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dsp.HighpassFilter
FIR または IIR ハイパス フィルター
説明
dsp.HighpassFilter
System object™ は、指定された設計仕様を使用して、経時的に入力の各チャネルを個別にフィルター処理します。dsp.HighpassFilter
の FilterType
プロパティを 'FIR'
または 'IIR'
に設定することで、このオブジェクトを FIR または IIR ハイパス フィルターとして実装できます。
FilterType
プロパティが 'FIR'
に設定されている場合、このオブジェクトは、dsp.FIRFilter
と関数 firceqrip
および関数 firgr
を使用するための代替として使用できます。dsp.HighpassFilter
オブジェクトは 2 つの手順からなるプロセスを 1 つに凝縮します。measure
を使用して、設計が指定の仕様を満たすことを確認できます。
入力の各チャネルをフィルター処理するには、次を行います。
dsp.HighpassFilter
オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
このオブジェクトは、特定の条件下で C/C++ コード生成と SIMD コード生成をサポートします。このオブジェクトは、ARM® Cortex®-M プロセッサおよび ARM Cortex-A プロセッサ用のコード生成もサポートします。詳細については、コード生成を参照してください。
作成
説明
は、既定のフィルター設定では、最小次数の FIR ハイパス フィルター HPF
= dsp.HighpassFilterHPF
を返します。このオブジェクトを既定のプロパティ設定で呼び出すと、阻止帯域周波数 8
kHz、通過周波数帯域 12
kHz、阻止帯域の減衰量 80
dB、通過帯域リップル 0.1
dB を基準に入力データがフィルター処理されます。
は、1 つ以上の HPF
= dsp.HighpassFilter(Name=Value
)Name-Value
ペアの引数で指定された追加のプロパティをもつハイパス フィルターを返します。Name
はプロパティ名で、Value
は対応する値です。たとえば、StopbandFrequency=8000
は、フィルターの阻止帯域の周波数仕様を 8000 Hz に設定します。
プロパティ
オブジェクト関数
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj
という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
例
アルゴリズム
参照
[1] Shpak, D.J., and A. Antoniou. "A generalized Remez method for the design of FIR digital filters." IEEE® Transactions on Circuits and Systems. Vol. 37, Issue 2, Feb. 1990, pp. 161–174.
[2] Selesnick, I.W., and C. S. Burrus. "Exchange algorithms that complement the Parks-McClellan algorithm for linear-phase FIR filter design." IEEE Transactions on Circuits and Systems. Vol. 44, Issue 2, Feb. 1997, pp. 137–143.