共通のブロック プロパティ
この表は、ブロック コールバック プロパティを含む、すべての Simulink® ブロックに共通のプロパティを示しています (コールバックを使用したモデル動作のカスタマイズを参照)。この表の後に、これらのプロパティを変更するコマンドの例を示します (ブロックプロパティ設定の例を参照)。
共通のブロック プロパティ
プロパティ | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ブロックがリンクされているライブラリ ブロックの名前 (使用できないリンクをもつブロックの名前)。 | 文字ベクトル |
| ブロック注釈テキスト (ブロック プロパティに対応する)。 | 文字ベクトル |
| 背景色。 | カラー値 |
指定できるカラー値は |
| ブロック パラメーターのダイアログ ボックスまたはプロパティ インスペクターの上部に表示されるブロックの説明。 | 文字配列 |
| ブロック タイプ (読み取り専用)。 | 文字配列 |
BlockKeywords | 1 つ以上のキーワードをカスタム ライブラリ ブロックに関連付けます。 | 文字ベクトル | string スカラー | string 配列 |
BlockMirror | ブロック ミラー。 |
|
BlockRotation | ブロック回転角度。 | 0 度の回転の場合は、double 型数値 |
| ブロックをクリップボードにコピー (Ctrl+C) するか、メニュー項目 [コピー] を選択したときに呼び出される関数。 | 関数 |
|
| 関数 |
Commented | シミュレーションからブロックを除外します。 |
|
| 端子に接続されている信号が、バスでないか、バーチャル バスであるか、または非バーチャル バスであるかを返します (読み取り専用)。
ports = get_param(gcb,'PortHandles'); feval(gcs,[],[],[],'compile'); bt = get_param(ports.Outport,'CompiledBusType') バス情報の表示を参照してください。 |
|
| コンパイル時にブロックのステータスがアクティブかどうかを指定します。
|
|
| ブロック線図を更新した後の端子信号の実数/複素数。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。以下に例を示します。 openExample('simulink_general/VanDerPolOscillatorExample'); vdp([],[],[],'compile'); d = get_param(gcb,'CompiledPortComplexSignals'); vdp([],[],[],'term'); | 構造体配列 |
| ブロック線図を更新した後の端子信号のデータ型。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。 | 構造体配列 |
| ブロック線図を更新した後の端子信号の設計の最小値。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。以下に例を示します。 feval(gcs, [],[],[],'compile'); ports = get_param(gcb,'PortHandles'); min = get_param(ports.Outport, 'CompiledPortDesignMin') feval(model, [],[],[],'term'); | 構造体配列 |
| コンパイル時の端子信号の設計の最大値。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。以下に例を示します。 feval(gcs, [],[],[],'compile'); ports = get_param(gcb,'PortHandles'); max = get_param(ports.Outport, 'CompiledPortDesignMax') feval(model, [],[],[],'term'); | 構造体配列 |
| ブロック線図を更新した後の端子信号の次元。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。詳細については、コンパイルされた端子の次元の取得を参照してください。 | 数値配列 |
| 端子信号に可変サイズがあるかどうかを示します (ブロック線図の更新後)。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。信号線が可変サイズかどうかの確認を参照してください。 |
|
| ブロック線図を更新した後の端子信号のフレーム モード。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。 | 構造体配列 |
| ブロック端子の単位の構造体配列 (ブロック線図の更新後)。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。 | 構造体配列 |
| ブロック線図を更新した後の端子幅の構造体。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。 | 構造体配列 |
| ブロック線図を更新した後のブロック サンプル時間。このプロパティを照会する前に、モデルをコンパイルする必要があります。 | ベクトル [ または cell {[ |
| シミュレーション再開時に呼び出される関数 (一時停止の後)。 | 関数 |
| ブロックをコピーするときに呼び出される関数。詳細については、ブロックのコールバックを参照してください。 | 関数 |
| 内部で使用。 | |
| ブロックを削除するときに呼び出される関数。詳細については、ブロックのコールバックを参照してください。 | MATLAB® 式 |
| ブロックを破壊するときに呼び出される関数。詳細については、ブロックのコールバックを参照してください。 | MATLAB 式 |
| ブロックの説明。[ブロック プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] ペインの [説明] フィールドで設定します。 | テキストとトークン |
| 内部で使用。 | |
| 非マスク ブロックのブロック固有のパラメーターまたはマスク ブロックのマスク パラメーターの名前/属性のリスト。 | 構造体 |
| 影の表示。 |
|
| ブロックがエクスターナル モードでの (たとえば、Scope ブロックでの) 信号データのアップロードをサポートできるようにします。 |
|
| ブロックがeエクスターナル モードでの信号アップロードの Trigger ブロックとして機能できるようにします。 |
|
ExtModeUploadOption | [外部信号とトリガー] ダイアログ ボックスで [すべて選択] チェック ボックスがオフの場合に、ブロックがエクスターナル モードで信号データをアップロードできるようにします。値を log にすると、ブロックが信号をアップロードします。値を none にすると、ブロックは信号をアップロードしません。monitor という値は、現在使用されていません。[外部信号とトリガー] ダイアログ ボックスで [すべて選択] チェック ボックスをオンにしている場合は、このパラメーターの設定がオーバーライドされます。 | {'none'} | 'log' | 'monitor' |
| フォントの角度。 |
|
| フォント名。 | 文字配列 |
| フォント サイズ。値が -1 のときは、このブロックが | real |
| フォントの重み。 |
|
| ブロック アイコンの前景色。 | カラー値
指定できるカラー値は |
| ブロック ハンドル。 | 実数 |
| Simulink エディターによって自動的に指定されたブロック名をモデル内に表示するかどうかを指定します。自動生成名を非表示にするには、既定の設定 'on' を使用します (モデルの HideAutomaticNames パラメーターも 'on' に設定しなければなりません)。'off' に設定して名前を表示し、ブロックの ShowName パラメーターも 'on' に設定します。この設定にかかわらず、ShowName パラメーターが 'off' のブロックは非表示になります。パラメーターの相互作用の詳細については、Hide or Display Block Namesを参照してください。 | {'on'} | 'off' |
| 内部で使用。 | |
| ブロックの初期化関数。[モデル プロパティ] ダイアログ ボックスの [コールバック] ペインで作成します。詳細については、モデルのコールバックの作成を参照してください。 非マスク ブロックでは、ブロック線図を更新するか、シミュレーションを実行すると、この関数が呼び出されます。 | MATLAB 式 |
| 入力信号の名前。 | cell 配列 |
| ブロック固有のパラメーター (マスク ブロックか非マスク ブロックかに関係ない) の名前/属性のリスト。マスク ブロックまたは非マスク ブロックのブロック固有のパラメーターが必要な場合は代わりに | 構造体 |
| ビューアーおよびジェネレーター マネージャーに接続されているオブジェクトへのブロック パス。Simulink ソフトウェアによりモデルの保存時にこれらのパスが保存されます。 | list |
| ビューアーおよびジェネレーター マネージャーのタイプ。内部で使用。 | |
| ブロックが State Reader ブロックおよび State Writer ブロック (読み取り専用) と共に使用できる、サポートされている状態オーナー ブロックであるかどうかを示します。State Reader および State Writer を参照してください。 |
|
| リンクされたブロックの場合、このプロパティの初期値はリンクが作成されたときのライブラリの ModelVersion です。ライブラリのモデル バージョンでは値がインクリメントで更新されます。 | 文字ベクトル — { |
| ブロックに接続されているラインのハンドル。 | 構造体 |
| パラメーター付きのリンクとそのライブラリとの間で異なるリンク内のブロックへの変更に関する詳細の配列。ブロック名とパラメーター値がリストされています。deparameterized (パラメーターなし) にリセットするには | cell 配列 |
| ブロックのリンク ステータス。 リンク付きブロックのプログラムによる制御を参照してください。 |
|
| ブロックを読み込むときに呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| 内部で使用。 | |
| モデルが閉じているときに呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| 内部で使用。 | |
| ブロックを移動するときに呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| ブロックまたは信号名。 信号名を指定するには、対応する端子とライン ハンドルを使用します。 ports = get_param(gcb,'PortHandles'); set_param(ports.Outport(1),'Name','NewName'); 信号名を伝播するには、モデルをコンパイルします。Simulink ツールストリップの [モデル化] タブで [モデルの更新] をクリックします。 あるいは、ブロックの出力信号に名前を付ける場合は、 | 文字ベクトル |
| ブロック名が変更されるときに呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| ブロック名の位置。 |
|
| ブロック パラメーターの名前または属性。 | 構造体 |
| この [ブロック パラメーター] ダイアログ ボックスが開いたときに呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| ブロックの向き。 |
|
| 出力信号の名前。 | cell 配列 |
| ブロックを所有するシステムの名前。 | 文字ベクトル |
| 親サブシステムを閉じるときに呼び出される関数。モデルが閉じられている場合は、ルート モデル レベルのブロックの | MATLAB 式 |
| シミュレーションの一時停止時に呼び出される関数。 | 関数 |
| このプロパティの値は、構造体の配列で、各構造体では、ブロックの入力端子または出力端子の 1 つを説明します。各端子の構造体は、次のフィールドをもちます。
| 構造体配列 |
| このプロパティの値は、ブロックの端子のハンドルを指定する構造体です。この構造体には、以下のフィールドがあります。
| 構造体配列 |
| このブロックにより使用される端子の回転タイプ (読み取り専用)。 |
|
| このブロックがもつ各種の端子数を指定するベクトル。ベクトルの要素の順序は、次の端子のタイプに対応します。
| ベクトル |
| モデル ウィンドウでのブロックの位置。 ブロックの並びを整えるために、設定する位置を実際のブロック位置と数ピクセルだけ変えることができます。 | 座標ベクトル (ピクセル単位): いずれかのキャンバスがサイズ変更される前は、原点は Simulink エディターのキャンバスの左上隅にあります。サポートされる座標の範囲は -1073740824 以上 1073740823 以下です。原点より右および下が正の値です。原点より左および上が負の値です。 |
| ブロックが保存された後に呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| ブロックがコピーされる前に呼び出される関数。詳細については、ブロックのコールバックを参照してください。 | MATLAB 式 |
| ブロックが削除される前に呼び出される関数。詳細については、ブロックのコールバックを参照してください。 | MATLAB 式 |
| ブロックが保存される前に呼び出される関数。詳細については、ブロックのコールバックを参照してください。 | MATLAB 式 |
| 同じモデル内の他のブロックに対するブロックの実行順序を指定します。[ブロック プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] ペインの [優先順位] フィールドで設定します。 | 文字ベクトル |
| このブロックがリンクするライブラリ ブロックの名前。 | 文字ベクトル |
| 内部で使用。 | |
| ユーザーが指定するデータ。Simulink Coder™ ソフトウェアで使用されます。ユーザー定義 S-Function 専用。詳細については、S-Function RTWdata (Simulink Coder)の節を参照してください。 | |
| サンプル時間パラメーターの値。詳細については、サンプル時間の指定を参照してください。 | 文字ベクトル |
| ブロックが選択されているかどうかのステータス。 |
|
| ブロック名の表示または非表示。 Simulink エディターで指定したブロック名 (自動生成名) を表示するには、ブロックの |
|
| 信号がバス信号の場合、バス内の信号の名前と階層が返されます (読み取り専用)。
ports = get_param(gcb,'PortHandles'); feval(gcs,[],[],[],'compile'); sh = get_param(ports.Outport,'SignalHierarchy') バス情報の表示を参照してください。 | 指定した信号の構造体を反映した値 |
| シミュレーションの開始時に呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| 線形化時に使用する状態の摂動サイズ。詳細については、線形化時に摂動するブロックの摂動レベルの変更 (Simulink Control Design)を参照してください。 | 文字ベクトル |
| ブロックのリンク ステータス。 | 'none' | 'resolved' | 'unresolved' | 'implicit' | 'inactive' | 'restore' | 'propagate' | 'propagateHierarchy' | 'restoreHierarchy' |
| シミュレーションの終了時に呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| Simulink ソフトウェアが生成するブロック ラベルに表示するテキスト。[ブロック プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] ペインの [タグ] フィールドで設定します。 | 文字ベクトル |
| Simulink オブジェクト タイプ (読み取り専用)。 |
|
| ブロックの削除が行われていないときに呼び出される関数。 | MATLAB 式 |
| 任意の MATLAB データ型にすることができるユーザー定義データ。 |
|
|
|
|
VariantConfigurationObject | モデルに関連付けられたバリアント構成オブジェクトを指定する。Save and Reuse Variant Configurations Using Variant Configuration Data Objectを参照してください。 | {''} 構成オブジェクトが関連付けられていない場合、値は空の文字ベクトルです。それ以外の場合は、 Simulink.VariantConfigurationData オブジェクトの名前です。 |
ブロックプロパティ設定の例
これらの例は、共通のブロック プロパティの変更方法を示します。
このコマンドは、mymodel
システムでの Gain ブロックの向きを変更して、反対向きにします (右から左)。
set_param('mymodel/Gain','Orientation','left')
このコマンドは、OpenFcn
コールバックを mymodel
システムの Gain ブロックと関連付けます。
set_param('mymodel/Gain','OpenFcn','my_open_cb')
このコマンドは、mymodel
システムの Gain ブロックの Position
プロパティを設定します。ブロックは、幅 75 ピクセル、高さ 25 ピクセルです。
set_param('mymodel/Gain','Position',[50 250 125 275])