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カスケード接続積分器櫛形 (CIC) フィルターを使用して信号を間引く
dsp.CICDecimator
System object™ は、カスケード接続積分器櫛形 (CIC) 間引きフィルターを使用して入力信号を間引きます。CIC 間引きフィルター構造は、カスケード接続積分器の N セクションで構成され、その後に R の係数によるレート変換、カスケード接続櫛形フィルターの N セクションが続きます。詳細は、アルゴリズムを参照してください。NumSections プロパティは、CIC フィルター内のセクション数である N を指定します。DecimationFactor プロパティは、間引き係数である R を指定します。関数 getFixedPointInfo
は、固定小数点セクションおよび dsp.CICDecimator
System object の出力の語長と小数部の長さを返します。関数 generatehdl
を使用して、この System object の HDL コードを生成することもできます。
メモ
このオブジェクトには Fixed-Point Designer™ のライセンスが必要です。
CIC フィルターを使用して信号を間引くには、以下を行います。
dsp.CICDecimator
オブジェクトを作成し、そのプロパティを設定します。
関数と同様に、引数を指定してオブジェクトを呼び出します。
System object の機能の詳細については、System object とはを参照してください。
は、CIC 間引きフィルターを入力信号に適用する CIC 間引き System object を作成します。cicDecim
= dsp.CICDecimator
は、cicDecim
= dsp.CICDecimator(R
,M
,N
)DecimationFactor
プロパティを R
、DifferentialDelay
プロパティを M
、NumSections
プロパティを N
に設定して、CIC 間引きオブジェクトを作成します。
は、指定の各プロパティが指定の値に設定された CIC 間引きオブジェクトを作成します。各プロパティ名を一重引用符で囲みます。前の任意の入力引数を組み合わせてこの構文を使用できます。cicDecim
= dsp.CICDecimator(Name,Value
)
オブジェクト関数を使用するには、System object を最初の入力引数として指定します。たとえば、obj
という名前の System object のシステム リソースを解放するには、次の構文を使用します。
release(obj)
このオブジェクトがサポートしているフィルター解析法のリストについては、MATLAB® コマンド プロンプトに「dsp.CICDecimator.helpFilterAnalysis
」と入力します。対応する関数リファレンス ページについては、Analysis Methods for Filter System Objects を参照してください。
[1] Hogenauer, E.B. "An Economical Class of Digital Filters for Decimation and Interpolation." IEEE Transactions on Acoustics, Speech and Signal Processing. Volume 29, Number 2, 1981, 155–162.
[2] Meyer-Baese, U. Digital Signal Processing with Field Programmable Gate Arrays. New York: Springer, 2001.
[3] Harris, Fredric J. Multirate Signal Processing for Communication Systems. Indianapolis, IN: Prentice Hall PTR, 2004.