信号ラベル定義の作成またはインポート
信号ラベラーでは、MAT ファイルに保存されている既存の signalLabelDefinition
オブジェクトをインポートするか、アプリで信号ラベル定義を labeledSignalSet
に直接追加できます。
信号ラベル定義を使用して信号のラベルを定義します。ラベルは次の 5 つのタイプです。
"属性" ラベルは、信号特性全体を定義します。
"関心領域" (ROI) ラベルは、開始時間と終了時間のある関心領域上の信号特性を定義します。
"点" ラベルは、時間内のある関心点における信号特性を定義します。
"特徴属性" ラベルは、特徴に対応する信号特性全体を定義します。
"特徴の ROI" ラベルは、特徴に対応する関心領域での信号特性を定義します。
メモ
信号ラベラーは、特徴を抽出するときに、特徴属性ラベルおよび 特徴の ROI ラベルを自動で生成します。詳細については、Feature Extraction Using Signal Labelerを参照してください。
各ラベルは 4 つのデータ型のうち 1 つをもつことができます。
"logical" ラベルは、
true
とfalse
のいずれかです。categorical ラベルは、指定するカテゴリ セットの 1 つに属します。
数値 ラベルは任意の数値をもちます。
string ラベルは文字列で表される任意の値をもちます。
例: 数値属性として平均 RMS 値で信号にラベルを付ける定義を作成します。
コマンド ラインで次のコードを入力します。
このコードは、信号ラベラーに読み込んでlblRMS = signalLabelDefinition("MeanRMSattr", ... 'LabelType','attribute','LabelDataType','numeric'); save('MeanRMSdef','lblRMS')
MeanRMSattr
というラベル定義をインポートできるファイルMeanRMSdef.mat
を作成します。信号ラベラーの [ラベラー] タブで [定義の追加] をクリックし、
[ラベルの定義の追加]
を選択します。ダイアログ ボックスで、[ラベル名] をMeanRMS
として、[ラベルのタイプ] を[属性]
として、[データ型] を[数値]
として指定します。
例: 立ち上がり遷移の場合は "rising"
、立ち下がり遷移の場合は "falling"
として、信号のゼロクロッシングにラベル付けする定義を作成します。
コマンド ラインで次のコードを入力します。
このコードは、信号ラベラーに読み込んでldf = signalLabelDefinition("Crosses",'LabelType','point', ... 'LabelDataType','categorical','Categories',["rising","falling"]); save('CrossDef','ldf')
Crosses
というラベル定義をインポートできるファイルCrossDef.mat
を作成します。信号ラベラーの [ラベラー] タブで [定義の追加] をクリックし、
[ラベルの定義の追加]
を選択します。ダイアログ ボックスで、[ラベル名] をcrossings
として、[ラベルのタイプ] を[点]
として、[データ型] を[categorical]
として、カテゴリをrising
およびfalling
として、各カテゴリを新しい行に指定します。
信号ラベル定義のインポート
既存の信号ラベル定義をインポートするには、[ラベラー] タブの [インポート] をクリックし、[ラベルの定義]
、[ファイルから]
を選択します。ダイアログ ボックスで、インポートするラベル定義を含む MAT ファイルの名前を指定します。MAT ファイルには signalLabelDefinition
オブジェクトのベクトルが 1 つだけ含まれていなければなりません。
ラベルの定義の作成
信号ラベル定義をラベル付き信号セットに追加するには、[ラベラー] タブで [定義の追加] をクリックし、[ラベル定義の追加]
を選択します。ダイアログ ボックスで、以下のフィールドを指定します。
ラベル名 — テキスト ボックスに名前を指定します。
ラベル タイプ —
[属性]
、[ROI]
、または[点]
の 1 つを選択します。ラベルの説明 (オプション) — テキスト ボックスに説明を指定します。
データ型 —
[string]
、[numeric]
、[logical]
(既定)、または[categorical]
の 1 つを選択します。カテゴリ — このフィールドは、[データ型] を
[categorical]
として指定した場合に表示されます。各カテゴリを 1 行ごとに入力します。既定の設定 (オプション) — 信号ラベルの既定値を指定します。
[logical]
ラベルの場合、[true]
と[false]
のいずれかを選択します。[categorical]
ラベルの場合、指定した任意のカテゴリを選択します。
このアクションはコマンド ラインで addLabelDefinitions
を使用することと同じです。
メモ
信号ラベラー セッションで作成した信号ラベル定義を再利用する場合は、定義を MAT ファイルにエクスポートして、後続のセッションでインポートしなければなりません。
サブラベル定義の作成
サブラベル定義を追加するには、[ラベルの定義] ブラウザーで定義を選択し、[ラベラー] タブで [定義の追加] をクリックし、[サブラベル定義の追加]
を選択します。ダイアログ ボックスの上部に、サブラベルを追加するラベルの名前が [親の名前] として表示されます。
このアクションはコマンド ラインで addLabelDefinitions
を使用することと同じです。
メモ
ラベルは任意の数の "サブラベル" をもちます。サブラベル自体がサブラベルをもつことはできません。
ラベルまたはサブラベルの編集
ラベルまたはサブラベル定義を編集するには、[ラベルの定義] ブラウザーで定義を選択し、[編集] ボタンをクリックします。ダイアログ ボックスで、以下のフィールドを指定します。
ラベル名 — テキスト ボックスに値を指定します。
ラベルの説明 — テキスト ボックスに値を指定します。
カテゴリ — このフィールドは、[データ型] を
[categorical]
として指定した場合に表示されます。カテゴリを追加することはできますが、既存のカテゴリは削除できません。新しいカテゴリそれぞれを 1 行ごとに入力します。既定の設定 — 信号ラベルの既定値を指定します。
[logical]
ラベルの場合、[true]
と[false]
のいずれかを選択します。[categorical]
ラベルの場合、指定した任意のカテゴリを選択します。既定値の編集は既存ラベルに影響しません。新しい既定値は、新しいメンバー、新しい領域、または新しい点にのみ適用されます。
[ラベル タイプ] または [データ型] フィールドは変更できません。ラベル定義のラベル タイプまたはデータ型を変更するには、定義を削除して、目的のプロパティを持つ定義を追加します。
このアクションはコマンド ラインで editLabelDefinition
を使用することと同じです。
ラベルまたはサブラベルの削除
ラベルまたはサブラベル定義を削除するには、[ラベルの定義] ブラウザーで定義を選択し、ツールストリップで [削除] ボタンをクリックします。
このアクションはコマンド ラインで removeLabelDefinition
を使用することと同じです。