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Simulink.restoreDiagnostic

特定のブロック、サブシステム、またはモデルに対する診断の警告を元に戻す

説明

Simulink.restoreDiagnostic(source) は、source によって指定されたブロックに関連付けられたすべての非表示の診断を元に戻します。

Simulink.restoreDiagnostic(source, message_id) は、source によって指定されたブロックにあるすべての message_id のインスタンスを元に戻します。

Simulink.restoreDiagnostic(diagnostic) は、MSLDiagnostic オブジェクト diagnostic に関連付けられた非表示の診断を元に戻します。

Simulink.restoreDiagnostic(system, 'FindAll', 'on') は、system によって指定されたシステムに関連付けられたすべての非表示の診断を元に戻します。

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指定されたブロックのすべての非表示の診断を元に戻すには、getDiagnosticObjects.msuppressor_script.m、および Suppressor_CLI_Demo.slx モデルを使用します。関数 getDiagnosticObjects.m は、シミュレーション メタデータを照会して、シミュレーション中にスローされた診断にアクセスします。suppressor_script.m スクリプトには、Suppressor_CLI_Demo モデルに対する診断を非表示または元に戻すためのコマンドが含まれます。モデルを開きます。Simulink.SimulationMetadata クラスにアクセスするには、ReturnWorkspaceOutputs パラメーター値を 'on' に設定します。モデルをシミュレートします。

メッセージ識別子の cell 配列を作成します。関数 Simulink.suppressDiagnostic を使用して、Constant ブロック one からの複数の診断を非表示にします。

  diags = {'SimulinkFixedPoint:util:fxpParameterPrecisionLoss',...
   'SimulinkFixedPoint:util:fxpParameterUnderflow'};
  Simulink.suppressDiagnostic('Suppressor_CLI_Demo/one', diags);

すべての非表示を削除し、ブロックに対する診断を元に戻します。

  Simulink.restoreDiagnostic('Suppressor_CLI_Demo/one');

指定されたブロックの非表示の診断を元に戻すには、getDiagnosticObjects.msuppressor_script.m、および Suppressor_CLI_Demo.slx モデルを使用します。関数 getDiagnosticObjects.m は、シミュレーション メタデータを照会して、シミュレーション中にスローされた診断にアクセスします。suppressor_script.m スクリプトには、Suppressor_CLI_Demo モデルに対する診断を非表示または元に戻すためのコマンドが含まれます。モデルを開きます。Simulink.SimulationMetadata クラスにアクセスするには、ReturnWorkspaceOutputs パラメーター値を 'on' に設定します。モデルのシミュレーションを実行します。

  model = 'Suppressor_CLI_Demo';
  open_system(model);
  set_param(model,'ReturnWorkspaceOutputs','on');
  out = sim(model);

関数 Simulink.suppressDiagnostic を使用して、Constant ブロック one によってスローされたパラメーターの桁落ちに関する警告を非表示にします。

  Simulink.suppressDiagnostic('Suppressor_CLI_Demo/one',...
   'SimulinkFixedPoint:util:fxpParameterPrecisionLoss');

非表示を削除し、ブロックに対する診断を元に戻します。

Simulink.restoreDiagnostic('Suppressor_CLI_Demo/one',...
  'SimulinkFixedPoint:util:fxpParameterPrecisionLoss');

指定されたサブシステムのすべての非表示の診断を元に戻すには、getDiagnosticObjects.msuppressor_script.m、および Suppressor_CLI_Demo.slx モデルを使用します。関数 getDiagnosticObjects.m は、シミュレーション メタデータを照会して、シミュレーション中にスローされた診断にアクセスします。suppressor_script.m スクリプトには、Suppressor_CLI_Demo モデルに対する診断を非表示または元に戻すためのコマンドが含まれます。モデルを開きます。Simulink.SimulationMetadata クラスにアクセスするには、ReturnWorkspaceOutputs パラメーター値を 'on' に設定します。モデルをシミュレートします。

  model = 'Suppressor_CLI_Demo';
  open_system(model);
  set_param(model,'ReturnWorkspaceOutputs','on');
  out = sim(model);

システムのすべての診断を元に戻すには、'FindAll''on' を使用してシステム階層内を検索します。システムまたは検索するシステム ハンドルを指定します。

  Simulink.restoreDiagnostic('Suppressor_CLI_Demo/Convert',...
   'FindAll', 'On');

指定されたモデルのすべての非表示の診断を元に戻すには、getDiagnosticObjects.msuppressor_script.m、および Suppressor_CLI_Demo.slx モデルを使用します。関数 getDiagnosticObjects.m は、シミュレーション メタデータを照会して、シミュレーション中にスローされた診断にアクセスします。suppressor_script.m スクリプトには、Suppressor_CLI_Demo モデルに対する診断を非表示または元に戻すためのコマンドが含まれます。モデルを開きます。Simulink.SimulationMetadata クラスにアクセスするには、ReturnWorkspaceOutputs パラメーター値を 'on' に設定します。モデルをシミュレートします。

  model = 'Suppressor_CLI_Demo';
  open_system(model);
  set_param(model,'ReturnWorkspaceOutputs','on');
  out = sim(model);

モデルからすべての診断を元に戻すには、モデル名またはモデル ハンドルを指定します。

  Simulink.restoreDiagnostic('Suppressor_CLI_Demo','FindAll','on');

入力引数

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診断のソース。ブロック パス、ブロック ハンドル、ブロック パスの cell 配列、またはブロック ハンドルの cell 配列として指定します。

ブロック パスを取得するには、関数 gcb を使用します。

ブロック ハンドルを取得するには、関数 getSimulinkBlockHandle を使用します。

データ型: char | cell

診断のメッセージ識別子。文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。シミュレーションに関連付けられた Simulink.SimulationMetadata オブジェクトの ExecutionInfo プロパティにアクセスすることで、シミュレーション中にスローされた警告とエラーのメッセージ識別子を検出できます。また、関数 lastwarn を使用することもできます。

データ型: char | cell

サブシステム名、サブシステム ハンドル、モデル名、またはモデル ハンドル。文字ベクトルとして指定します。

データ型: char

MSLDiagnostic オブジェクトとして指定された診断。Simulink.SimulationMetadata オブジェクトの ExecutionInfo プロパティを通じて MSLDiagnostic オブジェクトにアクセスします。

データ型: struct

バージョン履歴

R2016b で導入