slreportgen.report.DataDictionary クラス
名前空間: slreportgen.report
スーパークラス: slreportgen.report.Reporter
Simulink データ ディクショナリ レポーター
説明
slreportgen.report.DataDictionary クラスのオブジェクトを使用して、Simulink® データ ディクショナリについてレポートします。特定のデータ ディクショナリについてレポートするには DataDictionary オブジェクトを作成します。あるいは、slreportgen.finder.DataDictionaryFinder オブジェクトを使用してデータ ディクショナリを検索し、slreportgen.finder.DataDictionaryResult オブジェクトの getReporter メソッドを使用して結果のレポーターを返します。
メモ
レポートで slreportgen.report.DataDictionary レポーターを使用するには、slreportgen.report.Report クラスまたはサブクラスを使用してレポートを作成する必要があります。
slreportgen.report.DataDictionary クラスは handle クラスです。
作成
説明
は、既定のテンプレートに基づいて reporter = slreportgen.report.DataDictionaryDataDictionary レポーター オブジェクトを作成します。レポーター プロパティを使用して、データ ディクショナリとレポート オプションを指定します。レポート対象のデータ ディクショナリを指定する必要があります。空のデータ ディクショナリ レポーター オブジェクトをレポートに追加すると、エラーが発生します。
は reporter = slreportgen.report.DataDictionary(dictionaryName)DataDictionary レポーター オブジェクトを作成し、Dictionary プロパティを指定されたデータ ディクショナリに設定します。レポーター プロパティを使用して、レポート オプションを指定します。
は、名前と値の引数を使用してレポーター プロパティを設定します。複数の名前と値の引数を任意の順序で指定できます。reporter = slreportgen.report.DataDictionary(Name=Value)
プロパティ
レポート対象のデータ ディクショナリ。MATLAB® パス上のディクショナリのファイル名、またはデータ ディクショナリのパスとファイル名を含む文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。パスは相対パスでも絶対パスでもかまいません。
例: "sldemo_fuelsys_dd.sldd"
例: "myDictionaries/myDataDictionary.sldd"
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
概要テーブルの各データ ディクショナリ エントリについて、レポートするプロパティ。string 配列、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。有効なプロパティは次のとおりです。
NameValueClassLastModifiedLastModifiedByStatusDataSource
データ型が数値スカラー、logical スカラー、string スカラー、または文字ベクトルの場合、Value エントリは値を含みます。それ以外の場合、Value エントリは 詳細を参照 です。
例: ["Name" "Value" "Class" "LastModified" "LastModifiedBy" "Status" "DataSource"]
例: {'Name' 'Value' 'Class'}
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ ディクショナリの [Design Data] セクションをレポートするかどうか。true または false として指定します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ型: logical
データ ディクショナリの [Configurations] セクションをレポートするかどうか。true または false として指定します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ型: logical
データ ディクショナリの [Other Data] セクションをレポートするかどうか。true または false として指定します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ型: logical
このレポーターのレポート対象のディクショナリによって参照されるディクショナリを含めるかどうか。true または false として指定します。ReferencedDictionaryPolicy プロパティは、参照されたディクショナリをどのようにレポートするかを決定します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ型: logical
参照されるディクショナリをレポートするための表示ポリシー。次の値のいずれかとして指定します。
"SameTable"— 参照されるディクショナリのエントリを、メイン ディクショナリのエントリと同じテーブルにレポートします。詳細は、概要テーブルに表示される順序で表示されます。この値は既定値です。"SeparateTables"— 参照される各ディクショナリについて個別のテーブルを作成します。参照されるディクショナリの概要テーブルは、メインの概要テーブルの直後に表示されます。参照されるディクショナリの詳細レポーターは、メイン ディクショナリの詳細レポーターの後に表示されます。"List"— 参照されるディクショナリのリストをレポートします。リスト項目は、個別のデータ ディクショナリ レポーターにリンクしています。このリンクは、参照されるディクショナリのレポーターをこのレポートに追加した場合にのみ機能します。リストは、ディクショナリの概要テーブルの直後の「データの設計」の節に表示されます。ディクショナリの概要テーブルは、参照されるディクショナリのエントリを含みません。参照されるディクショナリのエントリの詳細はレポートされません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
フィルター対象のデータ ディクショナリ エントリ。関数ハンドル、string スカラー、または文字ベクトルとして指定します。EntryFilterFcn が空の場合、すべてのデータ ディクショナリ エントリがレポートに含まれます。
関数ハンドルを指定する場合、関連付けられた関数は次を行う必要があります。
次の引数を受け入れる。
entryObject—Simulink.data.dictionary.EntryオブジェクトentryValue—Simulink.data.dictionary.Entryオブジェクトの値
レポートから指定されたエントリにフィルターを適用するには
trueを返し、エントリをレポートに含めるにはfalseを返す。
例については、関数ハンドルを使用したデータ ディクショナリ エントリにフィルターを適用を参照してください。
string スカラーまたは文字ベクトルを指定する場合、式が含まれていなければなりません。その式は次のとおりです。
変数
entryObjectおよび変数entryValueを使用できるレポートから指定されたエントリにフィルターを適用するには、変数
isFilteredをtrueに設定し、レポートにエントリを含めるにはfalseを設定する必要がある
例については、string スカラーを使用したデータ ディクショナリ エントリにフィルターを適用を参照してください。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
エントリの概要テーブルのフォーマッタ。mlreportgen.report.BaseTable オブジェクトとして指定します。このプロパティの既定値は、TableStyleName プロパティが DataDictionaryTable スタイルに設定された BaseTable オブジェクトであり、これは DataDictionary レポーターの既定のテンプレートに定義されています。テーブルの外観をカスタマイズするには、既定の BaseTable オブジェクトのプロパティを変更するか、そのオブジェクトをカスタマイズ後の BaseTable レポーターに置き換えます。Title プロパティにコンテンツを追加すると、生成されたレポートでテーブルのタイトルの前にそのコンテンツが表示されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ ディクショナリの [Design Data] セクションおよび [Other Data] セクションのエントリ値の詳細をレポートするためのフォーマッタ。mlreportgen.report.MATLABVariable オブジェクトとして指定します。このプロパティの既定値は、既定のプロパティ値をもつ MATLABVariable オブジェクトです。エントリの詳細の外観をカスタマイズするには、既定の MATLABVariable オブジェクトのプロパティを変更するか、このオブジェクトを独自の MATLABVariable レポーターに置き換えます。MATLABVariable レポーターの Location、LinkTarget、および Variable の各プロパティは無視されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ ディクショナリの [Configurations] セクションのエントリ値の詳細をレポートするためのフォーマッタ。slreportgen.report.ModelConfiguration オブジェクトとして指定します。このプロパティの既定値は、既定のプロパティ値をもつ ModelConfiguration オブジェクトです。エントリの詳細の外観をカスタマイズするには、既定のオブジェクトのプロパティを変更するか、独自の ModelConfiguration オブジェクトに置き換えます。 レポーターの Model プロパティおよび LinkTarget プロパティは無視されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
参照されるディクショナリ リストのリスト フォーマッタ。mlreportgen.dom.UnorderedList オブジェクトまたは mlreportgen.dom.OrderedList オブジェクトとして指定します。リスト フォーマッタは、ReferencedDictionaryPolicy プロパティが "List" に設定されている場合に使用されます。UnorderedList オブジェクトまたは OrderedList オブジェクトがリスト項目を含んでいてはなりません。
このプロパティの既定値は、StyleName プロパティが DataDictionaryList スタイルに設定された UnorderedList オブジェクトであり、これは DataDictionary レポーターの既定のテンプレートに定義されています。リストの詳細の外観をカスタマイズするには、既定の UnorderedList オブジェクトのプロパティを変更するか、このオブジェクトを独自の UnorderedList オブジェクトまたは OrderedList オブジェクトに置き換えます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
このレポーターのテンプレートのソース。以下のいずれかの方法で指定します。
このレポーターのテンプレートを含むファイルのパスを指定する、文字ベクトルまたは string スカラー
このレポーターが使用するテンプレートをもつか、このレポーター用のテンプレートを含むテンプレート ライブラリをもつ、レポーターまたはレポート
このレポーターが使用するテンプレートをもつか、このレポーター用のテンプレートを含むテンプレート ライブラリをもつ、ドキュメント オブジェクト モデル (DOM) のドキュメントまたはドキュメント パーツ
指定されるテンプレートは、このレポートが追加されるレポーターと同じタイプでなければなりません。たとえば、Microsoft® Word レポートの場合、TemplateSrc は Word レポーター テンプレートでなければなりません。TemplateSrc プロパティが空の場合、このレポーターはレポートの出力タイプで既定のレポーター テンプレートを使用します。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
NonCopyable | true |
このレポーター テンプレートの名前。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。このレポーター テンプレートは、このレポーターの TemplateSrc プロパティで指定されたテンプレートのテンプレート ライブラリになければなりません。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
データ型: char | string
このレポーターのハイパーリンク ターゲット。リンク ターゲット ID を指定する文字ベクトルまたは string スカラー、あるいは mlreportgen.dom.LinkTarget オブジェクトとして指定します。文字ベクトルまたは string スカラーの値は LinkTarget オブジェクトに変換されます。リンク ターゲットは、出力レポートでこのレポーターのコンテンツの直前に配置されます。
属性:
GetAccess | public |
SetAccess | public |
メソッド
slreportgen.report.DataDictionary.createTemplate | 既定の slreportgen.report.DataDictionary レポーター テンプレートをコピー |
slreportgen.report.DataDictionary.customizeReporter | slreportgen.report.DataDictionary クラスのサブクラスを作成 |
slreportgen.report.DataDictionary.getClassFolder | Get location of folder that contains the
slreportgen.report.DataDictionary class definition file |
copy | Create copy of a Simulink reporter object and make deep copies of certain property values |
getImpl | レポーターの実装を取得する |
例
この例では、slreportgen.report.DataDictionary クラスのオブジェクトを使用して、Simulink データ ディクショナリについてレポートする方法を説明します。
長い完全修飾クラス名を使用せずに済むよう、MATLAB レポートおよび Simulink レポートの API 名前空間をインポートします。
import slreportgen.report.* import mlreportgen.report.*
Simulink レポートを作成します。
rpt = slreportgen.report.Report("MyReport","pdf");
データ ディクショナリの名前 sldemo_fuelsys_dd を指定します。
ddName = "sldemo_fuelsys_dd.sldd";データ ディクショナリ情報の章を作成します。
ch = Chapter(ddName);
データ ディクショナリのレポーターを作成します。
rptr = DataDictionary(ddName);
レポーターを章に追加し、その章をレポートに追加します。
append(ch,rptr); append(rpt,ch);
レポートを閉じて表示します。
close(rpt); rptview(rpt);
この例では、EntryFilterFcn プロパティを関数ハンドルとして指定して、Simulink.Parameter オブジェクトであるデータ ディクショナリ エントリにフィルターを適用する方法を説明します。
Simulink レポートを作成します。
rpt = slreportgen.report.Report("MyReport","pdf");
データ ディクショナリの名前 sldemo_fuelsys_dd を指定します。
ddName = "sldemo_fuelsys_dd.sldd";データ ディクショナリ情報の章を作成します。
ch = mlreportgen.report.Chapter(ddName);
データ ディクショナリのレポーターを作成します。
rptr = slreportgen.report.DataDictionary(ddName);
EntryFilterFcn プロパティを、Simulink.Parameter オブジェクトであるエントリにフィルターを適用する filterFcnHandle という名前の関数ハンドルとして指定します。
filterFcnHandle = @(entryObject, entryValue) ... isa(entryValue,"Simulink.Parameter"); rptr.EntryFilterFcn = filterFcnHandle;
レポーターを章に追加し、その章をレポートに追加します。
append(ch,rptr); append(rpt,ch);
レポートを閉じて表示します。
close(rpt); rptview(rpt);
この例では、EntryFilterFcn プロパティを string として指定して、Simulink.Bus オブジェクトであるエントリにフィルターを適用する方法を説明します。
Simulink レポートを作成します。
rpt = slreportgen.report.Report("MyReport","pdf");
データ ディクショナリの名前 sldemo_fuelsys_dd を指定します。
ddName = "sldemo_fuelsys_dd.sldd";データ ディクショナリ情報の章を作成します。
ch = mlreportgen.report.Chapter(ddName);
データ ディクショナリのレポーターを作成します。
rptr = slreportgen.report.DataDictionary(ddName);
EntryFilterFcn プロパティを、Simulink.Bus オブジェクトであるエントリにフィルターを適用する string として指定します。string には、isFiltered という名前の変数の値を設定する式が含まれていなければなりません。
filterStr = "isFiltered = isa(entryValue,'Simulink.Bus');";
rptr.EntryFilterFcn = filterStr;レポーターを章に追加し、その章をレポートに追加します。
append(ch,rptr); append(rpt,ch);
レポートを閉じて表示します。
close(rpt); rptview(rpt);
バージョン履歴
R2020b で導入
MATLAB Command
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