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loopview

MIMO フィードバック ループのグラフィカルな解析

説明

loopview(G,C) は、プラント G およびコントローラー C をもつ正のフィードバックの、多入力多出力 (MIMO) フィードバック ループの特性をプロットします。

loopview を使用して、looptune を使用して取得した調整された制御システムの性能を解析します。

メモ

slTuner インターフェイスを介して looptune で Simulink® モデルを調整している場合、slTunerloopview (Simulink Control Design) を使用して制御システムの性能を解析します (Simulink Control Design™ が必要)。

loopview は次の特異値をプロットします。

  • 開ループ周波数応答 G*C および C*G

  • 感度関数 S = inv(1-G*C) および相補感度 T = 1-S

  • 最大 (ターゲット)、実際 (調整) および正規化 MIMO 安定余裕。loopview はマルチループのディスク余裕をプロットします (Stability Analysis Using Disk Margins (Robust Control Toolbox)を参照)。このプロットを使用して、調整されたシステムの安定余裕がターゲット値をはるかに超過していないことを確認します。

特異値の詳細については、sigma を参照してください。

loopview(G,C,info)looptune によって返される info 構造体を使用します。またこの構文は、システムに課されている調整制約のターゲット値と調整後の値をプロットします。追加のプロットには以下が含まれます。

  • 最大許容値 S および T の特異値。S/T Max がマークされた曲線は、プロットの低周波数側の最大許容値 S および高周波数側の最大許容値 T を示します。これらの曲線は、ターゲット交差の範囲 wc を適用するために looptuneS および T に課す制約です。

  • looptune で使用する任意の調整目標要件によって課される制約のターゲット値および調整された値。

調整ですべての要件を満たせなかった場合は、loopviewinfo 構造体とともに使用してトラブルシューティングします。

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looptune を使用して制御システムを調整し、loopview を使用して調整コントローラーの性能を調べます。

制御システムを作成して調整します。

s = tf('s');
G = 1/(75*s+1)*[87.8 -86.4; 108.2 -109.6];
G.InputName = {'qL','qV'};
G.OutputName = 'y';

D = tunableGain('Decoupler',eye(2));
PI_L = tunablePID('PI_L','pi');
PI_L.OutputName = 'qL';  
PI_V = tunablePID('PI_V','pi'); 
PI_V.OutputName = 'qV';

sum = sumblk('e = r - y',2);
C0 = (blkdiag(PI_L,PI_V)*D)*sum;

wc = [0.1,1];
options = looptuneOptions('RandomStart',5);
[G,C,gam,info] = looptune(-G,C0,wc,options);
Final: Peak gain = 0.956, Iterations = 28
Achieved target gain value TargetGain=1.

コントローラーの性能を調べます。

figure('Position',[100,100,520,1000])
loopview(G,C,info)

MATLAB figure

最初のプロットは、開ループ ゲイン交差が指定された区間 [0.1,1] に近くなることを示します。このプロットには、感度関数 S = inv(1-G*C) および相補感度 T = 1-S の調整された値も含まれています。これらの曲線は、ターゲット交差の範囲 wc を適用するために looptuneS および T に課す制約を反映します。

2 番目と 3 番目のプロットは、調整されたシステムの MIMO 安定余裕がターゲットの範囲内に余裕をもって収まることを示します。

入力引数

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制御システム内のプラント。数値 LTI モデルまたは調整可能な genss モデルとして指定します。

プラントは、出力がセンサー信号 (測定) であり、入力がアクチュエータ信号 (制御) である制御システムの一部です。

制御システムを調整するときに、関数 looptune からの出力引数として G を取得できます。

制御システム内のコントローラー。一般化 LTI モデルのモデルとして指定します。

コントローラーは、センサー信号 (測定) を入力として受け取り、アクチュエータ信号 (制御) を出力として生成する制御システムの一部です。

制御システムを調整するときに、Clooptune からの出力引数として取得できます。

制御システム調整中に looptune によって返される info 構造体。

代替方法

slTuner (Simulink Control Design) インターフェイスを介して looptune で調整された Simulink モデルを解析するために、slTunerloopview (Simulink Control Design) を使用します (Simulink Control Design が必要)。

バージョン履歴

R2011b で導入

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参考

| (Simulink Control Design) | (Simulink Control Design) | (Simulink Control Design)