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fvtool

(削除予定) DSP フィルターの周波数応答の可視化

説明

fvtool(sysobj) は、フィルター System object™ の振幅応答を表示します。

fvtool(sysobj,options) は、オプションで指定された応答を表示します。

たとえば、FIR フィルター System object のインパルス応答を可視化するには、options"impulse" に設定します。

Fs = 96e3; filtSpecs = fdesign.lowpass(20e3,22.05e3,1,80,Fs);
    firlp2 = design(filtSpecs,"equiripple",SystemObject=true);
fvtool(firlp2,"impulse");

fvtool(____,Name=Value) は、指定の各プロパティが指定の値に設定されたフィルターの応答を可視化します。

その他の入力オプションについては、Signal Processing Toolbox™ の FVTool を参照してください。

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2 つのローパス ハーフバンド間引きフィルターを作成します。最初のフィルターの設計法が "Equiripple" に設定され、2 番目のフィルターが "Kaiser" に設定されます。

フィルター次数を 52 に設定します。遷移幅を正規化周波数単位で指定します。

filterspec = "Filter order and transition width";
Order = 52;
TW = 0.1859;
firhalfbanddecimEqui = dsp.FIRHalfbandDecimator(...
    NormalizedFrequency=true,...
    Specification=filterspec,...
    FilterOrder=Order,...
    TransitionWidth=TW,...
    DesignMethod="Equiripple");
firhalfbanddecimKaiser = dsp.FIRHalfbandDecimator(...
    NormalizedFrequency=true,......
    Specification=filterspec,...
    FilterOrder=Order,...
    TransitionWidth=TW,...
    DesignMethod="Kaiser");

振幅応答をプロットします。フィルター仕様が厳しい場合 (フィルター次数が非常に高く、遷移幅が非常に狭い場合など)、"Kaiser" 法を使用して設計したフィルターはより効果的に収束します。

hfvtMag = fvtool(firhalfbanddecimEqui,firhalfbanddecimKaiser);
legend(hfvtMag,["Equiripple","Kaiser"])

入力引数

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フィルター解析オプション。次のいずれかとして指定します。

  • 'magnitude' –– 振幅応答

  • 'phase' –– 位相応答

  • 'freq' –– 周波数応答

  • 'grpdelay' –– 群遅延

  • 'phasedelay' –– 位相遅延

  • 'impulse' –– インパルス応答

  • 'step' –– ステップ応答

  • 'polezero' –– 極/零点プロット

  • 'coefficients' –– 係数ベクトル

  • 'info' –– フィルター情報

  • 'magestimate' –– 振幅応答推定

  • 'noisepower' –– ノイズ パワー スペクトルの丸め誤差

例: fvtool(firFilt,'freq')

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

R2021a より前では、コンマを使用して名前と値をそれぞれ区切り、Name を引用符で囲みます。

例: firFilt = dsp.FIRFilter(Numerator=designLowpassFIR(FilterOrder=130, CutoffFrequency=2000/(8000/2))); fvtool(firFilt,Arithmetic="single")

サンプル レート。スカラーとして指定します。この値により、fvtool がチャネライザーのフィルターの周波数応答を表示するナイキスト区間 [-Fs/2 Fs/2] が決まります。

データ型: single | double

解析で使用する演算を指定します。演算入力が指定されず、フィルター System object がロック解除状態の場合、解析ツールは倍精度フィルターであると仮定します。'Arithmetic' プロパティを 'Fixed' に設定した場合、固定小数点プロパティをもつフィルター System object のみに適用されます。

'Arithmetic' プロパティを 'Fixed' に設定すると、倍精度の参照フィルターと、フィルターの量子化されたバージョンが両方ともツールに表示されます。フィルターの量子化されたバージョンの作成には、次の 2 つを除くすべての解析オプションにおいて、それぞれのフィルター System object の CoefficientsDataType プロパティが使用されます。

  • 'magestimate' –– 振幅応答推定

  • 'noisepower' –– ノイズ パワー スペクトルの丸め誤差

この 2 つの解析オプションでは、フィルターの量子化されたバージョンを解析する際に、すべて固定小数点の設定が使用されます。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

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