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lastwarn

最近の警告メッセージを出力

説明

msg = lastwarn は、警告の表示状態に関係なく、MATLAB® が生成した前回の警告メッセージを返します。

[msg,warnID] = lastwarnmsg に関連付けられている警告識別子も返します。

[___] = lastwarn(newMsg,newID) は、前回の警告メッセージと前回の警告識別子を設定します。その後の関数 lastwarn の呼び出しは新しい警告メッセージを返し、要求された場合は新しい警告識別子を返します。この構文では、前述の構文の任意の出力引数を使用できます。

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警告メッセージを表示します。

warning('Message 1.')
Warning: Message 1.

関数 lastwarn を呼び出して前回の警告メッセージを表示します。

msg = lastwarn
msg =

    'Message 1.'

現在の警告設定を保存してから、すべての警告を無効にします。

origState = warning;
warning('off')

異なるメッセージを指定して、関数 warning を呼び出します。警告は表示されません。

warning('Message 2.')

関数 lastwarn を呼び出します。MATLAB は、前回の警告メッセージを表示しなかったにもかかわらず、これを返します。

msg = lastwarn
msg =

    'Message 2.'

保存された警告状態に戻します。

warning(origState)

警告識別子は、警告を非表示にするためによく使用されます。識別子を調べるには、関数 lastwarn を使用します。

特異行列の警告を生成します。

A = eye(2);
B = [3 6; 4 8];
C = B\A;
Warning: Matrix is singular to working precision.

警告の識別子を調べます。

[msg,warnID] = lastwarn;
msg =

    'Matrix is singular to working precision.'


warnID =

    'MATLAB:singularMatrix'

現在の警告状態を保存して、特定の警告を無効にします。元の計算を再び実行します。今回は警告が表示されません。

warnStruct = warning('off',warnID);
C = B\A;

以前の警告状態に戻します。

warning(warnStruct);

入力引数

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前回の警告の新しいメッセージ。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。その後の関数 lastwarn の呼び出しは、新しいメッセージを返します。

新しいメッセージを空の文字ベクトル ('') または空の string スカラー ("") として設定できます。

例: 'Warning message to display.'

前回の警告の新しい識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。警告のソースを特定したり、プログラムで選択された警告のサブセットを制御したりするときに、警告識別子を使用すると役立ちます。

警告識別子には 1 つ以上の "コンポーネント" フィールドと 1 つの "ニーモニック" フィールドが含まれます。フィールドはコロンで区切られなければなりません。たとえば、コンポーネント フィールド component とニーモニック フィールド mnemonic をもつ警告識別子は 'component:mnemonic' と指定します。コンポーネント フィールドとニーモニック フィールドはそれぞれ、文字で始まらなければなりません。残りの文字には英数字 (A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9) とアンダースコアを使用できます。警告識別子に空白文字を含めることはできません。識別子の作成方法の詳細については、MException を参照してください。

例: 'MATLAB:singularMatrix'

例: 'MyProject:myFunction:notEnoughInputs'

出力引数

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警告の表示状態に関係なく MATLAB が生成した前回の警告メッセージ。文字ベクトルとして返されます。

前回の警告の識別子。文字ベクトルとして返されます。警告に識別子が定義されていない場合、lastwarnwarnID に空の文字ベクトルを返します。

拡張機能

バージョン履歴

R2006a より前に導入