクトルとして指定します。MLDATX ファイルからデータを読み込むには、ファイル拡張子を指定しなければなりません。
例: 'myData.mldatx'
例: 'myData.mat'
出力引数
valid
— ファイルの有効性インジケーター
logical
ファイルの有効性インジケーター。1
(true
) または 0
(false
) として返されます。0
の戻り値は、シミュレーション データ インスペクターでセッション ファイルが読み込まれていない、または MAT ファイルからデータがインポートされていないことを示します。
バージョン履歴
R2011b で導入
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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