lsim
任意の入力に対する動的システムの時間応答シミュレーション データを計算
構文
説明
応答データ
状態スナップショット POD
R2024b 以降
[ は、LTI 状態空間モデル y,tOut,x,~,xPODOut] = lsim(___,xPODIn)sys について、状態スナップショットの固有直交分解 (POD) を実行します。ここで、xPOD は incrementalPOD オブジェクトです。新しい POD 解析を開始するか、前の POD の結果に追加できます。例およびモデルの低次元化の適用については、incrementalPOD (Control System Toolbox) および reducespec (Control System Toolbox) を参照してください。
応答プロット
lsim(___) は、前述の状態スナップショット POD を除くすべての入力引数の組み合わせについて、入力履歴 (u,t) に対する sys のシミュレートされた時間応答をプロットします。プロットでは既定のプロット オプションが使用されます。プロットをさらにカスタマイズするには、代わりに lsimplot を使用します。
複数の動的システムの応答を同じプロット上にプロットするには、
sysをモデルのコンマ区切りリストとして指定します。たとえば、lsim(sys1,sys2,sys3,u,t)は 3 つのモデルの応答を同じプロット上にプロットします。プロット内の各システムの色、ライン スタイル、およびマーカーを指定するには、システムごとに
LineSpec値を指定します。たとえば、lsim(sys1,LineSpec1,sys2,LineSpec2,u,t)は 2 つのモデルをプロットし、それらのプロット スタイルを指定します。LineSpec値の指定の詳細については、lsimplotを参照してください。
線形シミュレーション ツール
lsim( は、sys)sys のシミュレーション用に線形シミュレーション ツールを開きます。線形解析にこのツールを使用する方法の詳細については、線形シミュレーション ツールの使用 (Control System Toolbox)を参照してください。
例
入力引数
出力引数
ヒント
追加のプロット カスタマイズ オプションが必要な場合は、代わりに
lsimplotを使用します。lsimを使用して作成されたプロットは、複数行のタイトルや、string 配列または文字ベクトルの cell 配列として指定されたラベルをサポートしません。複数行のタイトルやラベルを指定するには、newline文字を含む単一の string を使用します。lsim(sys,u,t) title("first line" + newline + "second line");
アルゴリズム
離散時間の伝達関数の場合、
lsim は、この伝達関数に関連付けられた再帰に基づいて入力をフィルター処理します。
離散時間 zpk モデルの場合、lsim は一連の 1 次セクションまたは 2 次セクションを通じて入力をフィルター処理します。この方法により、高次のモデルで数値的不安定性を引き起こす可能性がある、分子多項式と分母多項式は作成されません。
離散時間の状態空間モデルの場合、lsim は離散時間の状態空間方程式を伝播します。
連続時間システムの場合、lsim は最初に c2d を使用してシステムを離散化してから、結果の離散時間状態空間方程式を伝播します。入力引数 method を使用して前述の指定と異なる指定をしない限り、lsim は、入力信号が滑らかな場合は 1 次ホールド離散化手法を使用し、パルスや矩形波など入力信号が不連続の場合はゼロ次ホールドを使用します。離散化のサンプル時間は、t で指定した時間サンプル間の間隔 dT です。
連続時間のスパース モデル、LTV モデル、LPV モデルの場合、lsim は trbdf または hht の手法に基づいて固定ステップ ソルバーを使用します (sparss モデルおよび mechss モデルの SolverOptions プロパティを参照)。















