ピークの "プロミネンス" はピークの固有の高さと、他のピークとの相対的な位置によって、そのピークがどの程度突出しているかを測定します。低い位置で孤立しているピークが、より高い位置であってもその周囲から突出していないピークと比べた場合、プロミネンスの度合いがより高くなる場合があります。
ピークのプロミネンスは以下により測定します。
ピーク上にマーカーを配置します。
ピークの水平線を以下のいずれかの状態になるまで左右に伸ばします。
より高いピークと信号が交差
信号の左端または右端への到達
手順 2 で定義した 2 つの区間のそれぞれで信号の最小値を見つけます。このポイントは、谷または信号端点の 1 つのいずれかです。
2 つの区間の最小値の高い方の値が基準レベルを規定します。この基準レベルより上のピーク高がプロミネンスです。
findpeaks
は、その信号の両端点を超えた動作については、高さに関係なく仮定を行いません。これは手順 2 および 4 で反映されて、基準レベルの値に影響を与えることがあります。この信号のピークが以下のような場合を考えてみましょう。
ピークの番号 | ピークからの左区間の端点 | ピークからの右区間の端点 | 左区間の最低点 | 右区間の最低点 | 基準レベル (最高極小) |
---|
1 | 左端 | ピーク 2 によるクロッシング | 左の端点 | a | a |
2 | 左端 | 右端 | 左の端点 | h | 左の端点 |
3 | ピーク 2 によるクロッシング | ピーク 4 によるクロッシング | b | c | c |
4 | ピーク 2 によるクロッシング | ピーク 6 によるクロッシング | b | d | b |
5 | ピーク 4 によるクロッシング | ピーク 6 によるクロッシング | d | e | e |
6 | ピーク 2 によるクロッシング | 右端 | d | h | d |
7 | ピーク 6 によるクロッシング | ピーク 8 によるクロッシング | f | g | g |
8 | ピーク 6 によるクロッシング | 右端 | f | h | f |
9 | ピーク 8 によるクロッシング | 左の端点によるクロッシング | h | i | i |